3月22日 銭湯帰り女性殺害さる
その後ピーピング・トムはどうなったか
神様によって? 失明したという説や、街の人びとによって盲目にされたという説があるようです。
3月22日 銭湯帰り女性殺害さる
1908年(明治41年)。
この犯人とされた人物が
出っ歯で、
名前に亀がついていたこと、
女湯ののぞき行為の前歴があったこと、
等が組み合わさって、
のぞき行為を“出歯亀”と呼ぶようになってしまったそうで。
そんな語源とは存じませんでした。
殺された女性が大蔵官僚のもと妻で、当時は電話局長の新妻だったので、世間の注目するところとなってしまった事件。
さしづめ明治時代の東電OL殺し。
被害者の背景のほうが目立つという…
ちなみに出歯亀は、英語では“ピーピング・トム”。
窃視(のぞき行為)やこれを趣味とするもの、窃視症のように病的な状態にあるものを指すそうで、
犯人殿は今なお出っ歯だったことを言われ続けているわけで。
ただ当時は出歯亀という語は性的殺人や強姦まで含んでいたので、
のぞき行為のみにほぼ限定
で使われている昨今は、むしろ安堵してほしい気も…
不名誉命名。
ちなみに本人は、当初は犯行を認めていたが、公判では否認に転じたそうです。
判決は無期徒刑(懲役?)。
控訴したそうです。
ちなみにピーピング・トムのほうは犯罪を犯したわけではなく、市民の税を下げて? 取り下げて? やってほしいと願った領主の妻に、領主が、
「これこれとそれそれの間を全裸で乗馬して来たらかなえてやってもいい」
などと言ったため、妻、実行した!
町のものは領主夫人が自分らのためにしてくれることなので、彼女の全裸を誰一人見ようとしなかった…トムという男を除いては。
トムはのぞいたのです。
のぞいたトム
のぞき屋トム。
こうして彼の名は不名誉な代名詞となりました。
ただこのトムはどうやら実在ではないようです。
領主夫人のエピソードも実話ではないとされており、出歯亀事件とは全く一線を画す気がします。
それでも地球は回っている