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ブラッディチャイナタウン4巻が配信開始されるそうです

前回、『ブラッディチャイナタウン』3巻まで配信でその後どうなるかわからないと記事書きましたが、まあ色々話しあいや各所に身の上相談もして、とりあえず電子書籍は最終巻まで出ることになりました。いつかまとめて記事にしたいと思いますが、漫画ってどれくらい情報としてその存在が認知されればある程度のシェアが達成できるのかってのは流動的で、漫画の主要媒体が電子になった今はまたその判断がつきにくいという事です。たとえば紙が主流の頃、まあ5年位前だと、紙の単行本は初動が発売から1週間である程度の部数がはけないと連載は打ち切りが決まりました。1週間…いま考えるとものすごく厳しいですね。わずか一週で、そもそも少ない部数の漫画の命運が決められる、しかも紙で、立ち読みもままならない状況だったと思うと作家が命削られるのも当然で、心労からか打ち切りが重なって本当にしんでしまった漫画家さんも少なくないと思います。やはり打ち切りが決まって、直後になくなった漫画家さんがどこかに心情吐露していて、あまりにも打ち切りになるという事、自分の心血注いできたものが無価値であることを気に病んでいて驚かされました。実際私が作品を読んで、その作家さんのせいだけではないし、コレ知られてないだけでしょ?と思ったからです。ご本人が真面目で、「自分が悪いんだ」と思いつめやすいのは漫画家にありがちな事ですが、ホントにその時のコミックスの動きが総てなんでしょうか?私の作品「ファンタジウム」は連載当時とにかく売れなくて、クビになったわけですけれど、電子配信されている今でも長く読まれていますし、それなりの収益もあります。ただ当時から出版不況であったと思いますが、原稿料払って面倒見たのに利益を生まないから首、ってのは本来作品を作り上げるため取材費や時間をかけて作品作りに取り組む「商業出版」なのに、自社でつくった作品を長く売っていく、という形につながらないのも淋しいなと思います。今は作家が自分で動けるからどんどん外に行って電子配信していけばいいのですが、完全な個人事業主として漫画家がひとりでやっていくのにはまだハードルがあると思います。電子配信での作品の認知度や収益結果が、また紙とは違うのです。電子配信が主流になったら、また膨大な作品があって、読者が目にする機会や購入する状況が変わったからです。どういう処で作品が目に付いて、購入してもらえるきっかけになるかは紙と全然ちがっていて、その中で何とかしていかなければなりません。ブラッディチャイナタウンも年内には完結しますが、その後の作品でも、こうした状況に対応していく方法を私自身が個人で考えなければならない、と思っています。読者の皆様には、つづけて作品を読んで頂ければ何よりです。

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