乳歯が無い!~子どもの虫歯~
これは、私が保育士1年目の時に担任をした2歳児のMちゃんの話です。
1年目の私は自分のクラスの子どもの名前を覚えるために、自分のクラスの子どもの特徴をメモして覚えようとしていました。
Mちゃんは、ほっぺがプニプニでよく笑うとっても可愛い女の子でした。
しかし、Mちゃんが「アハハ~」と笑うと、白い歯ではなく真っ黒な歯茎が見えるのです。
そう、Mちゃんは2歳児にして、全部の歯が虫歯になっていたのです。
そのMちゃんの虫歯の原因はチョコレートでした。
「この子、チョコレート以外食べないんですよ」「チョコが無かったら大泣きして、うるさくて泣き止まなくて大変なんです」
これがMちゃんのお母さんが言った言葉でした。
Mちゃんは、朝ごはん「チョコレートと牛乳」、晩御飯「肉とチョコレート」などMちゃんが好きな物だけ食べる食生活でした。
歯医者にも通っていましたが、歯が完全に溶けてしまっているので、永久歯が生えるまで歯はこの状態のままだと言われていました。
チョコレートなどの甘味の強いお菓子を乳児のうちから食べてしまうと、人間の味覚はその強い甘味を覚えてしまい、他の味をあまり求めなくなってしまいます。
ですので、乳児のうちはチョコやジュースなど甘味の強い物は与えず、米、野菜、魚、肉などの素材の味をしっかりと覚えることが大事なのです。
乳児期の子どもは自分で歯を守る知識はありません。
泣くからと言って親がお菓子を与えると、Mちゃんのような結果になるかもしれません。
一番良いのは、歯磨きをしっかりできるようになるまでは、チョコやジュースなど甘い物は与えず、あんぱんまんせんべいとお茶など、甘味が無い物を与え、甘味のある物を教えないことです。
また、泣いたから与えるのでは泣く、泣く前にお菓子を与えないことを前もって伝える、歯磨きを約束させる、歯医者に行くことを約束する、ジュースは無くお茶や水を与える習慣をつける、など、対策をしておくことをおすすめします。
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