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社会人1日目。


ワクワクとドキドキ。
少し憂鬱。
いやかなり憂鬱。

そんな朝の始まり。

今日から社会人。
1年生だ。
パリッとしたスーツに袖を通し、ピッカピカのビジネス用リュックサックを背負い、出勤。
と言いたかったが、大学1年生のときに買ってもらい、何度も袖を通したスーツに、使い古したリュックサックを背負、出勤。

昨日は興奮?緊張?のあまり寝れなかったが、
無事起床。
朝が苦手なので、遅刻が怖かった。
ふぅ、よかった。

余裕を持って、家を出発。


したつもりだったが、
乗り換えを間違えた。

やばい。遅刻?
一旦落ち着き、
どうしたらいいのかを考え、行動。
忙しいところ、教えてくれた中年のサラリーマンに心から感謝。

その後、無事乗換はできたが、びっくりするほどの満員電車。
想像はしていたが、本当に下敷き1枚になったような気分。
押しに押され、1駅だけの移動で吐き気がした。
12時間経った今でも気分悪い。

改札出て、徒歩15分のところをパンプスで小走り。
OLのみなさん、毎日すごいなと感心。

D病院になんとか到着。
何度か来たことがあるが、正面玄関から入ったことがなく、行き方がわからない。
また、パニック。
たまたま、裏口から看護師さんが出てきてくれたので、裏口から入室成功。

焦って焦って出勤したが、新人1人目だった。
朝余裕を持って、家を出た自分に心から感謝。

入職式始まって、一番はじめに自己紹介。
緊張のあまり、挨拶と所属は言ったものの、肝心の名前を言い忘れた。
やはり新人看護師はいないようだ。
新卒同期は大切と聞いていただけに不安がよぎる。
分かっていた事実だが、現実を目の前にすると、色んな感情が込み上げてくる。

自己紹介だけ行い、退出。
急いで、E病院へ向かうため、電車に乗り込む。
15分の滞在、意味あったのかなと思いながら…。
時刻は9:17。
まだ時差出勤なのかと思わせるばかりの人混みだった。
#さすが日本の首都東京

着くや否や、入職式に案内してもらった。
先ほど行った病院とは比べ物にならないほどの部屋の広さと人数。
そんな中、たくさんの人の間を通って、前から3列目に着席。
周りには遅刻と思われているだろう。

えらい方からの挨拶がちょうど終わったところだったみたいで、
医療安全、感染の話が始まった。
(結局、所謂えらい人のお祝いの言葉は両方で聞けず、入職感はなく、ぬるっと入職。)

お昼休憩になり、
隣の人に話しかけてみたが、一方的な質問ばかりですぐに話が終わってしまった。
入職者の何人かは食堂のご飯を食べていた。
安価で温かくて、美味しそうだが、私は食べることができない。
こうしたところでも少し部外者感を感じる。

隣の人はモバイル型ヘアアイロンを持参し、スマホを見て髪型ばかり気にしている。また、「早く終わってくれないかな、早く帰りたい」とほざく。
中・高校時代の嫌な人間関係を思い出した。
そして、後ろの席の子は、ユニホームに着替えることができるとわかった瞬間、歓喜の声を上げる。
“看護師”を夢みて、晴れてなることができた今日の日を楽しみにしていた同期となる人たちを横目に、一気に不安がよぎる。
自分は一体なぜここにいるのだろう。
改めて、看護師っぽくない看護師、医療者っぽくない医療者になろう。と思った。
というのも、看護師の思考に染まりたくない。そんな思いが込み上げてきた。

その後、新品のナース服(スクラブ)に袖を通した。
この病院は、選択肢の中から好きな色を選択することができるのだが、圧倒的にピンクが多かった。
私と同じ色(エンジ色)はざっと5人いるかいないか。
まぁいいや。
自分は自分。人は人。


今日思ったことは…

人に対し、怖いと感情を抱いている自分
人に怯えている自分

がいることだった。
これは、私が初対面出会った人に抱いてしまう感情、防衛本能みたいなものである。
初対面の人を前にすると、「怖い」という感情を抱くことは自分でも理解している。
それが同期、同僚、同職種など自分と同じ色を持った人であればあるほどだ。
だから、これまで仲良くなった友達、同期は信頼?安心できるまでに1年以上かかっている。
でも、どこまで行ってもある一定の距離からは縮まらない。
なぜだろう。
大きく分けて2つ。
1つ目は、過去のトラウマに捉われているからである。過去のトラウマとは何か…。信頼していた友達に裏切られたことや、自分の意見を伝えると理不尽な理由ではねられ、痛い仕打ちを受けた経験だろうか。
思い出したら辛くなるほど嫌な思い出だ。
でも、最近読んだアドラーの本には、「トラウマなどない」と記載されていた。話は逸れたが、またトラウマのことについても考えよう。
2つ目は、家族だ。
家族の話も話せば長くなるから今日はカット。

他にも何人かに声をかけてみたが、
出身学校を聞いても東北・関東ばかり。
省略されて教えてくれる地名は全てわからない。
自分の知らない言語を話す海外のようだ。
そして私が話した半分以上の人は、既卒だった。
今年看護師48人。

やっていけるのかな。
一気に不安になる。
まぁ今日は本当にお疲れ。
自分らしく頑張ろう。

これを書こうと思ったのには理由がある。
上京する前、恩師の先生に
初日の気持ちをトイレでもいいからメモっておいた方が良いと言われた。
今日は同じ部屋でずっと話を聞いていただけだったが、
この日の気持ち、感じた雰囲気や違和感を忘れないようにしたい。
今日から医療従事者というフィルターを通した世界に足を踏み入れた。
病棟に行くまで、この日記を続けられたらいいな。

#3 good things
1. 早起きして余裕持って行動できた
→いつもは夜型で起きるのつらいけど頑張った
2. 焦っても冷静に物事を考えることができた
→焦っても仕方ないし、落ち着いて考えることができた。
3. これを含めて自分を向き合う時間を作った。
→現実逃避したいこともあるし、醜いものも見えるけど、少しだけでも自分のことを考える時間を作ることができた。


今日も頑張った。
明日も頑張ろう。
#今日も最高の1日だった

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