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遊べるときに遊ばないと"大人"になっちゃうよ?

子どもの頃は「早く大人になりたい」と思っていました。

大人なら自由に好きな場所へ行き、好きなものを買い、好きなように過ごせる。毎日学校に通ってお金も限られていた学生時代は、そんな姿に憧れを抱いていたのです。

しかし、いざ大学卒業を控えると「会社員になりたくない」という気持ちが強まっている自分に気づきました。

社会からは「早く自立しなさい」「ちゃんと就職しなさい」という声が浴びせられ、気づけば週5日・8時間労働が“当たり前”というレールに乗せられそうになっている。

子どもの頃に思い描いていた「自由な大人」と、今の社会が押しつける「大人」は本当に同じものなのでしょうか?



1.忙しくなるのは簡単、でもそれで本当に満たされるの?

就職活動をしていると、「とにかく内定を取らなきゃ」「早く働かなきゃ」という焦りを感じることが多いです。内定をもらった後も、研修や新しい業務を覚えるために必死に働いていると、日々はあっという間に過ぎていきます。

実際、忙しくなること自体はそれほど難しくありません。会社員になって日中は仕事に追われ、帰宅後や休日は疲れを癒やすだけの生活を続ければ、ある意味“生活は回る”からです。

正社員として安定した収入を得られれば、大きく困窮することは少ないでしょう。特に独身であれば、家賃や光熱費、食費を支払ってもなんとか生活していけるケースが多いように感じます。

ただ、その状態で本当に満たされているのでしょうか?

学生時代にはあった趣味や好きなことに没頭する時間は減り、代わりに仕事のスキルや経験だけが増えていく——そんな生活を「人生が良くなった」と心から思えるでしょうか。

いつの間にか“楽しみ”よりも“義務”に追われる毎日になると、それは正直あまり楽しくありません。もちろん仕事にもやりがいや成長を感じられる部分はありますが、「自分のため」というより「会社のため」ばかりに時間を使っていると、息苦しさを感じる人も多いのです。


2.「会社が教えてくれること」と「自分の人生を豊かにすること」は別物

企業は新人に対して、仕事の進め方や専門知識を教えてくれます。また給与という形であなたの時間を買い取ってくれるため、生活費の心配をある程度減らせるでしょう。新人研修やOJTを通して、社会人としての基本的なマナーやスキルも身につきます。

しかし、それらはあくまで「会社の業務を進めるために必要な知識やスキル」です。

あなた自身の人生を根本から豊かにしてくれる“魔法”ではありません。

一つの会社で働き続けて「仕事はそこそこできるようになったし、給料も悪くない」と思えるようになったとしても、自分が心から好きなことや生きがいを見つけられるとは限らないのです。

会社を辞めたとき「自分はいったい何がしたいんだろう」「ただお金のために働いていただけだった」と気づく人が少なくありません。数年で仕事をやめてしまう人もたくさんいます。

大切なの「自分はどんなことが好きか」「どんなことに情熱を注ぎたいか」を理解しているかどうかです。

もしそれが明確でないまま就職すると、仕事以外の時間を楽しむ余裕が生まれにくく、気づけば世の中の大多数と同じように淡々と働く“抜け殻”状態になってしまうかもしれません。


3.遊べる時間を犠牲にする前に「自分が好きなこと」を知ろう

大学生でいられるのは、人生の中でも限られた数年だけです。周囲から「早く就職しろ」「真面目に働け、勉強しろ」というプレッシャーを受けるかもしれません。いまこそ自分の興味や好奇心に素直になって挑戦してみるのはどうでしょうか。

たとえば、旅行をして新しい文化に触れたり、インターンに参加して社会人の仕事を間近で見たり、アルバイトでいろいろな経験をするのもいいでしょう。

サークルや同好会で本気になって活動してみるのもおすすめです。大人になってから同じことを始めようとしても、時間やお金の制約が想像以上に大きい場合があります。

大学生の“今”は、そうした制約が最も少ない貴重なタイミングといえます。

「遊んでばかり」は悪いイメージを持たれがちですが、遊びの中にも学びや発見がたくさん隠れています。

自分の好きなことに夢中になっているとき、人は本当に生き生きとするものです。その瞬間こそが「自分の得意なこと」や「本当にやりたいこと」を見つけるきっかけになります。

私は「宿題をサボる方法」をずっと考えていたら、人生が変わりました!



おわりに:具体的にできること

忙しさに流されてしまうのは簡単ですが、自分が本当に好きなことを見失ったまま社会に出ると、いつか「なんのために生きているんだろう」と感じる日が来るかもしれません。そうならないためにも、大学生のうちに思い切り遊んで、自分の可能性を広げることをおすすめします。

  • 興味のあることを片っ端から体験してみる
    スポーツ、ボランティア、サークル、インターンなど、まずはやってみることでしか得られない気づきがあります。

  • 気になったことはメモやブログなどで記録に残す
    どんなときに「楽しい」「おもしろい」と感じたのか、言語化しておくと就活やその後のキャリアを考える際に役立ちます。

  • 自分の「好き」を深掘りする
    ただ漠然と遊ぶだけでなく、「どうしてこれが好きなんだろう?」「自分はどんなときにワクワクするんだろう?」と問いかけることで、自分の価値観がクリアになります。

結局のところ、形だけの安定を求めて会社に入るよりも、自分が心から楽しめるものや得意な分野を見つけておくほうが、長い人生を幸せに生きる上で大きな武器になるはずです。

「大人になったら自由になれる」という子どもの頃のイメージは、自分から行動しない限り実現しません。

少しでも心が動くなら、今のうちに行動してみてください。

そうした“遊び”の中にこそ、あなたの未来を左右するヒントが隠れているのです。


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