危険と隣り合わせだからこそ、コンディショニングは命綱 田中陽希/プロアドベンチャーレーサー【後編】|挑戦のそばに
レース中の平均睡眠時間は1時間半
平均総距離500~600kmの山岳地帯を、速いチームであれば
5日とかからず走破するアドベンチャーレース。タイムレー
スであるがゆえに、睡眠もままなりません。
「平均すると、寝られるのは1日1時間半くらいですかね」
プロアドベンチャーレーサーの田中陽希さんは、笑顔でそう
話します。
しかし、それだけの睡眠時間で最短約5日、長ければ10日走
り続けるのは大きな負担がかかります。そんな過酷な環境だ
からこそ、栄養補給は絶対に欠かせない要素です。
「アドベンチャーレースは休みがないというか、むしろカラダを酷使しに行くレース。そのなかでサポートしてくれているのが、アミノバイタルですね」
荷物を極限まで軽くしたいアドベンチャーレーサーは、エネ
ルギー補給やリカバー用の食糧も、軽量で携帯しやすいもの
を好みます。アミノバイタルはそれらの条件をクリアしつつ、
さらに口どけの良さや飲みやすさが良いと田中さんは話します。
また、一般的なスポーツとはタイムスケジュールも異なるため、
摂取の仕方にも工夫が必要です。
「一般的には、運動を始める前に『プロ』を飲んで、レース中は『BCAAチャージ』、運動が終わったら『ゴールド』を飲むことが多いようですが、僕らはレース中に、『プロ』と『ゴールド』を交互に飲みます。2つを併用することで、最後まで粘れるように工夫しています。また、レース中は理想の動きを支えてくれる『コネクト』も摂取しています」
「レース中は常に危険と隣り合わせ。だからこそ、カラダのコンディショニングは欠かせません」
自然に向き合うとは、つまり自分自身のカラダと真摯に
向き合うことでもあるのです。
頂を目指す姿が、誰かの明日の力になることを願って
プロアドベンチャーレーサーとして活動する田中さんは、所属
する『Team EAST WIND』が創設以来掲げる「世界一」という
目標に、挑戦し続けています。しかし「目標と目的は異なる」と、
田中さんは言います。
「私たちがアドベンチャーレースに参戦し続ける目的は、世界一に挑戦する姿を通して、誰かの力になること。
それが感動につながったり、助力になったり、前に進むための後押しになったらいいなと思って活動を続けています。マイナースポーツであるこの競技を、多くの人に知ってもらうのもひとつの目的ですが、自分たちがやっていることを信じて、それが結果的に誰かの力になったら嬉しい。そのために、これからも挑戦を続けていきたいと思います」
時として牙をむくことさえある大自然。その雄大さを全身で受
け止めながら、チームメイトとともに乗り越えていく田中さん。
これからも飽くなき探求心で、世界というフィールドを冒険し続けます。
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