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第35回:私と初めての「アルバイト」の話

こんにちは、あみのです。今回は、大学1年の春休みにした初めてのアルバイトの話をしてみたいと思います。

はじめに私は高校生の頃から、大学生になったらアルバイトをして自分で貯めたお金でひとり旅がしたいという願望がありました。

大学に入学してからしばらくした頃、空きコマの学生ホールや、通学中のバスにてアルバイトの話をしている学生を毎日見かけるようになりました。

貯めたお金で趣味を充実させている人、アルバイトで大変な思いをした人etc…どんな内容だとしても、アルバイトについて話す学生を見るたびに「私もそろそろアルバイトしてみたいな」と思うようになりました。

それと同時に、人付き合いが苦手な私にアルバイトはできるのだろうかという不安も生まれていきました。

しかし、お金を貯めないと以前から夢見ていたひとり旅をすることはできません。どんな仕事だったらできるか日々模索しながら、アルバイトを募集しているお店の面接に挑戦してみました。

だけど、アルバイトの面接は予想以上に上手くいかない世界でした。関心のあったお店に何度も落とされ、「やっぱり私にアルバイトは向かないのでは」と悔やむ日々がしばらく続きました。

(数年後に「就活」という更なる厳しい世界が待ち受けていることを、このときの私は知りません)

連敗に絶望していた私にある日、家族が初めてのバイト先に向いていそうな仕事を見つけてきてくれました。

それは知人がオープンしたリサイクルショップにて、買い取った商品の掃除や荷物運びの手伝いをする人を募集しているとのことでした。

簡単な仕事内容を聞いたところ、接客というよりは裏方の仕事がメインだったため、「この仕事なら今の私でもできるのでは」と思い、その知人に会うことにしました。

面接を経て、この店で働かせて頂くことが決まった私は、早速お店に次々と届く買い取った家具や家電を店頭に出せるよう、きれいに掃除をする作業を毎日行いました。

見知らぬ人が使用した物をきれいにすることに初めはとても抵抗がありました。もし、今このバイトを薦められたら世の中の風潮もあれなので余計にしたくないと思います。

でも、時間をかけて汚れを隅々まで落とし、新品同様の状態に戻った商品たちを見ると達成感がありました。私がきれいにした商品をお客さんが手にしたり、購入したりする姿を見たときは、「このアルバイトをして良かった」とやりがいも味わうことができました。

一方で大変だったこともあります。たまに商品の買い取りの付き添いもしたこともあり、依頼者の自宅がアパートだったときの階段で重たい家電や家具を運ぶという作業は、力仕事が苦手な私にとって地獄でした。

そういった大変な作業も多い仕事でしたが、自分の1ヶ月分の頑張りがお給料という形で目に見えることに、私は毎月とても感動していました。

中でも初めての給料日のときの感動は、今でもよく覚えています。「自分でお金を稼ぐ」ことがどんなに大変で感動的なことなのかを体で感じた瞬間でした。この経験によって、これまで家族から貰っていたお小遣いに対する見方もがらりと変わりました。

自分で稼いだお金があればもっと趣味を充実できる、数ヶ月続けていけば念願のひとり旅も現実になると考えると、大変な仕事ももっと頑張ろう!と前向きな気持ちでアルバイトに挑めました。

リサイクルショップのアルバイトは夏が近づくにつれて買い取る商品も少なくなったため、行くことがなくなりました。(春休みの時期は、引っ越しなどで買い取る商品が多かったため)

それでももっと自分でお金を稼ぎたいと思っていたため、別のアルバイトを探してみることにしました。

大学2年のときに見つけたアルバイトにて、私は本格的に接客に挑戦することになるのですが、あのリサイクルショップでの経験がなければアルバイトに対する前向きな感情は生まれなかったと思っています。

リサイクルショップ以上に大変な新しいアルバイトも続けていくうちに、ひとり旅ができるくらいのお金を稼ぐことができました。

大学2年の春休み、一生懸命アルバイトで貯めたお金で初めてのひとり旅へ行きました。行き先に選んだのは東京。過去に行った場所にも何ヶ所か訪れましたが、そのときの感動は以前味わったものとは全くの別物でした。

この経験によってひとり旅の面白さに夢中になり、そのあとも何度か東京に行ったし、横浜や京都にも行ってみました。稼いだお金で新たな趣味を開拓できたアルバイトでの経験には本当に感謝しています。

アルバイトを始めたことは私にとって大きな挑戦でした。だけどこの挑戦をしたことは、お金のありがたみや「社会」の姿を知るきっかけとして私に必要な経験になりました。

大学時代に高校生の頃からの目標を達成することができて良かったです。

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あみの
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