アナログ過ぎるのもどうかと思ってきた、9月。
このご時世、夫婦揃ってのガラケー、夫に至っては通話とショートメールのみの機能である。
案の定、日々に支障がでてきている。
要は、みんなスマホだと、連絡手段がラインもしくは、メッセンジャーだったりするのだ。
私たち夫婦は、SNSを使用する時の手段はパソコンしかないので、家にいる間は困らないのだが、外出時、特に待ち合わせをする際に非常に不自由する時が多くなってきた。
大分前に、夫が友人とどこかの店で待ち合わせをした際、連絡手段がSNSしかないという相手だったために(電話番号も知らない)、時間に遅れる、という連絡を夫が、「その内容を、○○さんにメッセンジャーで伝えてくれないか」と電話してきたことがあった。
わたしは夫のパソコンで、SNSを開き、メッセンジャーで相手方に「いつも夫がお世話になっております。待ち合わせ時間に遅れるそうです。すみません。嫁より」と、送らねばならなかった。
相手から速攻、いいね!スタンプが送られてきた。
非常にめんどうくさい話だ。
先日も、スペイン人の友達のお兄さん(面識はない)が旅行で来日しているからと、夫が待ち合わせをして会いに行った。
「20時に京都駅の近くのマクドで待ってるらしい」と言い残して行った夫にかなりの不安がよぎった。
どこのマクドだよ!
京都駅周辺にいっぱいあるやろ!
そんなざっくりとした待ち合わせでいいのか!
わたしは心配を通り越し、怒りさえ沸き起こってきた。
案の定、30分後、夫から電話がかかってきた。
「今、ヨドバシのマクドにおるんやけど、いっこうに来ない。宿泊先のホテルまで行くからホテルの場所をネットで検索してくれないか」
ホテルの位置を調べると、八条口近くだった。
逆方向のマクドにどうやら居たようである。
「八条口のマクドって言ってくれればいいのに。。外国人やしわからんか」と、つぶやく夫の声を聞きながら、「もう切っていいか」と、吐き捨てて電話を切った。
ほんとうにめんどうくさい。
わたしはいつも家でパソコンの前で待機してるわけじゃないのだ!
ちなみにそのスペイン人とは無事に会えたようであるが、面識もない外国人(一応友人の兄という繋がりはあるものの)と、初対面でよく飲みにいけるよなあと本当に感心する。
七条にあるディープな飲み屋街、リド飲食街に連れていったら大変喜ばれたそうだ。
会うまでは「次の日は早朝に姫路に行くから遅くまでは飲めないなあ」と、弱気な発言をしていたスペイン人だったらしいが、結局深夜2時まで飲んだらしい。
盛り上がってるんじゃないか!
とにかく、夫だけでもスマホにしてくれ、と切に思う今日この頃である。
2017.9.2『もそっと笑う女』より
追記:2020年12月現在、夫婦揃ってスマホに変えました。今までのあの連絡のやりにくさを思ったら、実に文明開化した我が家。