ある日のメモリー
入籍前、旦那に
「私はADHDで社会性死んでるし生活能力もないし、ほんと生きてるだけで大変だから、それを支えて欲しいんだよ!給料が私と同じかちょっと安いなんてのはホントどうでもよくて、とにかく私の人生を助けて欲しい!支えて欲しいんだよ!!!」
といったら、旦那はちょっと気が進まなそうな顔をしながらも、「うん......」と言ってくれた。
旦那は皿を洗ってくれるし、平日夕ご飯を用意してくれる。私の苦手な買い物もしてくれる。
ある日、仕事終わりにドラッグストアにいったら、小綺麗なOLがいるは、ファンデーションの種類多すぎて決められないわ、お腹空くわで苦痛すぎて、帰ってきて旦那に
「私はもう、あなたなしではドラッグストアも行けない。苦痛な空間だった。これからも私のことを支えてほしい」
と言ったら、
「いいけど、おれのことも支えてね?」
と言われたので
「えっ!?具体的になにすればいいの!?」
と慌てて聞いたら
「......そばにいてくれればいいよ」
って床に寝っ転がりながら言われて
「そんなんでいいの!?そんなの全然楽勝じゃん!!!」
と、私は大喜びで安請け合いした。
実際は、「もっと早く起きて朝ごはん作ってくれないと、おれ遅刻しちゃうよ!」と、この前ガチめに怒られたし、そばにいてくれればそれだけでいいなんてことは全然ないんだけど、これは私のなかでかなり幸せな記憶だから、忘れないようにここに書いておきます。