レクター博士
結婚式準備してて、つくづく思うけど、人の機嫌を取るためにはカネを出すのが一番楽だけど、カネを出すとカネがなくなるんだよね。
とくに、職場の人間関係で発生するカネ。これが一番くだらないですよ。何故、カネを稼ぎに来てる関係で発生した人間関係のために、新たにカネを出さなくてはいけないのか?
なんのために仕事しに来てるのかわからないじゃんね?
はい、愚痴でした。
私のしょうもない人生のことなんかどうでもいいんです。それより、11月はピエロ祭りですよ。JOKERもあるし、ITの続編もあるし、待ちきれませんね。
今は、ダークナイトを観ているんですが、面白いです。JOKERはもちろん、地方検事のデントやアルフレッドもステキなキャラだなぁと思います。ダークナイト全部見終わったら、今度はスーサイドスクワットでも観ようかね。
悪役が好きです。
相棒の某名作回でも言っていましたが、やっぱり悪は人を魅了するんですよ。そこに痺れる!あこがれるぅ!ってやつですね。
でも、悪役ならなんでもいいというわけではなくて......。例えば、ジョジョでいうと私は吉良吉影は大好きですが、ディアボロは全然好きじゃないですし。
一種の優雅さがある悪役が好きなのかも。
いちばん最近、観た映画が「羊たちの沈黙」です。みんな大好きハンニバル・レクター博士。
このひと、この作品中において主人公でもなければ犯人でもないのに、ダントツの存在感を持っていますよね。
凶悪犯だとわかっているのに、なんか好きになっちゃいます。ヒロインのクラリスに対する態度が非常にいいですよね。ファーストコンタクトは最悪のセクハラ発言、しかしクラリスは油断ならない相手、許されざる犯罪者とわかっていながらも、交換条件としてとはいえ、誰にも言っていないような自分の弱みをレクター博士にはさらけ出してしまうんですよね。
元々優秀な精神科医だから、ひとに話させるのも相手を分析するのも得意なんですね。
レクター博士は、言います。
「被害者の悲鳴と幼い日に聞いた子羊の悲鳴が、君には重なって聞こえるんだね。ありがとう、勇敢なクラリス。話してくれて、ありがとう......」
きちんと丁寧にお礼が言えるレクター博士、ポイント高いです!
これからブチ殺そうとしてる警官にすら、
「絵に気をつけて。......うん、ありがとう」
ってちゃんとお礼言うもんね!!!最高!!!
変態気取りの犯人と、誘拐された強かなお嬢さん、白いわんこ・プレシャスちゃんを巡る攻防もなかなか面白かったし、聡明で美人で女という立場を疎ましく感じながらも女を程よく利用する強かさもあるクラリスちゃんも非常にいいヒロインで大好きですが、やっぱりこの映画はレクター博士なんですよね。
最後の電話のシーンは萌えましたよ。
「子羊の悲鳴は止んだかい」
「クラリス、君に電話するつもりは本当はなかったんだが。だから、君も私を追うなよ」
みたいなことを、レクター博士は電話でクラリスに言いますよね。
クラリスが無事犯人を捕まえたことに対して、おめでとうって言いたかったのかなという気もするし、追うなといいつつ追ってこいと言っているような気もする。
クラリスはレクター博士のおかげで犯人にたどり着いたし、彼は傲慢な人間しか殺さないとか言って、なんかちょっとレクターに、対して好感持ってるような発言もあるんですが、変態カワハギ男を捕まえたはいいけどそれ以上にヤバイ人間を世に放つキッカケを自分が作ったのかもと、複雑な心境でいたような気がします。
以上、羊たちの沈黙の感想でした。
私の解釈は正しいかわかりませんが、映画を楽しく観れたので、よし!です。
羊たちの沈黙、つくづく色んなサスペンス作品の雛形になった名作だと痛感いたしました。
レッドドラゴンとハンニバルシリーズのドラマも見たのちに、小説も読んでみようと思っております。