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元彼の言う「あなたが怒りっぽい理由」で生き方が変わった話

前回、元彼に「お前は絶対に浮気しない人間だ」と言われた話を書きましたが、恋人に言われた一言って、良いことも悪いこともなんかすっごい心に響くんですよね。

今回も後半は有料ですが、恋愛話を上げるのがシンプルにこっ恥ずかしいからです。
良かったら買ってね。


大学の後半から社会人の初めにかけて付き合ったSは、とにかく考え方というか、思考回路が似通っていた。
同じコミュニティに所属していたのだが、ミーティングの最中に「うわ!それ俺も今言おうと思ってた!」となるのはもちろん、発言がハモることも多々あった。そんなSと一緒にいるのは問答無用で楽しかった。

当時は互いを異性として意識することはなかったのだが、コミュニティの解散後、紆余曲折あって付き合うことになった。


付き合ってみると、付き合う前は笑い飛ばせていた些細なことが気になってくる。
もちろん一緒にいると楽しいし、付き合う前よりも相手のことを好きだと実感することも多いのだが、その逆も多くなっていく。


とかくSはいろいろなことに無頓着だ。
何人かで話していたりすると、相手が怒りやしないかとひやひやするような発言を平気で放つ。
あとから指摘すると、「でも相手は怒ってなかったじゃん」とへらへら涼しい顔をしている。


なんというか、彼は「出る杭は打たれる」ということわざを
さらに「でも出すぎちゃえば打たれない」と解釈しているような節がある。

時に個性を押し殺しながらも「みんなと同じ杭」にならなければと頑張って、それでも同じになれなくて時々打たれていた私には、「出る杭」でいても周囲のみんなが笑って認めてくれるような世界で生きているSが羨ましくて、どこか憎らしかった。


彼が「出る杭」であることがだんだんしんどくなってきた私と、そんな私がしんどくなってきたS。
彼の奔放さに腹が立ってケンカすることが増えて、結局は別れることになった。

あんなに似通っていると思っていた思考回路も、紐解いてみるとぜーんぜん違っていた。


別れた後、なにか用事があって電話で話すことがあった。
一通り用事が済んだあと、互いの近況報告をしていた時に
ふと「なんで私はこんなに些細なことで腹が立つんだろう」
と口にした。

するとSは

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