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売上だけ見ていませんか?回転率を高めて企業体質を劇的に変える方法
本シリーズは、「経営効率表」に掲載されている26の重要な指標について、各項目を丁寧に解説する連載です。各指標は経営において欠かせない要素であり、部分的な理解に留まると判断ミスのリスクが高まります。そこで、全26項目を体系的に学ぶことで、以下の効果が期待できます。
経営数字の正確な把握
すべての指標を理解することで、ご自身のビジネスの数字をより正確に捉え、経営判断の精度を向上させます。
客観的な事業分析と経営体質の強化
数字に基づいた客観的な評価が、経営体質の改善や強化につながります。
利益改善のチャンスの最大化
各指標を活用せずに経営判断を行うと、潜在的な利益改善の機会を逃すリスクがあるため、全項目の知識習得が不可欠です。
本シリーズでは、各指標ごとに分かりやすい解説を提供するとともに、実際の改善策を考えるヒントも提示します。会社や事業の将来を真剣に考える方にとって必須の知識であるため、ぜひ26項目すべてを学び、御社の状況を総合的にチェックしていただくことをおすすめします。
さて、今回はこの「経営効率表」のなかでも「総資本回転率」に焦点を当てて解説します。総資本回転率を理解していないまま経営を進めると、せっかくの利益改善のチャンスを逃してしまうかもしれません。特に中小企業の経営者や財務初学者の方にとっては、まず“自社の資本がどれだけ売上に結びついているか”を掴むことがとても重要です。以下に示す内容をしっかりと押さえて、ぜひご自身の事業の数字を改善する第一歩としてください。
テーマ:総資本回転率を正しく理解し、事業を加速させる方法
総資本回転率とは何か
総資本回転率とは、企業が持つ総資本(総資産)を使ってどれだけ効率的に売上高を生み出しているかを示す財務指標です。計算式は以下のとおりです。
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