それでもAll Englishがご希望で?小学生英語に思う事
突如なんか挑戦的なタイトルでごめんなさい🙇
でも、これはですね、長年ずっと思ってることなんですよね。
オールイングリッシュのレッスンご希望というのは本当に根強い。
が、本当にこれは実際のところどうなんだ?そんな疑問が頭の中を駆け巡ることがよくあります。
なんで生徒さんはこぞってオールイングリッシュを希望するのか❔
これは「もちろん 英語のレッスンだからそれはそうだよ!」 というのは分かるのですが、 英語が上達する前提として皆さんの中に
英語は聞いてれば上手になる
英語に接していればいつの間にか自分のものになって上達する
そういったある種の思い込みのようなものも存在してると思います。
また 英語教室でも 「うちはオールイングリッシュでやってます!」といえばいかにもやってる感じ、印象がいいんですよね。
私立の小学校なんかでも最近はたいがい英語教育に力を入れている、 そして 「ネイティブの先生が来てすべて英語でレッスンやっています」 みたいなのは親御さんにとってとても響きがいい、ビジネス文言としても扱いやすい側面があると思います。だから余計にこの概念が当たり前のようになってる、そんな気もします。
実際のところ全部英語のみのレッスンは効果があるの?
実際に英語を教えている私が講師として感じてることを書いてみたいと思います。
私はすべての人、一般的な日本人の子供(大人でもですが)に対して画一的にオールイングリッシュのレッスンをするというのは結構難しい時があると思っています。
なぜかというと 私たちは普段日本語を話している日本人であり、英語は単語も違えば、全く文の成り立ちが違う外国語だから。
週に数時間、教科として学ぶ外国語なので全てをいきなり英語で全部やるというのは理解ができなくてむしろ自然。
英語の音と意味が結び付きにくい状況では上達は難しい。
そこを配慮せず、「オールイングリッシュだ!、とにかく聞いて慣れよう!」みたいなのは英語嫌いを生む原因にもなるかと。
これを全面的に実施して効果があるだろうと思える状況は以下の2点かなぁと。
オールイングリッシュレッスンをして効果があると思うケース
①徹底的に小さい頃からこのオールイングリッシュというスタイルを貫いてる(そして実践を通して英語をみにつける機会がある)人達。
例えば海外に住んでいる、またはインターナショナルスクールなど、生活の中で実践的に英語をみにつける機会があるなど。
海外生活で英語が上手になることが多いのは事実です。
(きちんと学ぶ意欲や環境があれば)
それは英語音とその意味がきちんと体感として理解できる、そして実践的に使える場がふんだんにあるから。
②すでにある程度の英語力がある方たち 。例えば年齢とともにある程度英語力がついてきたら全てのレッスンを英語のみで実施するのは有意義だと思います。
では、 普通の一般の日本人の子供たちはというと❔
ここで言う一般というのは週に1~数時間程度 英語のレッスンの時に英語を学ぶという子たちです。
この子達に全部レッスンの中身を英語で説明して 「全部わかってね」ていうのは正直コクです。
なぜなら、いくら講師側がイラスト付きのカードや、ゲームを使い、子供が興味を
もちそうなアクティビティを通して分かりやすいレッスンをすべて英語でしたとしても、、、
生徒によっては、全くこちら側が思いもよらない解釈をしていたり、
また週に数時間では、英語で習った英語!をそのままきちんと理解して
実践するというところまで消化できていない。。
例えばでいうと。。
勘違いでいえばこんな事、実際指導しているとよくあります。
以下の写真は私がよく使うテキストからのものですが、
’’jump rope’’, 「縄跳びをする」という単語を学ぶ場面。
私: Repeat after me. Jump rope.
生徒: Jump rope.
私: じゃあ、意味は何かな?
生徒: 犬と遊ぶ!
ううう、間違ってないぞ!(笑)絵はそうだもんね。
いかにも子供らしいかわいい間違いなのですが、勉強としては正してあげないとこのままじゃ困りますよね。
という感じで英語だけのままで進むとこういう勘違いも
頻発します。単語でこれだから、文だと、、、。ですよね。
さて私が今までみた生徒さんのお話をしてみたいと思います。
オールイングリッシュを受けている生徒さんたちの現状
私立の学校のお子さん。学校では毎日のようにオールイングリッシュレッスンがあるけれども、何言ってるかわからないから英語は大嫌い。できる子は楽しそうだけど、私はできないから嫌だ。
英語教室に通っているけれども全部英語でのレッスン。 いつも先生が何か喋ってるけど、何言ってるかわからないし、つまんない。
オンラインでフィリピン人の先生に英語習ってる。 先生は何を言ってるかわからないけれども、とりあえず頑張って受けている。
英語はよくわかんない。
そう、何言ってるかわかんないんです。(>_<)
今あげた例は全然珍しくなくて、 よくあるケースです。
もちろん個人差はあるし、みんなが困っているということではありません。
でもこういう状況ってままあるんです。
何年も 頑張ってオールイングリッシュのレッスンを受けているのに関わらず結構簡単な会話も難しそう。。
ちょっとこれは、、というのだと’’’How are you?’’ でさえも
「ん?わからない」という表情のお子さんがいます。
これは「うーん」とこちらも考えちゃいますよね。。
なんかおかしい。。
だって週1回のレッスンを1年も受ければ、特になにもおうちで練習しなくても英語で言われた事が何を意味しているか分かるようなレッスンなら、たいていの子は’’ I'm good.'’ とか答えられるようになるから。
これが難しいのは、ただただ英語を聞いて、とりあえず レッスンを受けているという状態なんだろうなあと。
要するにレッスンでしている英語に全く理解が伴ってないという現象なんだと思います。
こういうお子さんに会うと
いつも何とかしてあげたいなと思います。
オールイングリッシュに伴う問題の解決法は1つ。
日本語の解説を適宜入れてあげる事です。
レッスンの形態としておすすめなのは、
バイリンガルの日本人の先生がするレッスン、
またはネイティブの先生、バイリンガルの先生が一緒に行うレッスン、
要はきちんと英語の音の意味が理解できる状態がある、
こういう形のものが実際のところ一般の生徒さんには有効かと思います。
わかりにくいところ、新しく習う内容を日本語での補足解説を加えてあげれば、それだけでグッと理解度が高まります。わかるレッスンは子供たちも楽しいんです😊
もしお子さんの英語学習状況が、上記にあげた「う〜ん」例に該当してしまっていた場合は、そこに意味がわかる補足説明をしてあげるのがおススメです。
やり方はなんでもいいので、英語だけで習っている部分でわかりにくいところの理解がすすむようにしてあげる。
日本語の補足があるサブレッスンを受けたり、
可能であれば親御さんがサポートしてあげたり、文法がからむものであれば参考書を読んだり、など。
英語をただひたすら聞いていても、そこに内容の理解が供わない場合は上達はしません。
ぜひ多くの親御さんにその事実を知ってもらい、ただただひたすらオールイングリッシュの環境があれば良いという概念は払拭してほしいなあと思っています。
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