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2021年に読んだお気に入りの本3冊

あっというまに年が明け、気がつけば1月も終わりを迎えようとしています・・・。(noteって新年は書きたい気持ちになるのに、だんだん忘れてしまって去年も全然書いてない🥲)

去年読んだお気に入りの本をご紹介します。

『20代で得た知見』 F

一人の人間の人生は、出会った言葉でも、預金額で決まるとも、恋愛だの結婚で決まるとも思えない。

ある夜友人が電話で語ってくれた台詞、または恋人がふとした瞬間吐き捨てた台詞、バーで隣の男が語ってくれた一夜限りの話、なんの救いもない都会の景色、あるいは、夜道で雨のように己の全身を貫いた、言葉にもならない気づき。そういったものによって人生は決定されたように思うのです。
私はその断片を「二十代で得た知見」と名づけることにしました。

『20代で得た知見』より

タイトルを見て「20代のうちに読んでおきたい!」と思ってすぐに買った本。

読んだ直後は「こういう誰にも言えない複雑な気持ちあるよね。私だけじゃなかったんだ(;;)」というのが率直な感想でした。

183の愛や絶望、そして社会をテーマにしたエピソードとともに、今まで経験したことのある"なんとも言葉に言い表せない気持ち"を、美しい言葉で表現してくれています。

ページによってカラーがついていたりと、こだわりが感じられるところも好き・・・!!

Fさんが書く言葉が好きで、学生のころに『いつか別れる。でもそれは今日ではない』よく読んでいました。今でも読み返すくらいお気に入りです。

一気読みしたい小説とはまた違って、こちらは1つ1つのエピソードを大切に読みたくなるような本でした。

『おまじない』 西加奈子

大人になって、大丈夫なふりをしていても、ちゃんと人生のページをめくったら、傷ついてきたことはたくさんある――。

それでも、誰かの何気ないひとことで、世界は救われる。

悩んだり傷ついたり、生きづらさを抱えながらも生きていく
すべての人の背中をそっと押す「魔法のひとこと」を描いたキラメキの8編。

「あなたを救ってくれる言葉が、この世界にありますように」――西加奈子

Amazonより

去年はじめて西さんの小説を読んでお気に入りになった1冊。(『きりこについて』もとても良い作品でした)

8つの作品からなる短編集。短編集はちょっとした移動時間や隙間時間にも読みやすくて好きです。

どの話も決まって主人公が「女性」でキーパーソンが「おじさん」という斬新さがおもしろかった!

社会の価値観によって、本当の自分ではなく"理想とする自分"の皮をかぶり生きづらさを感じている女性に対して発せられるおじさんの"何気ない一言"。

自分に重ねてしまう部分も多く、思い悩んでいる心に寄り添ってくれるお守りのような本です。

西さんのインタビューが素敵でしたのでこちらもぜひ!

『新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』 唐木元

文章が書けないのはなぜでしょうか?
うまい人はどうやって書いているのでしょうか?
ニュースメディアで新人教育を担当する著者が、書ける人が自然にやっている基本を誰にでも学べる方法として伝授する初めての書籍。
企画書、報告書、レポート、ブログ、SNSなどあらゆる文章に有効です。

Amazonより

普段仕事で編集業務をすることが多い私は、記事を書くことが減っていました。

そんな時にインタビュー記事を書くことになり改めて勉強しなおしました。

そこでおすすめされたのがこちらの本!

インタビューの基本は「同意」と「深掘り」。あくまでも相手が話したいことを豊かに聞き出すこと。聞き手が意見をぶつける場でも、言いたくないことをむりやり聞き出す場でもない。

と「おもしろい情報を聞き出さなきゃ!」「うまくオチに持っていかないと!」などと初心者丸出しで焦っていたところとても勉強になりました。

並列の「たり」は省略しないなど、基礎の基礎まで学べます・・・!

(例)
❌ 彼はバイトをしたり受験勉強をして毎日を過ごしていた。
⭕️ 彼はバイトをしたり受験勉強をしたりして毎日を過ごしていた。

『新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』より


ここまでお読みいただきありがとうございます❤︎


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