19.11.03 東日本実業団駅伝 観戦備忘録
駅伝シーズン真っ盛り。
個人的な話をすると秋が一番好きな季節なんですが、この時期はハーフマラソンや記録会、駅伝がたくさんあり、元旦のニューイヤー駅伝や1月2日・3日の箱根駅伝に向けて気持ちが高まっていくんです。(観る側としてね)
トラックレースよりも駅伝のほうが、各チームの団結力とか色が見えたりして、そういうものを感じられるからなんだろうな。
と、いうわけで今回は11月3日に行われた東日本実業団駅伝の観戦レポになります。
【東日本実業団駅伝とは】
11月に埼玉で開催される駅伝で、実業団チームを対象とした駅伝大会です。通称「彩の国駅伝」。元日に行われるニューイヤー駅伝の関東地区予選でもあり、上位12チームがニューイヤー駅伝への出場権を得られます。コースは埼玉県庁からスタートし、高崎線沿いを走るコース。深谷駅で折り返し、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場がゴール。全7区間を7人で襷をつなぎます。
先日は箱根駅伝予選会の観戦レポをあげましたが、こちらは元旦に行われるニューイヤー駅伝の関東地区予選。しかも、箱根駅伝とは異なりシード権はないため、ニューイヤー駅伝出場を目指すチームは必ず出場しなければならない大会です。
今年は27チームの参加となりました。
(※サンベルクスBはオープン参加)
26チームで来年のニューイヤー駅伝の関東地区枠を争います。
個人的な意見ですが、私は今までに現地観戦したレースの中でこの東日本実業団駅伝が一番好きです。
理由は下記総評で詳しく述べたいと思います。
*さいとーあやみ総評 ※あくまでも主観
・追っかけやすさ ★★★★★
・混雑度 ★☆☆☆☆
・インスタ映え度 ★★★★★
追っかけやすさは★5。なんといってもコースがJR高崎線沿線で完結するため、電車で追いかけながら複数区間観戦することが可能!!!
混雑度は★1。今年は全日本大学駅伝と日程が重なっていた関係もあるかもしれないですが、それでも毎年驚くほどに混雑していません。駅前でも普通に最前列のいい場所で観れますし、早くから行って場所取りをする必要もないくらいです。
インスタ映え度は★5。道路も広くてカーブも少なく真っすぐな道が多いのでめっちゃ写真も撮りやすいです。
私がまだ一眼レフ初心者だった頃に撮影した写真でも、
これくらい綺麗に撮れます。これは2016年の大会で出走していた当時DeNA所属の須河選手です。まだDeNAが駅伝頑張ってた頃ですね。懐かしい…
さらに、東日本実業団駅伝は箱根駅伝で活躍したトップランナーが出走していることが多いです。あの設楽兄弟の走りも間近(本当に間近)で観ることができます。
こんなにオススメポイントがたくさんあるのになぜか現地観戦されてる方が少ないんですよね。本当に本当にもったいなさすぎる。と、私は毎度観戦する度に思っています。
では、東日本実業団駅伝の魅力が伝わるよう、時系列にそって観戦レポしていきたいと思います。
***
観戦プランの立て方
まずは区間エントリーを確認し。コースと通過予想時刻を見て、電車の時間を調べつつ、観戦したい区間を回れるようなプランを考えます。
東日本実業団駅伝のコースはコチラ。
親切なことに選手通過予想時刻も記載があるので、これと区間エントリー、電車の時間さえわかれば観戦プランが立てられます!
全区間見たいのが本音なのですがちょっと難しそうなので、毎年複数区間は観戦を諦めています…(でも全区間観戦されている方もいらっしゃるようなので、不可能ではないみたいです)
ちなみに今年の区間エントリーはこちら。
電車の時間も考慮し、今年は下記のようなプランを立てました。
*観戦計画
1区(宮原駅)⇒ 3区(北鴻巣駅)⇒ 5区(籠原駅)・6区(籠原駅)
この駅伝のなんといってもよいところが、深谷駅で折り返しのコースになっているので複数区間見られる箇所があるところ。
籠原駅は5区と6区、深谷駅は4区と7区を観戦できます。
さらにもう1点良いところは、混雑していないので場所探しに困らないこと。早めに先回りして観戦場所を確保できるのが一番良いですが、最悪10分前にたどり着ければなんとかなりますw
それでは、計画通りに観戦できたか時系列に沿って当日の様子を書いていきます。
***
観戦当日
*8:00頃 1区 宮原駅着
選手通過予想時刻は8:29~8:35頃とコースに記載がありましたが、余裕をもって約30分前に駅に着きました。そこから5分ほど歩き、コース沿いに出ます。
埼玉医科大学Gの応援団がいましたが、通過予想時刻10分前くらいでこれくらいの混雑具合です。パーソナルスペース確保余裕です。とっても快適。
*8:30頃 先頭集団やってくる
先頭ランナーやってきます。1区は大体集団になっているのですが、宮原駅付近は中継所に近いこともあり、そこまで大集団にはなっていませんでした。
SUBARUの藤原選手、八千代工業の丸山選手、初出場のGMOアスリーツ倉田選手、コニカミノルタ我那覇選手、カネボウ鈴木選手…などなど複数人の集団でやってきました。
あとで録画で知りましたが、区間賞はサンベルクスの戸田選手。ラストはさすがスピードランナー!と言う走りだったそうです。日清の駅伝チームがなくなってしまったので移籍したそうですが、移籍先でも活躍していて安心しました。
逆に心配だったのが昨年チャンピオン、富士通。
1区は潰滝選手。トップとは1分差でやってきました。まだ序盤だから大丈夫かな、と思ったのですが、このあと思わぬ事態が起こることも知らずに…
*8:35 3区(北鴻巣駅)へ移動
1区のランナーが全員通過したので、続いては3区、北鴻巣駅へ移動します。宮原駅から高崎線で5駅です。電車内は各チームの応援団や駅伝ファンで結構混雑していました。(他の駅で観戦していた人たちも電車乗ってくる)
車内は自分の応援チームの状況や、同日に開催されていた全日本大学駅伝の話題で持ち切りでした。笑
*9:15頃 3区(北鴻巣駅)到着
駅には到着しましたが、通過予想時刻は9:27頃。駅からコース沿いまでも若干離れているため、走りました。
すごく久しぶりに走りました。私が走るのは陸上観戦するときくらいですね。。。
コース沿いには9:20頃着。走らなかったらほんとギリギリだったと思いますが、なんとか間に合いました。ただ普段全く運動していないためか体力の無さを痛感しました。。走ろうかな。
*9:27 先頭ランナーやってくる
東日本実業団はラジオでの中継放送などがないため、情報得られる手段がまじでTwitterくらいしかないのですが、、、
なんとトップでやってきたのは、日立物流・設楽啓太選手!
外国人ランナーが多い2区で日立物流のジョナサン・ディク選手がトップでタスキリレーし、後続を引き離して設楽(啓太)選手がトップへ!
ちなみに後続の集団の中には
警視庁の佐藤選手や、GMO橋本選手もいるなか、わかりにくいですが後ろにHONDAの設楽悠太選手も。
そう、設楽兄弟同じ区間を走っていたのです。
しかも奇跡的なことにタイムが1秒差。
・設楽 悠太:48:00
・設楽 啓太:48:01
タイムでは悠太選手に軍配があがりましたが、まさかの1秒差。これは驚きました。駅伝じゃなかったら並走してたんじゃないかなーと思っています。
*9:30頃 5区(籠原駅)へ移動
電車に乗らないと籠原でトップの選手に間に合わない時間になってしまったので、ランナー全員通過してないですが北鴻巣駅に戻り籠原駅へ向かいます。帰りもコース沿いから北鴻巣駅までダッシュ。。
再度高崎線に乗り、籠原駅へ。
*10:05頃 籠原駅着
籠原駅は折り返しコースになっているため、2区間観戦できることもあり他の駅と比較すると少々混んでいます。
でも、10分前に到着できれば余裕で観戦場所を確保できます。
他の区間と比較すると、少し応援団が多いかもしれません。
プレス工業、サンベルクス、コニカミノルタ、小森コーポレーションなど様々な応援団の方が籠原駅へ集結しておりました。
観戦場所を決め、選手を待ちます。
*10:17 先頭ランナーやってくる
先頭はコニカミノルタ、山本選手!
あとで録画で知ったのですが、この5区、区間記録更新して走る方が何人もいたようです。
・コニカミノルタ 山本浩之 選手 22:09
・小森コーポレーション 坂本圭太 選手 22:29
・HONDA 上野渉 選手 22:37
・JR東日本 其田健也 選手 22:39
・GMOアスリーツ 一色恭志 選手 22:43
初出場のGMOアスリーツ・一色選手も記録更新。
*10:28 6区観戦のため、コースの反対側へ
ランナーも全員通過したので、コースの反対側(選手が走る側)に移動しました。
Twitterでレースの様子や、全日本大学駅伝の状況など情報を仕入れつつ、選手を待ちます。
*10:50 先頭ランナー通過
先頭は先ほどと同じコニカミノルタ、大山選手が淡々とした走りでトップで通過!
そして、私的に注目していたランナー永戸選手も6区で出走。
永戸選手はルーキーで、元々日清食品グループに内定が決まっていたものの取り消しに。内定取り消し後、日立物流に入社しましたがこうして活躍している姿を見られて良かったと思います。
そして心配だったのが富士通。1区では出遅れてしまっていましたが、6区の籠原駅地点でもなんと13位で出場圏外。。。
6区は私も応援している大森選手。頑張れ!と声をかけましたが、すごい苦しそうな表情。
現地で観戦していたときは気づかなかったのですが、4.5km地点でトラブルがあったようで足を引き摺って走ることしかできなかったそうです。
6区のランナーが全員通過したので、これにて観戦は終了。
ただ、富士通がどうなったのか気になったのでTwitterで適宜チェックはしていました。
富士通陸上競技部のアカウントは、レース状況をレポートしてくれるので、テレビ中継もラジオ中継もない東日本実業団駅伝を現地観戦する人にとっては、貴重な情報源です。
大森選手もなんとか襷をつなげたようで、良かった…!と思いました。
***
東日本実業団駅伝の結果は、下記のようになりました。
優勝はコニカミノルタ(4年ぶり)、2位はHONDA、3位JR東日本と続き、12位コモディイイダまでが来年の元旦のニューイヤー駅伝の出場権を得ました。
初出場GMOアスリーツも5位で出場権獲得!また、元日清食品中谷選手が出走したスーパーマーケット、コモディイイダもニューイヤー駅伝初出場を飾ります。
富士通は17位。
まさか昨年の東日本実業団駅伝優勝チームが来年のニューイヤー駅伝の出場権を逃すとは思わなかったので驚きました。
いくら強豪チームといえど、アクシデントがあったりミスがあると出場権を逃してしまう。今の学生駅伝も戦国駅伝と言われていますが、実業団も同じだな、と痛感しました。
何があるのかわからないのが駅伝、それが面白くもあり、残酷でもある。
でも、負けたチーム・挫折したチームは強くなって帰ってくると思います。富士通は、来年に期待したいです。
ということで、長々と観戦レポを書き連ねてきましたが東日本実業団駅伝は本当におすすめの大会なので、ぜひ一度皆様現地観戦に行ってみてほしいなと思います。
少しでも現地観戦に興味を持ってくれる人が増えますように。
さいとーあやみ