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【小説】魔女とユキ 第10章
⬆前回の第9章です。
【魔女とユキ】第10章
トコトコ廊下を歩きユキは、教室に向かっている。
そして辿り着いた教室は2年1組。
ガラガラッと扉を開けると
10人の机とイスが用意されていた。
そう1クラス10人の教室だったのだ。
ユキは、まだ誰もいない教室の中へ
ゆっくり、ゆっくりと入って周りを
見回してワクワク、ドキドキが
止まらなくなる。
教室の中は、実験道具が並べられていて
机とイスは、授業の度に形や色を変えられるようになっている。
ユキは、とても気になっていることがある。
それは「担任の先生が誰なのか」だ。
1人静かな教室で待っているとガラガラッと
扉が開き、クラスメイトが入ってきた。
それぞれの席に座り、先生が来るのを待つ。
すると、チャイムが鳴り、先生が入ってきた。
ユキは、先生の顔を見た瞬間に尻もちをついてしまった。
そう、ユキの担任はおばあちゃんだったから。
おばあちゃんは、生徒になるユキの教科書を
家で探していたのだ。
尻もちをついたままのユキをクラスメイトは
とても不思議そうに見ている。
先生になった、アケミもユキのことをどう呼ぼうかと、悩んでいる。
動揺しながら授業を始めようとするアケミは生徒名簿や教科書を床に落としてしまう。
入学式後の1日は、2人とも動揺しすぎて授業どころではなく時間が過ぎていった。
そして家に帰り、疲れきってその場で倒れ込み寝てしまった。
第11章へつづく
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