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コーチングとクイズのあいだ
こんにちは。あみけん(@amikendog)です。
今年は、僕にとってコーチングとクイズが大きな意味をもつ年だった。
コーチングは1月にTHE COACH Academyでコーチングの基礎コースを学びはじめ、7月にプロコース修了。アシスタントという形でお手伝いもしている。
クイズは5月にアタック25というクイズ番組に出場。残念ながら9月に番組は終わってしまったけれど、ありがたいことに最終回にも再び出させてもらった。
「クイズとコーチングの両方を知ってもらおう」というよくばりな野望をもって、今この記事を書いている。
コーチングの問い
コーチングは、クライアントの感情に焦点を当てる。
この制約を全部とっぱらったら、どうしたいですか?
その問いかけに対してあるのはクライアントの思いであって、正解はない。
クイズの問い
クイズはもちろん正解がある。聞かれる内容はあくまで事柄。
「母ちゃん、人間ってちっとも恐かないや」という子狐のセリフが登場する、新美南吉の童話は何でしょう?
A.『手袋を買いに』
このように、とても対照的な両者の問いのあり方。
でもそんなコーチングとクイズには、大きな共通点がある。
問いが人を照らす
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コーチングでは、問いかけをもとにクライアントに光を当て、クライアントの内面に潜っていったり、クライアントのビジョンをともに求めたりする。
一方、クイズ。
映画「スラムドッグ・ミリオネア」は、出題者の問いひとつひとつから主人公の過去の経験が呼び起こされ、ストーリーが展開する。
映画でなくても、もっとカジュアルにこんなやり方もある。
さっきの『手袋を買いに』も、「国語の教科書にのってたな。あれは小3くらいだっけ。あのとき先生がちょっと変わってて…」みたいな話から、その人の一面を知ることができるかもしれない。
こんなふうに、事柄を扱うクイズもまた、問われた人を照らす。
居心地のいい「部屋」
物語を作るというのは、自分の部屋を作ることに似ています。部屋をこしらえて、そこに人を呼び、座り心地のいい椅子に座らせ、おいしい飲み物を出し、その場所を相手にすっかり気に入らせてしまう。そこがまるで自分だけのために用意された場所であるように、相手に感じさせてしまう。それが優れた正しい物語のあり方だと考えます。
僕がコーチとして臨むセッションにクライアントが、
主宰する新宿クイズクラブにお客さんが、
僕が営むキューラボという小さな塾に生徒が来てくれるとき。
僕は村上春樹の語る「部屋」を理想として思い描く。
その続きも。
(中略)相手がその部屋を気に入り、それを自然に受け入れてくれることで、僕自身も救われることになります。相手の居心地の良さを、自分自身のものとして感じることができます。なぜなら僕とその相手とは、部屋という媒介を通して、何かを共有することができたからです。共有するということは、つまりものごとを分かち合うということです。力を互いに与え合うことです。それが僕にとっての物語の意味であり、小説を書くことの意味です。分かり合い、理解し合うこと。
最後に
コーチングへの興味がわいた方へ:
60分×3回2,200円のおためしセッションをやっています。知り合いもはじめましての方も、TwitterのDMからどうぞ。
クイズへの興味がわいた方へ:
あなたへの一問をご用意して、新宿クイズクラブの会場・地下闘技場でお待ちしております。と言いたいのですが、再開までもうしばらくお待ちください(涙)
最後の最後に
人の心に潜ってお金を取るだなんて、コーチングはうさんくさい。現に僕もちゃっかり宣伝している。
クイズはどうでもいいこと聞いてくるし、それでマウントを取ったり、ものを知らない人をあぶり出したりする。やだやだ。
見方や使い方によって、どちらもネガティブな印象を持たれることがある。それを、僕は認める。
それでも僕はいろんな「部屋」を訪ねたいし、気軽に遊びに来てほしい。
そう願いながら、今日もこつこつと部屋をこしらえている。
↑今回、こちらの企画に16日目担当として参加しました。他の方の記事もおもしろいので、ぜひ。