ナポリタン スペシャル
多くの喫茶店のメニューから消えないで残っているということは、
たまに喫茶店でナポリタンを食べたくなる という人は
きっと 世の中にある一定数いるのでしょうね
私もその1人です
昨日、入った喫茶店のメニューには、
『 ナポリタン スパゲッティ一 』
と書かれていました
カタカナ小文字のィの後の ー の文字だけが明朝体でタイプされていたのがちょっと微笑ましく思えました
注文を取りに来てくれたお店の方に
テーブルの上に置かれた メニューを指さしながら
「え~と ナポリタンとアメリカンをお願いします」
と伝えると、
「ナポリタン と アメリカン … おもしろいですよね?」
と 語尾の“あ” “ん”の韻にちょっとアクセントをつけて注文を復唱し 笑われました
とっさに、「大西洋 挟んでちょっと遠いですけどね」と応えたら、
中年のお店の人は にこっとしてくれました
雑誌を読んでいると、厨房で料理をつくっていると思われる少し年配の女性がナポリタンを運んできてくれて、テーブルの上にていねいに置いて行ってくれました
話が逸れますが、
インドネシア料理にナシゴレン、ミーゴレンという料理があります
簡単に言うと、焼き飯、焼きそばです
さらに、ナシゴレン スペシャル、ミーゴレン スペシャルというのもあります
これは焼き飯、焼きそばの上に マタ サピというのが1個 載ってます
マタ サピ というのをそのまま日本語に訳すと マタは目 、サピは牛なので
” 牛の目 ”ですけど、
少し多めの油で焼いた(半分 揚げた感じ)目玉焼きのことです
スペシャルの違いは、マタ サピ(目玉焼き)を載せるかだけの違いだけなんですね
私の目の前に置かれたナポリタンスパゲッティーには、
目玉焼きが1つ載せられていました
「あっ ナポリタン スペシャル だ!」と思いながら、
若いころに過ごしたインドネシアの食堂の情景がふと目に浮かびました