【ダービー】ファミナンから考えるダービー展望
さあ、今日はダービーです!
今回もファミリーナンバーを中心に予想していきたいと思います。
ファミリーナンバーとは?という方は以下の記事も併せてご覧ください。
ダービーの予想の前に、前回の展望(オークス)を振り返ってみましょう。
前回の振り返り〜オークス〜
オークスの展望は以下の通りです。
馬券は以下の通りです。
結果は以下の通り。
1着 チェルヴィニア(2人気)
2着☆ステレンボッシュ(1人気)
3着△ライトバック(3人気)
という人気決着になり、◎スウィープフィートは6着(4人気)でした。
展望でもちらっと書いた通り、上位人気にファミナン傾向マイナス評価の馬が集まっている場合は逆に人気決着となる、というパターンでしたね。
ファミナン傾向の考え方は、血統(牝系)からレースへの適性を導き出し、このレースにプラスになるか・マイナスになるか、という方向性です。つまり、指数を全く考慮しない考え方であるため、上位人気馬(ここではざっくり「強い馬」みたいな意味合いとします)にいくら向かなくてもその適性以上に能力差があれば逆転は起こらないというわけです。
私は2021年のダービーから馬券を買い始め、今日のダービーで馬券歴は満3年(4年目突入)となりますが、オークスとダービーは未だに当てたことがありません(JCもそうだったのですが去年なんとか当てることができました)。東京2400mのG1が露骨に苦手です。それは東京2400mというコースが極めてフェアなコースである(つまり、適性的な有利不利が小さく強い馬が順当に勝ちやすい)ことの証左かと思います。
逆に東京1600mのG1はかなり得意で、通算回収率は200%を余裕で超えていたと思います(たしか)。それはNHKマイルも安田記念もファミナン傾向が大きく出やすいためです。
今年のNHKマイルも◎アスコリピチェーノ、◯ジャンタルマンタルのワイド一点で的中させることができました。人気馬がファミナン傾向プラス評価の場合は(オッズ妙味は薄いかもしれませんが)シンプルに考えることができて馬券も買いやすいです。
長々と書いてしまいましたが、ダービーの展望については話半分で聞いていただいて、面白そうな部分だけ持ち帰っていただきたい、ということです。
ダービーのファミナン傾向
ダービー2024 出走馬のFNo.(ファミリーナンバー)
以下がダービー出走馬のファミナン一覧になります。
「FNo.」欄の番号がファミリーナンバーで、番号の横の記号は△:地力系、◯:バランス系、▽:極軽系の分類を表しています。
ファミリーナンバーの色付けについては、黄色、緑色の順で良く、グレーは悪いという見方です。
ダービーでマイナス評価のファミナン
ダービーはざっくり言うと地力系(△)がやや有利でバランス系(◯)がかなり不利なレースです。バランス系の中でも2桁バランスは特に悪く、過去5年で10頭出走実績がありますが馬券になった馬はいません。決して不人気馬ばかりだったわけではなく、3人気が2頭、4〜7人気に各1頭出走がありますが全て人気<着順でこのうち掲示板に入った馬もいません。今回の該当馬は13号族のジャスティンミラノと17号族のシックスペンスです。
ダービーでプラス評価のファミナン
ダービーでプラス評価のファミナンは16号族です。基本的には適性の波が緩やかな16号族らしく、どの馬も堅実に、人気より若干いい走りをして回収率を稼いでいます。しかし、2019年のロジャーバローズのように大穴を開けている例もあります(16号族が大穴を開けるのは大変珍しいことです)。16号族は東京2400mが比較的得意であるということもありますが、成長曲線も関係しているように思います。完成が微妙にクラシックのスタートに間に合わず、ダービーの時期に(やっと)グッと伸びるような成長曲線の馬が多いのです。この点もオッズ妙味に関係しているかもしれません。今回出走する16号族はシンエンペラーとサンライズジパングです。
また、16号族ほどではありませんが1号族も良好です。1号族はこのレースに限らずクラシックに強いファミナンで、牡馬・牝馬ともに三冠馬を輩出しています(コントレイル・デアリングタクト)。これは、その時代に繁栄していた順に若い番号を割り振っていった、というファミナンの成り立ちを考えても自然なことです。今回出走する1号族はコスモキュランダとエコロヴァルツです。
ダービーの注目馬
ダービーのファミナン傾向を大まかに説明したところで、人気馬やその他注目馬について個別にコメントしていきたいと思います。
15番 ジャスティンミラノ(13号族)
ジャスティンミラノは13号族で、ファミナン傾向はマイナス評価です。
とはいえ、現時点で指数的に抜けている存在ではあると思うので完全に消すのは難しいと思います。ただ、この馬を1着で固定する馬券を買わないことは決めています。
ダービーにおいて基本的には不利なバランス系ですが、ペースが落ち着くとチャンスが出てきます。実は昨年のダービーがこれに該当し、掲示板5頭中3頭がバランス系で、勝ったタスティエーラもバランスの9号族でした。
バランス系(特に先行馬)は、レースを問わずイーブンペースであることが好走条件になることが多いです。ダービーであれば1000m通過60〜61秒であればチャンスが出てきます。
今回はメイショウタバルの取消により決定的な逃げ馬が不在となりました。最も逃げ・先行が得意な9号族のシュガークンやゴンバデカーブースが先行して先述のペースを作ってくれれば、ジャスティンミラノにも十分チャンスがあります。今年に関しては完全に諦めるほど状況は悪くないと考えています。
また、ジャスティンミラノは同じくファミナン的に不良である共同通信杯を勝っています。このレースについては適性不良を指数の高さが上回ったと解釈しており、(繰り返しになりますが)指数的な観点では今回最も評価できる馬だと考えています。
2番 レガレイラ(2号族)
レガレイラは2号族で、ファミナン傾向は普通です。
レガレイラについては判断が難しいのですが、ファミナン的には少なくとも皐月賞よりは着順を上げてくると考えています。
また、同牝系のステレンボッシュがダービーと同じコースのオークスで好走したことも好材料ですね。
もちろん、ルメール騎手に手綱が戻ることも大変好材料です。「元の鞍上に戻るから」というのもそうなのですが、ルメール騎手は特に極軽系と相性の良い騎手ですので、レガレイラに合った騎手であると思います。
12番 シックスペンス(17号族)
シックスペンスは17号族で、ファミナン傾向はマイナス評価です。
ファミナン傾向に加えて、皐月賞にも出走しておらず指数的に未知数なため、なかなか強気には推せません。この馬はバランス系らしくやや前目で競馬をする馬のようですが、はじめてのG1だと思うようにポジションが取れないことも多いのでその点も心配です。
バランス系はポジション命ですので、序盤の消耗を恐れず強気で前目のポジションを取っていくようなことがあれば面白いかもしれません。
4番 アーバンシック(2号族)
アーバンシックは2号族で、ファミナン傾向は普通です。
この馬はレガレイラと同じ父・同じ牝系ですので適性的には同じ方向性で扱うつもりです。ただ、皐月賞4着は立派だと思いますのでアーバンシックの方をより推したい気持ちがあります。
6番 コスモキュランダ(1号族)
コスモキュランダは1号族で、ファミナン傾向はややプラス評価です。
前走の皐月賞2着は立派ですが、この馬に関しては中山2000mが特別に得意なような気もします。
1号族は最もシェアが大きいファミナンですので、他のファミナンと比べてピンポイントで特徴が定まらない部分があり、適性についての扱いが実は難しいのです。
とはいえ、近年は弥生賞勝ち馬のダービー成績も良好です。皐月賞で好走した割には人気を落としすぎているような気もしますので、オッズ妙味があることは確かだと思います。
13番 シンエンペラー(16号族)
シンエンペラーは16号族で、ファミナン傾向はプラス評価です。
シンエンペラーは皐月賞の際もファミナン傾向がやや良好で、結果も5着となんとか掲示板には食い込んでくれました。
しかし、ダービーではさらにファミナン傾向が良好になります。順調に、標準的な成長ができていれば、ダービーでぎりぎり馬券内に手が届きそうな気がしています。
個人的にはホープフルSのような競馬を期待しています。レガレイラに華麗に差されはしたものの、全然気にすることはないです。極軽系はレースの流れが向くとあのように爽快に勝ってしまうものです(その代わり、成績は不安定になりがちです)。
16号族は本当になんでもできるのでスタイルが迷走しがちですが、イクイノックスのドバイシーマクラシックのようなレース運びが最も強い型であると個人的には思います。
余談ですが…イクイノックスは地力系の16号族でドウデュースは極軽系の3号族です。まさに「安定」と「爽快」といった印象ではないでしょうか。
ダービー2024 予想印
ダービーの印は
◎13 シンエンペラー
◯15 ジャスティンミラノ
▲6 コスモキュランダ
△4 アーバンシック
☆2 レガレイラ
でいきます!
今のところシンエンペラーの複勝一点にしたいなと考えていますが、勇気が出なかったら(?)ボックスにするかもしれません。
対抗以下の印はまだかなり悩んでいて、直前で変わりそうです。
馬券の最終結論はTwitterに投稿しますので、ぜひチェックしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
ダービーを楽しみましょう!