心も揺れるGW
ゴールデンウィークに入ってすぐ、家族みんなで私の実家と夫の実家にそれぞれ日帰りで帰省した。
私の両親は老化によって身体の不調がひどく、ちょくちょく気にかけて帰省することが増えた。
夫の両親は、昔大きな病気をしたけれど今はとても元気だ。
年をとってからの老化具合は、本当に人それぞれだと感じる。
初日に私の実家に行って、スシローでお寿司を食べていた時のこと。
夫が、マスクを耳にかけて食事をしていた娘に、マナーが悪いからと強制的にマスクを外させた。
私は、よくあることなので何も言わずにスルーした。
次の日に夫の実家に行って、私と舅がリビングで二人きりになった時。
舅が、娘が無表情で社交性に欠けて良くないからなんとかしなさい、みたいなことを言ってきた。
舅の言うことも分かるけれど、娘は思春期だから仕方ない。
舅は典型的な昭和の価値観を持っている人なので、女は愛嬌みたいに思っている。
そして愛情表現が不器用だ。
夫と舅の言動に、娘のことを愛しているのに愛情表現が不器用だなぁと思った。
ただそう思っていただけなのに、今日夫が娘の話し方の変な癖を直させようと話しているのを聞いて、私の中で反発する感情が湧いた。
確かに、娘は家の外ではいつも無表情だし、会話も自分がみたテレビや動画のネタを話すだけだし、友達付き合いもイマイチだし、高校生にもなっても私にベタベタしている。
私は、小学校のころから周りの子たちよりも精神的に幼い娘をみてきて、自分のできうる範囲で友達と遊ばせたりしていた時期もある。
でも娘は家にいて一人で創作活動をすることが好きで、世間一般の子どもとは異なるタイプだったから、周りに合わせるのは諦めた。
特にコロナ禍の3年間を中学入学から過ごしてきたので、内向的な性格がより濃くなったように思う。
そんな娘が彼女なりにやりたいことが出来る高校に入って、学校の革新的な教育方針にまだ慣れなくて戸惑っている今、親族とはいえ周りの人間にあーだこーだ言われたくない。
子どもは産まれたときから個性を持っている。
親の思い通りには育たない。
親はアドバイスはできるけれど、何をするかを選んでやっていくのは本人だ。
こうやってゴチャゴチャ感情や思考が出てくるのは、自分が整っていない状態ということだ。
ゴールデンウィークみたいな長い休みで、家族一緒に実家に帰省して、思春期の娘の無愛想な態度に祖父母が寂しさから小言を言う。
家族といえども距離感が大事だ。
とくに娘はいつもベタベタしてくるから、私はいつの間にか疲れている。
身体のケアをして、深呼吸をして、瞑想して、しっかり寝よう。
地震が起きたり強風で、私の中のザワザワが共鳴したのかもしれない。
私と私のいる世界のみんなが、愛に気づけれるよう祈ろう。