【古本探訪】きようの料理 昭和38年7~8月号
放送スタート時から40年代初めまでは「きようの料理」表記。「キユーピー」みたい。
ちょっとびっくりしたのは本のサイズ。今の3分の2程度。
綴じ込みに「みんなのうた」が楽譜付きで掲載。
「田植えうた」「バナナをたべるときのうた」ご記憶の方ご一報を。
気になったこと。
「ゼリー」と「かん」はどう違うのだろう。
きんぎょくかん
「金玉かん」ではない。漢字表記は「錦玉羹」
寒天1本に水カップ2、砂糖400g。5~6時間水につけた寒天を絞って水を加え火にかける。煮溶けるのを待って砂糖を加え再び煮立たせる。1度布でこし、強火ではじめは7~8分。やがて5~6cmの糸を引くようになったらぐっと火を細める。あくをすくってしばらくおき、冷めたら型に流す。半日ほど風通しの良いところに置き、すっかり固まったら型から出して好みの形に切る。←※昭和38年当時、冷蔵庫がそんなに普及してなかった?
ほかに、水ようかん、カスタードかん、ポテトかん(裏ごしじゃがいもを使う)、フルーツミックスかん、コーヒーかん...
レシピ途中で「カスタードゼリーにする」とあるにもかかわらず、名称はあくまでも「かん」
「ハイミー」と「味の素」はどう違うのか。
ハイミー「おいしいだしがすぐできあがり。お湯や水にとかすだけ」ひやっこのつけ汁に、天つゆに、とも。
1963年10月号の広告は味の素。キャッチコピー「下ごしらえから味の素」
我が家ではたまごかけご飯にハイミーや味の素を振ってた。煮物や味噌汁にも投入。
冷やしそうめん
赤堀全子先生(1907-1988)
つけ汁...だし汁、しょうゆ、みりん、砂糖、化学調味料。
薬味は鶏そぼろ、さらしねぎ、青じそ、おろししょうが、練り辛子、わさび、ハム、のり、ソーセージ、ごま、油揚げ。この他うずら卵、染めおろし(大根に穴を開け、赤唐辛子を入れ、おろす)、削りかつお。
つけ汁=めんつゆ。市販品が初めて世に出たのは昭和38年。
オークションで安く手に入ったので。
この場を借りて。みなさま本当にありがとうございました。料理本、家族の、どなたが使っていたのだろう。おばあちゃんか、奥様なのか。本当に手放してよかったのかしら。家族の歴史があると思うのよ。
古本を手に入れるのに、美品かどうかは気にならない。カビっぽくても、変色しても、らくがきやアンダーライン、書き込みがあってもかまわない。だって家族の使っていたものだから。家電広告、ビクターのステレオやテレビが四本足。掃除機はフーパー。また別記事で紹介するかも。
※2011・6、ココログの記事に加筆。