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オーガニックコットンを選ぶ時に、知っておきたいこと

こんにちは!Amidoriです!
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今日は、わたしたちの生活の中でも少しずつ言葉を聞くようになった、オーガニックコットンについてです。
みなさん、オーガニックコットンの製品は使ったことはありますか?普通のコットンより高くてなかなか手が出ないけど、例えば出産のお祝いとか、誰かにもらったり、街で製品を見かけたことはある方も多いかもしれません。

女性の方は、スキンケア用のコットンがオーガニックだったり、生理用品にも使われていたりしますよね。

赤ちゃんにはオーガニックコットン製品を使うのに、どうしてなかなか自分自身には使わないのでしょう?大人用のオーガニックな服を見つけるのも、まだまだ大変です。

オーガニックコットンとは

オーガニックコットンとは、環境をより尊重した方法で栽培されたコットンのことを指します。
現代の技術を用いながら、伝統的な方法に従って栽培されています。
それでは、詳しくオーガニックコットンについて見ていきましょう。

①  遺伝子組換えでない種 
綿花の病気への抵抗力を強めるために、一般的なコットンの2/3が、遺伝子組換え生物(GMO)であるだろうと推定されています。

これは、遺伝的多様性の貧困化をもたらし、農家は種や農薬を生産する多国籍企業に依存するようになります。

さらに人工的な遺伝子組換えの自然への影響は、今現在どのようなものがあるのかわからないため、多くの国で、遺伝子組換え生物(GMO)の使用が禁止されているのは、偶然ではないです。

オーガニックコットンは、GMOではありません。

コットンが収穫される様子(ルイジアナ州)

② 化学肥料を使用しない
一般的なコットンの栽培では、大量に殺虫剤や農薬が使用されています。毎年、生産されている殺虫剤のうちの16%、また農薬の7%が、コットンだけのための栽培に使われています。

オーガニックな栽培では、化学肥料や化学由来の殺虫剤は使用されません。

これは、大地を、そしてより健康的な環境下での労働であるため、栽培者を守ることになります。

残留農薬問題に関しても、より自然な製品は、私達の肌にとってもいいものだと思います。
しかしわたしたちは、コットンの種から、食べ物に使われる油(コットンシードオイル)も生産されていることを知る必要があります。
その理由からも、栽培がオーガニックであることは重要です。

しかし、オーガニックコットンは、今日、コットン生産の中でわずか1%しか生産されていません。

コットン素材の服ってさらっとしていて、大好きです!だからこそ、昔からある素材だし、これからも使っていきたいですよね!だから、生産者もコットンの種も、大地も守っていきたいです。

③ 水資源の消費の縮小
コットンの栽培には、非常に多くの水が必要である。1枚のコットンのシーツを造るのに、10,000リットルもの水が使われています。

すべての天然繊維の中でも、コットンにはより多くの水が必要です。

オーガニックな栽培方法では、例えば点滴灌漑(配水管やチューブから少しずつ水を与える方法)の技術を使い、水資源の使用を減らすことに努めているところもあります。

水は私たちの生活にも、他の生物にとっても欠かせない有限な資源です。

オーガニックコットン製品をきちんと選ぶには?

①  オーガニックコットンにある問題 
オーガニックコットンは、通常のコットンに比べ、サステナブルな栽培方法にも関わらず、例えばヘンプのような繊維の方がよりサステナブルです。

▽ヘンプについてはこちらの記事にまとめています

ヘンプは自然な状態でも耐性のある強い植物であり、コットンよりもかなり少ない水での栽培ができるため、高い収量を簡単に栽培できます。

しかし、オーガニックコットンは非効率的。
一般的なコットンと比較して、同じ生産量を考えると、より広い面積を耕作しなければならず、これは重大な環境への影響へと繋がります。

そして「オーガニック」とは、必ずしもエシカル(倫理的)を含んだ意味ではありません。
またサステナブル(持続可能性)な方法がきちんととられていないこともあります。

生産者が、化学薬品の不使用や、遺伝子組換え生物(GMO)ではないという理由だけで、「これはオーガニックコットンである」と言うことがよくあるのです。
つまり、「オーガニックコットン=すべて解決」ではないということ!

例えば、オーガニックコットンの栽培の中で、労働者が搾取されていることや、資源の浪費に対する注意がなされていないこと…そういった「オーガニック」ということ以外の他の、人や環境に対して尊重するべき重要なことが蔑ろにされている可能性もあるということを知っておくことが大切です。

綿花を袋にいれて歩く女性(インド)どこに行くのでしょうか?

そのため、認証が大切になってきます。

② 認証について 
オーガニックコットンの主要な認証機関として、GOTS(Global Organic Textile Standard)があげられます。
日本オーガニックコットン協会も参加している組織です。
GOTS認証の特徴として、ただオーガニックな方法での生産というだけではなく、労働者の権利を尊重した厳正な方法での製品製造がなされたものへの認証、ということがあげられます。

GOTS認証のマーク

オーガニックコットン製品を購入する時は、こういった背景を考えて、きちんと明示がしてあるものや、認証があるものを選びましょう!
あなたが納得する素敵な製品が見つかるといいですね😊

せっかくオーガニックコットンの製品を購入するなら、ぜひ賢く選んでくださいね!

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