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手芸作家という職業分析~番外編~

まだ講師と胸を張って名乗れるレベルではありませんが、
コロナ禍の前までイベントで知り合ったNPO法人さんに
声をかけてもらって月1回の編み物レクチャーをしていました。

講師見習いって感じですか。
コロナで中止になって、今はしてないのですね?

そうですね。そろそろ再開したいと思っていますけど。
再開する前に少し戦略(講習内容とか教材とか)を練っているところです。
あの頃はわりと行き当たりばったりでやっていたので(遠い目)
今度はもっとちゃんと準備を整えて講師レベルを上げていきたいです。

ところで今回は番外編ということですが、見習い講師の回ですか?

いえ、創作スキル習得の仕方を詳しくやりたいと思ってます。

あぁ、わかりましたよ!
ずばり講習内容のたたき台にする魂胆ですね?

うん。その通りだ!!(堂々と偉そうに胸を張る)

はいはい。じゃ、ちゃちゃっとお願いしますね。
(以前の内容を前提に書いています。
よければ前回までも↓読んでみてください。)

まず最初に創作スキル修得までの流れから

  1. 道具スキルを上げる

  2. 一定の法則がわかるようになる

  3. 簡単なアレンジができるようになる←創作スキルまであと一歩

  4. ベースの基本形が0から作れる

  5. 基本形をアレンジする←創作スキル修得

1と2はそれなりの時間が必要ですが、ほぼ同時に習得できます。
簡単な造形物だと2・3・4・5まで一気にできるようになります。
(マフラーとか編みぐるみとかね)
通常は2から3・4までの修得は比較的すぐにできてますが、
4から5は「理屈は分かるけど実践が難しい」という状況が続きます。
複雑な作りになればなるほど、1と2の基礎レベルの高さが必要です。
自由自在にオリジナルが作れるようになるには時間がかかります。

全体の流れは分かったので、それぞれをもっと具体的にお願いします。

1は既存の編み図(レシピ)を見ながら、ひたすらいろいろ編む
編み方の知識の幅を拡げつつ自分の個性・美学が見つかれば尚good。
ある程度の数と時間をこなせば、2も習得できます。
3は使える知識(技法)が増えれば、代替可能な所が分かってくるので
既存のレシピを自分好みにアレンジできたら修得完了です。
4はレシピがなくても作品を作れる状態ですね。
レシピの作成まで出来ると5もすぐに修得完了ですね。
自由自在の境地ははるか遠くですけども。

複雑なものを作るなら、理論知識とともに経験知識が必要になるので。
最初はとにかく、幅広くいろいろ作ってみるのがいいと思います。

経験知識って何ですか?

いわゆる勘です。たくさん実践して経験すると勘が働きますよね?
理論知識が分かる状態だとすると、経験知識はできる状態。
本で勉強して分かっても実践しないと出来るようにならない。
逆に経験知識だけだと応用が利かない。

あ~っ!2の一定の法則が分かるってのと4が経験知識で、
3と5に必要なのが理論知識ってことか!!

まぁ、2は経験者から教わるのが1番早いのだけど。
だから教室は経験知識を教わるために行くといっても過言じゃない。

理論は本から、経験は人から教わるのが早いってことですね。

そう。出来ないのが2と4なら実践経験を積むか経験者に聞くこと、
3と5が出来ないなら本で知識を漁るのが良いってことだね。

つまりぃ~、講師としては2と4を教えるのを重視して、
3と5が足りない人がいたら知識をアドバイスするってこと!

ふぅ~。講師の基本方針が見つかったので今回はここで終了です。
ここまでお付き合いしてくれた皆様、ありがとうございました。


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