父
今日はみどりの日。
五月は私にとって大切なつき…
私が高校を卒業して工場で働きはじめた頃まだ、学生気分もぬけずに仕事にも社会にも慣れていない、そんなある時…父が事故にあったからと工場長から連絡があった。
機能不全家族の皆んながあつまる。
一瞬、何が起きたのかわからない。
私と,近所の親戚の叔父と救急車に乗り込んで総合病院へ…
父はアルコールの匂いがした
たくさん家族を困らせた…けど
そこに笑顔の父の姿はなく、一言も話せなかった。
別れは突然にやって来る
理不尽なことと共に…
父がきっと、普通の父であったなら
今でもきっと黒光りした元気な人で農業したり、好きな将棋をさしたりしていただろうと思わずにはいられない。
海にも、ダメだと言うのを聞かずに私の
チャリに乗ってよく出かけて行っていた
この五月の新緑の季節になり、柔らかな風が吹く時、そんな父を思う。
今は、風になっているのだろうか。