我が家が事実婚をつらぬくたった一つの理由。

我が家では一般的な法律婚ではなく“事実婚”を選んでいます。

以前社会現象となったドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で主人公の夫婦が事実婚であったり、タレントのシェリーさんが事実婚であったりしたことから事実婚が少しずつ世に浸透し始めてきました。

でもまだまだ結婚＝法律婚という当たり前のイメージが根強く、よく周りの人から「なんで事実婚を選択したの？」と聞かれます。

なので今回は、我が家が法律婚ではなく“あえて事実婚を選択した理由”についてお話ししたいと思います。

大前提として相手（旦那）の両親が法律婚に大反対であるから

きっかけはこの通りで、法律婚が許されないとされているからです。

そもそも私は子ありシングルマザーでした。
不倫されてお金を使われて…サレ妻というやつですね。

でも相手の両親は「子どものためにどんなに不仲でも離婚しなかった夫婦」です。

お金のため、世間体のために怒鳴り合いの喧嘩になっても離婚をしなかったのが唯一の美談となっている夫婦にとって「たかが不倫くらいで子供がいるのに離婚なんて」というのが本音でしょう。

離婚をしなかったことで子供を守ってきた人間からすれば、私なんて根性なしと思われても仕方ないのかもしれません。

それでも家族になりたいと願う旦那には感謝しかない

それでも、どんなに両親に反対されようが私達を見捨てなかった旦那には感謝しかありません。

旦那はよく周りの人に、

「本当の子供がほしいと思わないの？」と聞かれるそうです。

本当の子供＝血の繋がった子供、ということですよね。

でも誰にどう聞かれても「今いる娘が本当の子供なので」というメンタルの強さには、なかなかすごいなぁと思わされます。

ちなみに私が子育て苦手だということに気づいているので、２人目の予定は一切ありません。笑
（旦那さん可哀想って言われるけど、旦那本人もいらないとのこと）

娘もパパだと認識している

娘と元旦那が出会ったのは娘が４歳の頃でした。

さすがの私も「女の子だし、前のパパのこともしっかり覚えてるし大丈夫かな・・・」と不安になったものです。

でもあんなに男嫌いだった娘は、年上のお兄ちゃんができたと嬉しかったようで、受け入れはすんなりでした。

今では元旦那との面会日より今のパパと遊ぶほうが楽しいと言うくらいなので安心していいのかな、と思っています。

事実婚であるがゆえに大変だと思うこと

それでもやはり事実婚を選ぶにあたって、大変だなと思うことは少なくありません。

実際に事実婚を選んで大変だと思うことを考えてみると…

①名字が違う＝同棲だと思われる

事実婚は住民票だと“夫（未届）”と表記されます。
よって、同棲とは厳密に言うと違うものなのです。

娘は私の名字を名乗っていますが、他の人から見るとやはり「シングルマザーが彼氏を作って同棲している」というように思われるらしいです。

手続きなどで「失礼ですがご関係は？」と聞かれるも「事実婚夫です」というと「同居人とさせていただきます」と言われることもしばしば…

やはり名字が違う＝同棲（同居）と思われてしまいます。

②シンプルに理解されないこと

「なんで事実婚なの？」と聞かれたら私は包み隠さず「相手の両親に許してもらえないから」と答えています。

ですが、それでも法律婚だけが結婚だと思っている“法律婚信者”には否定され続けることが多いです。

「事実婚は結婚ではなく同棲だ」
「何かあったときに事実婚では弱い」

気持ちはわかるんですがね…
事情があることは理解してほしいと思ってしまいます。

③いちいち説明しなくてはならない

先日我が家の隣にあるファミリーが引っ越してきました。

引っ越しの挨拶のために我が家に来てくれたのですが、表札に名前が２つある我が家を見て不思議そうにする奥さん。

「あ、うちは事実婚なので夫婦別姓なんです」と伝えると、その奥さんは笑顔で納得してくれました。

この「あえていちいち説明しなければ伝わらない」ということが、意外に面倒だと感じることがあります。

両親に許されたら法律婚をしたいか

数年に渡って旦那が両親に結婚を許してくれと伝えているが、門前払いの様子。

ただ仮に、もし結婚の許可がおりたとしたら今更結婚したいのだろうか…と自分によく問いただすことがあります。

私自身正直「今のまま事実婚でいい」というのが本音です。
以前法律婚をしていたときは義実家とのしがらみで苦痛な思いをしたからです。

そもそも現時点で「頼むから別れてくれ」と泣いて言ってくる義両親と仲良くできる気がしません（笑）

旦那は法律婚を目標としているようですが…
今更どうなの？と悩んでいるのが本音なんですよね。