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【レンズの向こう側】フォトグラファーの集い〜海外フォトグラファーに撮影トレンドを探る〜

※この記事はClubhouseでのトークルームでのお話を抜粋しています

平日12:00-13:00、株式会社aMi代表藤井(@yuka_fujii)がClubhouseというアプリでフォトグラファーの方のお話を聞かせてもらう番組を運営しています。

毎回様々なテーマで様々なスピーカーにお話を聞いて新しい発見や思考を深める機会にしていただくことを目的としています。

2/19はハワイ在住のLester Miyashiroさんとニュージーランド在住のJames Hirataさんにお話をお伺いさせていただきました。

レスターさんはハワイで20年以上ウェディングを中心に撮影しているフォトグラファーさんでこれまで日本人の著名人も沢山撮影されていて多くの賞を受賞しているすごい方です。また、ジェームスさんはニュージーランドをベースにヘリコプターを使った壮大な自然を背景にした息をのむような美しい写真を撮られています。

そんなお二人に日本と海外の違いや、お二人のこれからの展望などをお伺いさせていただきました。

elopement photographyとは?

ジェームスさん:欧米ではコロナの影響もあってelopement photography(weddding)が定着しつつあります。欧米ではウェディング当日までドレス姿を見せない、という風習なのですが、二人だけの結婚式という意味でセレモニーと写真だけを残すサービスを選ぶ人が増えています。日本で言う所謂フォトウェディング、になりますが、elopement photography(weddding)ではセレモニーを行って、その様子をライブで配信したりもします。時間的には準備も入れて半日くらいで約60万円くらいです。最近ではこのサービスを希望するローカルのお客様がとても多くて去年より忙しいくらいになってきています。

日本と海外のお客様の比率、違いについて

レスターさん:お客様は日本人が中心です。なのでコロナの影響は大きく受けています。日本人の方はどちらかというとストリートスナップのような自然体な雰囲気を好む方が多いですが、海外は写真=アートのイメージがあるので、作り込まれた世界観を好む方が多いですね。なので単価も日本人と比べると欧米の方々とで一桁違うくらいの差があります。かける時間や撮影の内容もそれに合わせて変えていますね。ただ、ポージングなんかは日本人でも海外の方でも、お客様に合わせて自然に見えるようなポージングしてもらえるように撮影しているので、そんなに大きな差はないかなと思います。

ジェームスさん:僕はどちらかというと逆の印象で、日本人の方はヘリコプターの撮影を依頼してきたりすごくこだわっている人が多いです。ローカルのお客様はもう少しカジュアルな写真を希望されますね。ただ、編集は好みが大分違うので合わせるようにしています。欧米のトレンドはちょっとボヘミアンというか、オレンジがかった感じが好まれるのですが、日本の方は肌が明るく見えないとNGなので仕上げはお客様の好みに合わせるようにしています。

レスターさん:日本人にとってのハワイとニュージーランドの位置づけが違いますよね。ハワイは気軽に沢山の人が訪れていて、日本の大手企業も入ってきていますが、ニュージーランドは個人の方が撮影を目的に訪れているのでこだわりが強い方が依頼されるんでしょうね。

ジェームスさん:はい、そうだと思います。

どのようにアップデートしているのか

藤井:スマホなどで写真がきれいに撮れるようになってきてコモディティ化してきていますが、フォトグラファーとして今後どのような立ち位置を目指していますか?

レスターさん:トレンドを意識する、というより目の前のお客様がずっとその写真に価値を感じてもらえることが大事だと思っています。普遍的な価値を感じてもらえるような、そんな写真を撮っていきたいと考えていますね。

ジェームスさん:僕もそう考えてたところもあるのですが、それでもウェディング写真はトレンドがあるなと感じています。20年前の写真をみるとやっぱりウェディングドレスやヘアメイクもその当時のもの、と感じます。お客様はファッショナブルでおしゃれな写真を好む方が多いです。そういう意味でどうしてもファッションと同じようにトレンド、というものはあると思うので、なるべくナショナリティーも含めて相手の好みに合わせてトレンドなどもキャッチアップするようにしています。

日本の写真業界について思うこと

レスターさん:僕の知り合いは日本人のフォトグラファーがとても多いですが、日本には素晴らしいフォトグラファーが沢山いますよね。少しずつ個人のフォトグラファーの活躍も見え始めたし、お客様もSNSなどから沢山情報が入ってきているので、自分のこだわりを叶えてくれるフォトグラファーに出会えるようになってきていると思います。

ジェームスさん:業界の構造上の問題はニュージーランドにいても感じることがあります。これまで日本のウェディング企業が全てのものをパッケージにしてビジネスを展開してきていて、その中のものしか選べないということもあって日本のお客様に選択肢がなかったと思います。海外では全てのベンダーを自分で選ぶというマーケットなのでそこに大きな違いがあります。

少しずつマーケットも変化してきているんだと思いますが、将来的には個人的にニュージーランドで季節的に撮影ができない時期に日本でヘリコプターを使った撮影などをしたいですね。


藤井:このClubhouseを通して海外でご活躍している二人に改めてまたお話をさせていただくことができてとても嬉しく思います。これを機に今後もkeep in touchで繋がっていきたいです、ありがとうございました!

次回のClubhouse

2/22(月)12:00-13:00
【レンズの向こう側】フォトグラファーの集い〜プラットフォーム/SNSの活用法を探る〜

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