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Bianchi嫌いがBianchi乗りになったグラベルバイクとの出会い

自転車の民からいろいろ言われてしまいそうでびくびくしながらの発言となるが、

私はBianchiが嫌いだ。

正しくは嫌いだった。

なぜなら、高校生の時に付き合った(もちろんものの数ヶ月で別れた。)元カレ様が当時乗っていたのがBianchiのクロスバイクだったから。

憧れより強いもの

いやね、Bianchiには憧れがあったんだ。チェレステかわいいし。荒北靖友くんが乗っているバイクなのでとても…ね。好き。
ただ、元カレの件があり絶対に乗れないなと思っていました。お高いし。

そんな偏見を持った私がロードバイクに出会ったのが2016年とかそこらへん。
この頃は上記のことなんてすっかり忘れてBianchiいいな〜でも高級メーカーだな〜なんて考えていた。
当時からBianchiはそこまで高くはないが10万円も出せなかった私は貰い物のMERIDA RIDE80(サイズは2〜3回りほど大きい)に跨っていた。
乗らなきゃ56される。
そんな状況もあり、MERIDAに乗っていた。
そもそも新しい自転車を買えない。
ただ、Bianchiへの憧れは捨てきれずに一番最初に購入したサイクルジャージはパチモンBianchiのチームジャージだった。恥ずかしい。

Bianchiへの憧れを抱きつつMERIDAに乗せられていた私。
乗せられていたがしっくりくるようなサイズの違和感も添えて。

思い出の初バイクは、今…

出会いもあれば別れもある。
そう、運命のお別れ。
メリダ男と壮絶なお別れをした。
どれだけ壮絶だったかは割愛するが、バイオハザードに出てくるクリスにくりそつな体型をしたメリ男。私の貴重品は2度ほど屋外に投げ飛ばされている。察してください。
もちろん、そんなわけなのでMERIDA RIDE80は貰ったはずだが手元には返ってこなかった。
これが私のBianchi嫌いを思い出させるきっかけとなる。
※MERIDAに悪いところはないよ!なんならSCULTURA好き!

元カレのことは忘れてもロードバイクのことは忘れないでください

無事に引っ越しを終えた私。
荷物は全て当時働いていた会社に送っていただきました。
プライベートまで介入してくれる、とても優しい社長だった。社長は優しかった。元気してるといいなあ。

久しぶりの一人暮らしのスタートである。
休みの日は近くの繁華街に行ったり、なんだかんだ楽しんではいた。
だが、免許のない私に足りない刺激があった。

乗り物大好き

そう、乗り物だ。私は乗り物が大好き。4歳児の男の子くらいには乗り物が大好き。特に自分で運転する系のもの。
メリ男と一緒にいた時はバイクの後ろに乗ってこれを堪能していた。

しかし、私は免許を持っていない

なぜなら上京する際にオカンから
①免許を取って地元に残る
②上京する
という大きな二択を迫られたから。

乗り物に乗りたいと駄々をこねる私へ第二の私が声をかける
「自転車なら免許がいりませんよ」
こうして自転車探しが始まる。

そうだ、自転車に乗ろう

お金のない当時の私は中古くらいしか買えなかった。
しかしBianchiは中古でも高い。むしろ中古が高い。
実店舗をもつ中古ショップへ足を運び、結局はspecializedのallez sportsを選んだわけだが、そこで急に思い出す。

あれ、Bianchiって元カレ……だよな……

Bianchi嫌いの始まりである

そこからはチェレステというチェレステから目を背け続けた。
当時の愛車もspecializedだったので背け続けてもなんの苦労もなかった。
しかし心の奥底で憧れはあった。
だってメ⚫︎カリでBianchiの車体ばかりお気に入りしていたんだもの。
でも買えない。
高いからというのもあるが、そもそも元カレ……だったから。

高校生ってとても多感よね

ある時、Bianchi嫌いに転機が訪れる。
それは高校の時に思いを寄せていた男の子がBianchi(たしかチェレステ色のC SPORT)を納車したということ。
私が結婚してからは連絡を取っていないが、当時なぜか仲良しだったのでこれを知った。
ちなみに2人とも相手がいたので純粋なる男女の友情って成り立つんだなと思うと感慨深い。
そのことがあり私のBianchi嫌いは上書きされた。
多分これ「社会人になって好きな人ができて、その人がBianchi乗りだった」とかだと上書きできなかった。
高校という多感な時期に…っていうのがとても大切なのだろう。

ちなみに転機が訪れる大分前には引っ越し資金をつくるためにspecializedはお嫁にいった。ごめんよ、アレスポ……。

憧れのBianchiショップへ、いざ

へーBianchi納車ねぇ、なるほどねぇ、ふむふむ、いくらくらいで買えるかなー
なんて心の中でぶつくさ言いながら隣町にあったBianchiショップを覗いてみる。
クロスバイクなら安く買えることをその時に知った貧脚お姉さんa.k.a.貧乏お姉さん
店内を見ていたら店員さん(なんとまさかの今でも繋がりがある。ありがとうございます。)が声をかけてくれたのでいろいろ見ることに。
にしても、よくこの『絶対に自転車を乗らない服装』の人間に声かけてくれるよ。本当にありがたい。

そうしているうちに、一際暗い場所にぽつんと置かれた車体に目が止まる。
その車体は俗に言うところのカタログ外商品。
つまりは日本に入荷してこなかったモデル。
普通に日本にも在庫があるにはあるのだが、多分おそらく本当の最初は日本に入荷していなかったのかなとかサイズ的にかなとか、なんとも曖昧なことを今でも時折考える。
まぁそんなことどうでもよいのだが。
マットブラックに当時大好きだったシルバーのカラーリングが施された車体。
個性派を気取っており皆んなが持っているものは嫌精神からチェレステは除外されていた私に見えた一筋の光である。

ロードバイクを探しているのに、そうじゃない

ロードバイクを探していた私への一つの難題。
それは、お気に入りの車体がロードバイクではないということ。
聞くとグラベルバイクという耳馴染みのない単語。
マウンテンバイクとロードバイクの中間のバイクのようだ。
スピードの出る車体でないと歩くほうが早い貧脚お姉さん。ママチャリよりは歩くほうが圧倒的に早いのである。ほぼ競歩で進む人間。

ここで選択肢はクロスバイクかグラベルバイクとなる。
しかし速さ……。
クロスバイクを買うなら逆にロードバイクの要素を少しでも持つグラベルバイクの方がいいのかとかいろいろ考え出すが結論がでず店員さんの厚意に甘えて1日だけグラベルバイクを取り置きしていただいた。

ロードバイクがないならグラベルを食べればいいじゃない

食べないで(セルフツッコミ

それで結局どちらにしたかというとグラベルバイクを選んだ。
カラーリングと、カタログ外モデルというところに心をぐいっと持っていかれた。
初めて目眩症になった時くらいにはぐいっと体を持っていかれた。
バイクを決めてからは早く、気づいたら料金を払っていて、気づいたら納車日を決めて、気づいたら乗っていた。
初めての自分にぴったりなサイズ(それでも1サイズでかい)の自転車。
とても快適であった。

そんなこんなで紆余曲折があり私は憧れのBianchi乗りとなる。
しかも個性的なカラーリング。
とてもかっこいいカラーリングなのでストリートやモードを愛する私の私服ともコーディネートしやすいのだ。

大人になって苦手を克服するって難しいようで子供の時より多分やりやすい

とりあえず嫌な思い出を上書き保存させてくれた男友達、接客してくれた店員さん、あとは愛車と出会わせてくれた運命、いろいろな要因があり私はBianchiを選んだ。

2台目バイク(実際は4台目)にはBianchiを選ばなかったのだが、Bianchi乗りの友達や知り合いはたくさん出来た。
そして、まさかの2台目バイクとの出会いも……苦手意識をもつメーカーだった。
これ本邦初公開レベルなのだが、実は最初はあまり得意ではなかった。けどこれも逆転劇により大好きなメーカーとなる。
またその話は後日。

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