恋すること、愛すること。

二年ぶりにアノヒトを見た。

変わらず格好良くて、赤ちゃんを抱いていた。

中学生の頃から憧れていて、アイドルみたいな人だった。

二十代になって、縁が繋がって付き合えることに。

毎日が幸せだった。

連絡が返ってくるだけで嬉しくて、ネイルを可愛いねって言われたらそれだけでキラキラした。

ワタシの中で一番見せたくないところを見られてしまった時。

泣いて上手く話せない間も手を握りながらずっと待っててくれて、もうそれだけで本当にありがたかった。

親にも話せなくてずっとずっと悩んでた。
理解してくれる人がいるなんて思ってなかったから、凄く救われたの。

更に大好きになった。

好きな気持ちが沢山たまっていったら、愛情になると思っていた。

でも”好き”は”好き”でしかなくて、段々と当たり前の幸せが退屈に感じるようになった。

いつからか、ありもしない嫌なところを探すようになり、一緒にいたくない理由を集めだした。

アナタから別れたいと言われた時も正直ホッとしたし、いつかまたやり直せるってとても甘い考えだった。

当たり前もいつかもなくて
今は今しかない。

今を大切にできないヒトに明日はこない。

ずっとずっと後悔して、ポッカリと空いた穴を埋めたくて、誰かを探してみたけど
後ろを気にして歩ってみても見つかるわけがない。

結局ワタシは恋していただけ。
良いところだけつまみ食いして幸せ。

悪いところも包み込んであげる愛情なんて持ち合わせていなかった。

付き合ってから2年間愛をくれたアナタに、恋することしかできなかった。

独りよがりの幸せでごめん。

アナタとの明日はもうないけど、次の恋は愛に変えていけたらいいな

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