2流アーチャーの独り言(スタビライザーの機能についての考察)
アーチャーならベア部門でも考える弓のスタビライザー!
みんな色々と試行錯誤しながらセッティングしてるかと思います。
昔の(今までの?)スタビライザーの役割と設定の考え方は、下図に示す回転軸廻りの揺れの低減でした。
これに対抗するためにセンターを付け、先端にウェイトを装備してヨー(左右)方向と若干はピッチ(上下)方向の安定性を得ていました。
また、センターウェイトを付ける事で生じる重心の極端な前方への移動を回避するのとロール(左右回転)方向の安定性を期待してサイドロッドをつける。
ここでは、重要なのはセンターのウェイト配分でありサイドロッドのウェイトや位置は後からの補正が主目的での調整です。
この時のスタビライザーの考え方は弓の回転振れを抑える方向でした。
ここで注目して欲しいのは、これは ”押し手は動かない” のが前提での弓の揺れ振動を抑える考え方であるという事です。
しかし、アーチャーなら誰でも ”押し手を止める” 事に執着しますが、これが止まらない!
この ”押し手の揺れ” に効果的な対策は無いのでしょうか?
実はこの ”押し手の揺れ”、アーチャー以外にも誰でも身近に経験していたんです。
・・・カメラ撮影やビデオ撮影等での ”手振れ” って奴です!
そして、これに対処するために非常に効果的な器具が既に発明されています。
それが ”ステディカム” という器具で、本格的なものから簡易的なものまで色々・・・写真(参考画像)は、簡易的な奴の代表的な物です。
要注意) お姉さんは付属していません♪
これを実際に使った方は解りますが、こんな簡単な構造なのに劇的な効果があります。
グリップを握ると独特のホールド感覚があり、撮影画像が揺れる事なくスムーズにパンします。
この感覚をスタビライザーのセッティングで再現できないでしょうか?
つまり、考え方を変えグリップの揺れを押さえる方向でのセッティングです。
このようにサイドロッドを低い位置にして、ウェイトを重めに設定します。ここで重要なのはサイドロッドのウェイト配分であり、センターのウェイトは重心位置が極端に手元に来ないようにする程度に設定します。
ステディカムの構造をそっくり真似たようなセッティングです。
本物のステディカムのように両端に慣性重量があり、片方の根元を持つような構造は無理ですが・・・
最近の海外のコンパウンドアーチャーのスタビライザーセッティングで、各ロッドの先端に非常に重いウェイトをつけている設定を良く観ますが、これもサイドロッド等のウェイトが一番重要で、センター側は重心位置を補正した結果では?
見た目は同じようなセッティングでも、異なる意図(効果への期待)があるのが面白い!
どちらにどの程度の比重をかけるのが自分にあうセッティングなのか?
参考になれば・・・
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