積み木迷子③
久しぶりの投稿です。気がつけば3か月も経過していました。
夏休みに入り、飛び飛びの休暇ではありますが少しお休みもできたので
「積み木迷子③」を書きたいと思います。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【前回までの話】こうして私は、現代でフレーベル教育を一から教えてくれるおもちゃの講座があるのなら受講したい!と思い、探し始めたのでした。
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その頃の私は、日本にあるおもちゃに関する講座を90%くらいは受講し
(学ぶだけの講座、資格が取れる講座など様々でした)、おもちゃは子どもに欠かせない素晴らしい教材であることを理解し始めている段階でした。
ただ、どうしてもわからないのは「積み木」の世界のことでした。
もちろん、どの講座でも積み木に関する遊び方や背景は教えてくれました。
カラフルな積み木の世界。それをマジックのようにして遊んだり、色々な形を作ったり美しいデザインを学ぶ。音を楽しむ積み木の世界。扱いやすい軽い板を積み重ね、壮大な遊びを展開する。それはそれでとても学びになりました。
でも、何かが足りない…。
そう考えた時、モンテッソーリのことを思い出しました。
モンテッソーリ教育は、発達段階に基づいた系統立てられた教具を使い、
教師の示す扱い方をよく見て子どもが同じように真似をする。一言で言ってしまうと誤解が生じるかとも思いますが、教具に関して言えば正解がある、答えの決まっている教育です。
一方でフレーベルが考案した積み木の世界は答えのない世界です。フレーベルは恩物の遊び方を考案しましたが、情報を子どもに提示したあとは、たとえ子どもが大人と同じようにできなかったとしてもやり直すこともないし、むしろこれまで得た情報を元にどこまでも自由に創り出していけるのです。
積み木遊びがその世界なのだとすると、今の私に足りないものは「自由になるためのルール」でした。…というのも、私自身が小さな頃に積み木にあまり触れてこなかったので、「積み木で自由に遊んでいい」という言葉の意味を体感することがとっても難しいのです(笑)
きっと、世の中に私のような人は他にもいるのではないかと思います。積み木遊びが自然と自由にできてしまう人はよく、「自由にやればいいんだよ」と言いますが、できない人にとってはその自由ってかなり苦痛なんですよね~。だから、そのようなことが苦手な人ほど積み木の持つデザインに心惹かれ、シンプルなものよりもカラフルなもの、変わった形という方向性に向かってしまうのかもしれません。(私がそうでした)
そんなことを考えていた私は、フレーベル講座を探す前にまずはフレーベルを知りたい!そんな気持ちから様々な文献を読み進めていくうちに、フレーベルが幼稚園を創設した時に思い描いていた「遊びは学び」の本当の意味がほんの少しずつ見えてきた気がします。
そこで、文献を読んでいるだけではわからない、フレーベル教育の遊び方を現代で実践しているところはないかと思って色々と調べた結果、童具館の子育て集中講座にたどり着いたのでした。
童具館の講座を受講した一番の決め手は、「デザイナーである和久洋三先生ご自身がフレーベルの遊びの理論について研究し、その結果を踏まえ、さらにデザイナーの視点を入れたうえでおもちゃをデザインしていること、そしてそれを創造教育という形でアトリエの子どもたちと遊びながら実践している」ここにありました。
これまで、おもちゃの専門家の先生にはたくさんお会いしてきましたが、自分で研究し、研究結果をもとにおもちゃを作り、作ったおもちゃで子どもと実践し、その結果を踏まえてノウハウを後進に伝えていく。明確に作り出されたこの理論と実践を学べばきっと私は納得できる。そんな先生からぜひとも学ばせていただきたい!と思い、童具館の子育て集中講座を受講したのです。その後、アトリエ講師になるための勉強もしました。
講座は終了しましたが、今はまだ学び始めたばかりです。何の実践も伴っていない私ですので、これ以上のことを今の時点で語れることはありません。それでも、いつか時期が来たらもっと詳しくお話しできるといいなと思っています。長文を読んでいただき、ありがとうございました。
次の投稿からは、フレーベルの恩物について、これまで私が学んできたことを簡単にまとめながらご紹介していきたいと思います。
よろしければ引き続き投稿を見ていただけたら嬉しいです♪