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フレーベルの教育遊具「Spiel gabe」

フレーベルが考案した玩具はドイツ語でgabe、英語でgift、日本語で恩物と呼ばれていますが、今回は日本のフレーベル教育の第一人者である荘司雅子先生の考えに基づき教育遊具と呼びたいと思います。

以下、荘司雅子先生の著書『フレーベル教育学への旅』より

フレーベルは、「幼児というものはもともとたえず何かを表現しよう、創造しようとする衝動をもっているが、表現するためには(幼児が)何かさわれる具体的なものがいる、材料がいる」と考えていた。そこで、その具体的なものと材料を幼児に提供しようと思い教育的な立場から遊具を考案した。遊具は子どもの内にもっている可能性やいろいろな能力を伸ばすための手段であるから、私は教育遊具と扱ってもよいのではないかと思っている。
※参考 『フレーベル教育学への旅』  
 (原文を読みやすくまとめ直したため参考としました)

この文章は、書籍で紹介されているフレーベルの日記を 荘司先生がわかりやすく解説されたものです。フレーベルの教育遊具(恩物と呼ばれる方が多いですね)はいつからか間違った解釈が広まり、遊び方を細かく指導し、その通りに子どもに遊ばせる玩具というイメージがついてしまいましたが...。

子どもが、内なる衝動を自由に表現し創造できるよう開発した遊具なのです。 誤解多きフレーベル。 子どもの自発的表現が充分に発揮されることを願って教育遊具を開発した、本当に素晴らしい人物なのです。
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こちらでご紹介している内容はフレーベル教育のほんの一部です。投稿に書かれていることだけがフレーベル教育の全てではないことをご理解いただければ幸いです。

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