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3年付き合った元カレとの復縁を断った

2ヶ月ほど前、約3年付き合った彼氏と別れた。
元カレとは大学もゼミも、そしてバイト先も同じなため、少しでも穏便に別れたいがためにお互い納得いくまで話し合った。

しかし、別れた後も2人きりで遊ぶなど、関係は続いていた。
私としては趣味も気も合う友だちのひとり、という考えだったのだが、ついに「また付き合いたい」と言わせてしまった。
その時に戻れるなら戻りたい。そして自分を殴りたい。

大失敗をしてしまったから。

復縁の話が出た時、私は悪い気がしていなかった。
やっぱり3年間も好きだった人だし、「友だち」としての距離感がとても心地よく、これが続くのならまた付き合うのもアリかも、と。
しかし、不満があったから別れたことも事実。
そう簡単には復縁出来ないため、元カレに条件を伝えた。

「また私があなたと付き合いたいと思えるようなアプローチをして。」

不器用な元カレは、花をプレゼントしてくれたり、甘いものに目がない私にスイーツをプレゼントしてくれたりと、とにかく物で釣る作戦に出たようだった。
付き合ってた頃にお花なんて貰ったことなかったから、かなり揺らいだ。海外ドラマに憧れちゃうタイプなので笑(?)

それが相手にも伝わったのか、改めて「また付き合いたい」と告げられた。
でも、「はい」とは言えなかった。
「考えさせて」というずるい言葉を残して、その日は解散した。

◇◇

改めて告白されたのが金曜日。
私は土曜日曜と悩み、親にも相談した。
親の答えは「そんな男やめとけ」だったけど。

悩めば悩むほど、付き合っていた頃の楽しい記憶より、苦しかった記憶が蘇る。
「課金しすぎてデート代なくなってドタキャンされたことあったな」
「スケジュール管理が苦手すぎて、友だちとの約束とダブルブッキングされて、友だち優先されたな」
「お泊まりデートして、朝はカフェのモーニング行こうと約束してたのに忘れられたな」
「でも、一度別れた後はめちゃくちゃ優しくて、付き合いたての頃のようなんだよな…」

そして月曜日。まだ悩んでいた私だったが、嫌だったことばかり思い出していたせいで、LINEがしつこく感じてしまい「もう少し考えさせて」とだけ返信した。

この日は、元カレの誕生日だったのに。

別れた後も、元カレは私の誕生日をちゃんと祝ってくれた。LINEギフトまで贈ってくれた。
しかし、私は元カレの誕生日をすっかり忘れてしまっていた。
LINEが少ししつこかった理由が分かったのは、木曜日になってからだった。

木曜日は久しぶりに会う友だちとご飯に行く約束をしていて、やはり女子会のテーマと言えば恋バナ。
国際恋愛に悩む友だちと、元カレとよりを戻すか悩む私。お酒も入っていたから、結構エグいトークをしながらもお互い気持ちの整理をお手伝いしていた。
そして「復縁はしない!!」と決断した。

しかし、友だちの「元カレくん22歳ってことは、もう誕生日過ぎてるんだね」という発言で「そうじゃん!!」とやっと思い出した。

自分が祝ってもらったのに相手を祝ってないのはまずい、とLINEギフトを色々と見てみるが、相手の好みのものがない…じゃあ本人に聞いちゃえ!と、帰り道に急いで電話し、「遅くなったけどお誕生日おめでとう」と伝えた。やはり相手はショックだったみたいで、その結果LINEがしつこくなってしまったらしい。
そこでプレゼントは何がいいか聞くと、「2人で飲みに行きたい」と言われた。

少し悩んだ。
だって、復縁は出来ない、と次会った時に伝えようと思っていたから。
そんな状態で誕生日を祝えるのか、とても不安だった。
それでも引き伸ばして期待させてしまうよりかはいいと思い、翌日に飲みに行くことになった。

◇◇◇

金曜日。ゼミが終わったあと、学校近くの居酒屋に向かった。
「これから本当の別れを告げるんだ」
それが態度に出てしまい、最初の乾杯から空気は重かった。

「思ってることあるなら言って」
いや後で言うから、ごめんね
「いいから言え」

そう言われてしまい、思い切って言った。
あなたとは復縁出来ない、と。

さらに空気は最悪なものになった。
せっかくのビールは泡が消えていき、レモンサワーも氷がどんどん溶けていく。

「詳しく話すのは後にしてさ、今は誕生日祝おうよ!おめでとう!好きな物頼んで!」

と声をかけても、向こうは動かない。

仕方ないからお互いの好物を勝手に注文し、いつものように半分に分け合った。

そしてやっと口を開いた元カレだったが、
「なんで付き合えないの?」「理由聞いてもいい?」
でもなく、

ぶちギレだした。

さっきの態度に対する不満から、付き合ってた頃の私に対する人格否定、自分のことは棚に上げに上げまくった暴言。
最初は私も反抗していたが、トドメの一言で泣いてしまった。

「どうせ金目当てで新しい男探してんだろ?俺が貧乏だったから。どーぞお幸せに。」

確かに私は新しい出会いを求めていた。
しかしお金目当てなんて一切なくて、真剣だった。
たまに元カレのことを思い出して、恋活を辞めようかとすら思ったこともあった。
そしてもちろん、元カレにお金をたかったことなど一度もなかった。

何よりも辛かったのは、3年間も一緒にいた人にそう思われていたことだった。

怒りを通り越して涙が出てきてしまい、お金だけおいて店を後にした。

幸い駅チカの居酒屋で、ちょうど電車も来たため飛び乗り、泣くのを必死に堪えながら地元の大親友たちにLINEした。親友たちは理由も聞かず、会ってくれることになった。

電車に乗っている間に連絡がくるのが怖くて、一通りのSNSで元カレをブロックした。
ところが学校のオンライン授業で使っているアプリで連絡が来てしまい、教務の人に見られる可能性があるためLINEのブロックを外した。
そのあと帰りの30分ぐらい、ずっと相手からは
「言いすぎた」
「今後出来るかもしれない新しい彼氏に嫉妬しただけ」
「お願いだから帰ってきて」
「話したい」
「今どこにいるの」
というLINEが送られ続けた。

もうこの人とは友だちとしてもやっていけない。

◇◇◇◇

親友たちにこの一連の流れを話すと、もちろん復縁どころか友だちとしての付き合いもやめろ、と言ってくれた。
そして「あんたは悪くないよ。頑張ったね。」と優しい言葉をかけてくれた。
「これは飲むしかねぇなぁ!!」
と地元の居酒屋で深夜まで飲み、いつの間にか元カレのことなんて忘れ、お互いの近況から恋バナ、悩み相談をし、解散。
持つべきものは友、と再認識した日だった。

◇◇◇◇◇

LINEは未だに来ていたが、相手も諦めたのか、付き合えないことには納得してくれたようだった。
しかし友だちでは居続けたいなんて舐めたことを言ってきたため、それももちろん断った。

そして日曜日になってやっと、終わった。
「良い人見つけてね」
なんてウザイLINEは見て見ぬふりをして非表示にした。
またブロックして騒がれたらだるいから。

これで4年しかない学生生活のうち3年も付き合った彼との関係は、完全に終わった。


元カレの誕生日から1週間経った現在。
まだ居酒屋でキレられた時のことを思い出してしまい、モヤモヤがとれない。
性格上電話でもして言い返してやりたいところだが、それじゃまた連絡出来ると思われてしまう。

はやくこのモヤモヤを無くしたいなぁ…

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