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母の異変

10月31日、母のデイケアの日の朝、血尿がはじまりました。
尿道カテーテルの管の尿がうっすら褐色を帯びておりました。
そのまま、車でデイケアに連れて行く道中、尿の褐色が濃くなり、これは今日は無理かなぁと思っていたところ、デイケアの看護師さんが診て、昨日カテーテルの交換だったと伝えたら、「もしかして、交換時に傷がついたのかも、様子見るから、このまま預けていいよ」と言われて、母も「どこも痛くないよ」ということで、デイケア中、血尿が濃くなったり、薄くなったりしていたのだそうです。
帰りの迎えの車の中で、本格的に鮮血が尿に交じりだしました。
デイケアに連れて行った私のミスかと後悔先に立たず状態。
夜には、真っ赤な血尿にかわり、訪看さんにコール、訪看さんは尿パックの写真を撮ったり、医師に連絡したりして、今日のところは様子見ということで、私に血圧と尿量の測定を託され帰られました。
本格的な血尿は初めて、かなり濃くてびっくりしたが、見た目ほどひどくはないそうで、母も元気で、またもや「どこも痛くないよ」といっていつもと変わらない量の食事も取りました。こんなに血液が出ても元気だなんて、本当に強靭な体と心の持ち主なんだと感心したが、いや、血尿出でいることを忘れているのかも。

それから、母担当の訪問診療のクリニックの医師、訪問看護師さん、ケアマネ、私と4つ巴の迷走が始まる。

文章が長くなり、リアルすぎるので、書くのを躊躇ったのですが、自身の行動の反省と、どうすれば今後良い方向へ進めることができるようになるのか、整理したくて書くこととしました。

11月2日、定期訪看、濃い血尿止まらず、写真撮影、経過観察。母はベットから起き上がらないよう安静を言い渡される。
しかし、血尿出ていることも忘れ、すぐベットから起きあがってしまう。

11月3日、カテーテル閉塞、訪看さんにコール、カテーテル交換。

11月4日、訪看さんが訪問診療の医師に連絡、往診。尿パック内、赤褐色。止血剤が処方される。いったん止まるが、母が動くとまた血尿が流出しはじめる。

11月6日 午前中、定期訪看、赤褐色血尿止まらず、写真撮影、経過観察。
訪問診療のクリニックの泌尿器専門の医師が9日に診察に来てくれるとの連絡がクリニックから入る。普段の定期往診は総合的に診る医師が来られている。
ケアマネから電話、訪看さんから電話があったらしい。なぜか、訪看さんに対し怒っている。「医師と患者の間を取り持つのが訪看さんの役目でしょ」と訪問看護の責任者に怒ったと言っている。どうやら、泌尿器科の専門医が担当していると思っていたらしい。訪看さんからどんな電話が入ったのか話が全然見えない。
その日の午後、カテーテル閉塞、訪看さんコール、カテーテル交換してもらう。訪看さんにケアマネから電話があった旨伝えると、「娘さんは、電話を受けてどう思われましたか」と尋ねられた。どう思ったかって、怒ってたなーと思っただけで、なにか感じなきゃいけなかったのか? どういう意味で尋ねられているのか分からない。夜、目を覚まし、歩くようなら、安定剤を服用するよう勧められた。

11月7日 朝、母なかなか目が覚めない。昨夜、睡眠薬の飲むも、深夜目が覚めて飲んだ精神安定剤が効きすぎているのか、やっと目が覚めたら、気持ちが悪くて苦しいとの事。訪看さんコールするが、なかなか来れず、医師から採尿と採血の為派遣されたクリニックの看護師さんと訪看さん同時到着。クリニックの看護師さんが採尿のため膀胱に陰圧をかけたら、どろどろのコアグラ(血の塊)が多量にでてきて、血尿が薄くなる。訪看さんには、すぐにでも外来等で診察を進められるが私は9日の専門医の往診を待ちたい旨伝える。クリニックの看護師さんから、また閉塞するだろうから、訪看さんに、連絡するように言われた。お二人が帰ると母もすっきりとした様子で、またもや「どこも痛くない、お腹がすいた」と言い始める。
その日の午後 またもやカテーテル閉塞、訪看さんコール、別の訪看さんが、予定の訪問先があるも割り込みで訪問してくれる。カテーテル交換。外来等の受診をまたもや勧められる。同時に、医師からも電話で、外来受診するなら、手配するとの電話が入る。膀胱瘻の話等も聞いていたので、受診するなら、入院できるところを希望する。
午前中にクリニックの専門医の往診を待つと言ったのになぜ、医師から外来受診の話が電話できたのか。・・・この時、来てくれた訪看さんが、医師に外来に行くように私に勧めるよう事前に電話をしたらしい。

カテーテル交換済んで訪看さんが帰ってから2~30分後、
またカテーテル閉塞 あー、また訪看さんにコールしなくちゅいけないのか・・・

クリニックの事務員さんから電話あり、「近場の泌尿器科の病院での入院前提の外来受診は全部断られた、遠くの病院でもよければ探す」との事。では、それでお願いしますと伝えた。
96歳の高齢者を入院させてくれるところが果たしてあるのか?

このタイミングで、医師からも電話あり、また閉塞したことを伝え、訪看さん、帰ったばかりでどうしようもない旨、現状をどうにかする方法を尋ねる。
医師は、出血のリスクはあるが、膀胱洗浄して尿が還流するまで陰圧をかける手はあるという。医師に、訪看さんは帰ったばかりなので私が膀胱洗浄してみてよいかと尋ねたら、ちょっと間をおいて、やってみてと許してくれた。結果を報告すると約束。
入院の前提の受診の件は、一応、9日の専門医を待ちたい旨伝えてお断りした。

陰圧をかけて、尿が自然に流れるよう還流を作るイメージで膀胱洗浄をしなければならない。
生理食塩水は温めずに使用した方がいいだろうな。少しだけ入れて陰圧をかけてみようと思う。
全く食塩水は入らない。少しだけシリンジを引いてみた。少し血尿が出てきた。それを捨てて、シリンジの口を清浄綿で消毒、再度、食塩水を注入しようとするが入らない。もう一回、シリンジ引いてみる。この作業を3~4回くらい繰り返したら、コアグラが大量に出てきた。生理食塩水も注入できるようになった。その後もコアグラが出てきたが、尿が自然と出てくるようになったら、血尿が薄くなった。透明な血尿に変わった。閉塞が取れた。ホッとした。電話で医師に報告。
その後残留していたコアグラは尿パックの中に自然と入り、その日の真夜中には血尿が普通の尿になった。膀胱洗浄で血尿が収まった。

11月9日 クリニックの専門医師(常勤ではない先生)が往診に来られました。超音波ではコアグラもかさぶたもないことが確認され、結果、出血性膀胱炎であるとの事、出血は波状に収まっていくこと、初めての血尿であることから、外来診療は今の段階で必要ない事の判断がされました。膀胱洗浄については、家族がやらなければならない仕方がない状況であるのだからと理解を示していただきました。感染予防はしっかりとすることと念を押されて帰られました。

以後、血尿は収まり、抗生剤が効いてきれいな尿となった。

結果オーライではあるが、なんか、大変だった。
訪看さんコールしすぎた私がいけなかったのか。迷惑千万だったのか。
大量のコアグラが膀胱内にあるの状況で、いくらカテーテルを交換しても、そりゃすぐ閉塞するでしょ・・・というのは素人考えなのか?
まだまだ、話が長くなるので、ここらへんで終わります。


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