ニル・アドミラリの天秤 クロユリ炎陽譚 鵜飼昌吾ルート感想

【ネタバレありです】
翡翠→昌吾ときて二人目のプレイとなります。




最初のスチル美しすぎて目がつぶれるかと思ったよ!?
自然に肩をまわして微笑んでる昌吾と幸せそうに寄り添ってるツグミが尊すぎて…!
一年経っても毎日愛しさが増していく関係性ってすごくない?もうこのまま式場行きなよ…

夏祭りの日はフクロウの面々も休みとってウキウキ出掛けてるってマジ?
男3人でお祭りに繰り出してるの??面白すぎるだろ。

夏祭りのシーンは不慣れな二人が微笑ましかった。
木陰でキスして盛り上がってきた昌吾。
「夏祭りを早々に切り上げ早くお前を抱きたい」などと言い出し笑った。
その思ってること全部言っちゃう感じ全然変わってないね!

ちょっと待って… 夜のシーンのスチルヤバくないですか??眼鏡外した昌吾イケメンすぎない…?  色気ありすぎなんですがほんとどちら様??あまり私を困らせないでくれる??

このエロすぎる夜のシーンで「 一番傷ついたのはお前だなすまなかった」って謝ったうえで「外野がなんと言おうが自分が愛すのはツグミだけだ」って言っちゃうのズルすぎない?
こんなん落ちるに決まっとるやん?ギャップで殺されるわ…

平和な日々はここまで。
翌日、神社で華族の女の子が殺される。
しかも殺され方がエグい。今作めちゃめちゃストーリー重くてびっくりする。

容疑者にあがったのが雀部という男。
見た目は絵にかいたような根暗だけど、普通にコミュニケーションとれるしそんなヤバそうなやつはみえない。

昌吾は雀部と接点があることを利用しツグミと雀部を引き合わせる。
その後もツグミの体調不良に目ざとく気づき雀部から引き離したりと、数々のファインプレーを見せる。

昌吾は不器用だけどめちゃめちゃ人の気持ち汲み取ることができるし、なんだかんだ優秀なんだよなぁ。
ツグミに協力するため部外者ながらも身を張って頑張る昌吾にグッときた。

雀部に昌吾の悪口を言われ、言い返すツグミをこっそり影から見守る主従たちかわいいかったな。
出ていこうとする昌吾を呆れぎみに諫める雉子谷にほっこりした。
互いのことわかりあってるめちゃめちゃ主従関係いいな …

事件と平行して昌吾の縁談についても物語がすすむ。
澄蓮さん好きになれないわー。
「昌吾のことを3年間貸してほしい」だと?下手に出てればいい気になりやがって!

夜、昌吾がツグミの部屋にやってくる。
「お前に触れる権利がある僕がその権利を行使しにきた!」
って高らかに宣言してやることやろうとするから
「おっギャグシーンからの夜のシーンか?」と思ってたらあのトラウマシーンですよ。

恋愛シーンから恐怖体験への切り替えが鮮やかすぎて戦慄した。
昌吾めちゃめちゃ傷ついただろうな。
肌を重ねることで恐怖が喚起されるとかかわいそうすぎる。

夜眠れない上に縁談問題も殺人事件も糸口が見えない日々で、追い詰められていくツグミ。

囮捜査をつづけると昌吾を悲しませる。だが、昌吾を選び仕事をやめれば他の華族令嬢がねらわれる。どちらも選べず苦悩するツグミの態度に澄蓮さんが切り込んでくる。

「あなた私の気持ちわかるでしょ?人助けだと思って協力してくれない?」
って一方的に無理難題押し付けといて
「あなた、何でも手に入れようとするなんて欲張りすぎよ」
とはあんまりな言い様だろ…お前はわがまますぎだよ。 雀部を追ってること知ってるだろ?大変な時期に負担を増やすんじゃねえ。

その後昌吾と二人で線香花火をするシーンはめちゃめちゃ切なかった。
暗に仕事を辞めてほしいと仄めかす昌吾。「死の危険を犯してまで続ける仕事なのか」「ツグミに何かあったらと思うと平気でいられないんだ」とツグミに告げる。

昌吾いわく、ツグミを安全ところで守りたいと考える自分は臆病でわがままなのだと言う。
この「わがまま」は昌吾の本音であるとともに、ツグミを庇うための方便で優しさだ。
部外者としてできる、最大の庇護。

内心穏やかじゃないながらもツグミの意思を尊重してくれる昌吾は本当に優しい。
この昌吾の優しさを受け、ツグミは仕事か昌吾か選ばなければと思うようになる。

翌朝、二人に何かあったことを察した雉子谷。昌吾のためにも幸せを勝ち取って欲しいとツグミに告げる。
「操子さんとの戦いに勝ってほしい」という雉子谷に対し
「操子や澄蓮は私でもある」と返すツグミにハッとした。
昌吾だけじゃなくツグミも自分の背負ってきた運命と向き合っていたのね。

同日、高熱にうかされたツグミは「澄蓮さんと結婚なんてしないで欲しい、ずっと側にいたい」と涙ながらに昌吾に告げ、事件のことで心配かけ続けていることを詫び続ける。
それを見た昌吾は自分の「仕事を辞めてほしい」発言が思った以上にツグミを苦しめていることに気づく。

どちらも相手のことを誰よりも大事に思ってるのにままならない。「こんな思いさせたくなかったのに」と二人とも思ってる。ほんとにどうしてこうなった…

翌日はツグミに昌吾が朝食を振る舞うことに。これまでの展開が苦しかっただけに日常シーンの尊さが光る。

昌吾は昨夜のツグミの言葉を聞かなかったことにした。
そして「 仕事の件で口出しした自分は子供だった。これからも仕事に励め」とツグミに告げる。
ツグミが仕事と昌吾の問題で板挟みになり苦しんでいることを汲んで、自分のことで負担を感じさせないように、という気遣いからきた発言だろう。
優しいな…愛しかねえよ…

最終的にツグミの身を張った囮捜査と昌吾の気転で犯人を追い詰める。犯人は雀部だった。

雀部が華族の娘に言い寄った理由は劣等感を晴らすため。血筋と見栄えがいい女を隣におくことで自分の価値を高めたかったようだが相手にされなかったことで逆上。
殺して凌辱することは正義だと嘯くとんでもないやつだった。

寝込んでいたツグミが目を覚ましたとき畳み掛けるように気遣う昌吾、彼らしくてめちゃめちゃおもしろいな。気遣いの鬼か。

このままフクロウの仕事を続けさせて欲しいと懇願するツグミに対し、そのままの君でいて欲しいと告げる昌吾。
他の娘が被害に合わないよう身を張って捜査を頑張ったこと、その選択をしたツグミごと愛している、これから増えていく働く女性たちの手本になって欲しいと。

これまでの穴埋めをするかのように代わる代わる愛を囁くベッドシーンやばすぎて悶えたよね。もう、もう何も言うことはねえよ…
やばすぎて語彙を失う程度にはやばかった。

短編の破壊力も凄まじかった。
バックハグえっちすぎてどうにかなりそうだったよ…ごちそうさまでした。

いやー、正直昌吾はツンデレクソメガネ位の認識だったんだけど完全にしてやられましたね。ダークホースだったわ。

考えてみれば一年間お付き合いしてるわけだから今さらツンの部分はいらんのよな。
かといってデレデレすぎるわけでもなく、ツグミとのほどよい距離感が絶妙だった。
コミュニケーションは下手くそだけど他人の心の動きに目ざとく気づき優しい。
ほんとに存在する人間なのでは?って感じるくらいリアリティーがあってそこが自分には刺さった。

ストーリーについて
・学生と社会人の恋愛
・ツグミと昌吾それぞれのバックグラウンド
・殺人事件
が綺麗に絡まりあって奥行きがある神シナリオだった。
最初の公園のお散歩シーンが幸せの象徴として何度も出てきて最後まで繋がっているのも
味わい深くてよかった。

全て終わった後見返して気づいたけど、昌吾は雀部、ツグミは澄蓮がそれぞれ対比になってるね。それぞれのifの姿を描き対決させ問題を解決することで運命に抗ったかたちにしてるんだなー。うまい。

唯一ケチをつけるならば幽霊の存在かな。
プレイ中、推理パートがある世界観なのに幽霊の存在を是としていいのか?って思ってたけど、最終的にそんなことどうでもよくなるくらいいいストーリーだった。 非常に満足しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?