ピオフィオーレの晩鐘1926 オルロックルート感想
【ネタバレありです】
ニコラ→オルロックの順ですすめています
オルロック、正直ノーマークだったんだけどとんでもないダークホースだったな!!!???
前作で足りていなかった恋愛要素がふんだんに盛り込まれてて、めちゃくちゃ悶えました~~!!
同じ毛布にくるまってもなんとも思わなかった男女がだんだんお互いの性を意識するようになっていくの、エモすぎません??
最初は「リリィに男として見られたいオルロックかわいいね~微笑ましいねぇ~」って生暖かい目で見守ってたんだけど、
リリィを困らせ赤面させて喜んでるオルロックをみて、
純朴系野生児だったオルロックが天真爛漫な小悪魔に超進化してる…!!
ってあざとさにひっくり返りました。
自分の天然なところを利用してリリィのデレを引き出すとは…将来有望すぎる。
どこまで計算かわからないけど、ニコラもびっくりの手練れだわ。オルロック、恐ろしい子…!
雨宿りのシーンはドキドキが止まらなかった。
寒さに震えるリリィを気遣って自分の上着かけてあげたり、めちゃくちゃ優しいの。
オルロック、スパダリの素質もってるやろ?絶対?
しかも背も伸びて顔も大人びてきてるとか…
年下ならではの伸びしろをみせてくるのずるい!!たまらん!!!
こんな良成長見せつけられると落ちてしまうんだが!!
私はダンテの女だったはずなのに!!どうしよう!!!
極めつけはファルツォーネでのキススチルよ…
めちゃくちゃ色気がある~~!!
お似合い!美しい!!
というか、身長差こんなにありましたっけ??
オルロック成長したな!!??
包容力半端ない。前作ではあんなに頼りなかったのに…安心して身を任せられるよ…
日常シーンも最高でしたね。
不可抗力で同じベッドで寝ちゃった朝照れまくってる二人とか、 オレンジジュース一気飲みして挙動不審になりながらデートのお誘いかけてくるオルロックとか、 道端で互いのジェラート食べさせあってるとことか、ヴィスコンティの調度品の豪華さにはしゃぎまわる二人とか…
は~~~!!眩しい!尊い!!微笑ましい!!
なんですかこの甘酸っぱい雰囲気は!!トキメキが止まらねぇ~~!!
恋愛的な接触はキスとか手を繋ぐとかマイルドな方だと思うんだけど、なんなんだろう、爆発力がすごかった。
あの濃いブルローネマフィアの面々と比べても全然遜色なかった。めちゃくちゃ満足してる。
ピオフィは自己投影ぎみにプレイしてるんだけど、オルロックは完全にCP推しですね。
オルリリの恋愛模様を影から見守るモブAになりたい人生だったよ…
■ヴィスコンティについて
ちゃんとした大人がいて安心感が半端なかった。
ギルバート、軽いノリで自分の領域に人を招き入れるところあるよな…
オルロック、リリィに対して優しいだけじゃなく敵対勢力のレオにまで目をかけてあげるとかどんだけ懐広いん?
深夜に屋敷を抜け出したオルロックとリリィを追って教会にきて、途方にくれるレオに声かけるシーンとか、善意しかないじゃん?
ギルバートは決して全方位に甘い人間ではないけど、迷える若人を放っておけない性質なんだろうなと思った。
「大人として自分が導いてあげねば」って思ってそう。背中で語るタイプのいい男だ…
は~~~~~好き。
加えて相手の本質を見抜いて適切な言葉を投げかけるのがうますぎのよ…
なぜ他ルートのギルバートはこんなにも魅力的なのか!!
その胸板に飛び込みてぇ~~!抱いて!!
オリヴァーもオルロックの華奢さを案じて「もっと食べろ!」って食べ物いっぱい持ってきてくれたり、恋愛のアドバイスくれたり、いい人感がすごかった。知的キャラなのにポテトに目がないとこもバカっぽくて好き。
オルロックルート、 ヴィスコンティの株があがっていく~~!!
やっぱり嫁ぐならヴィスコンティ一択だね☆
前作での最大のミスは最初に老鼠に行ったことだってはっきり確信したよね。環境と人間関係、大事。
前作の老鼠行きはロズベルグの命令でオルロックに断る選択肢なんてないから、オルロックたちは最初から詰んでたんだなって思った。
■アンリとエミリオについて
二人ともめちゃくちゃ保護者してた。
オルロックルート、ちゃんとした大人が何人もいてめちゃくちゃ温かい気持ちになる。
なにこのハートフルストーリー。
しかしながら、前作のエミリオさんに対しては「お前ちゃんと仕事しろよ…」と言いたくなった。
レオがエミリオの対して「あなた本当に聖職者なんですか?言ってることめちゃくちゃですけど」って言ってて「それはそのとおり」って笑った。
エミリオ、このルートに限らずちょくちょく恋愛アドバイスしてるけど「寝室に行け」だの「リリィを自分のものにしろ」だの、くっそ下品でほんと面白い。
一応善意で動いてるのに背後から急に現れるからみんなに嫌がられてるのも面白い。
アンリとエミリオってそんなに仲良くなる要素なくない?って思ってたんだけど、運命に翻弄された者同士通じるものがあったのかな 。
エミリオが運命の輪廻から外れたがってたのを察していたアンリがエミリオの死を知り「君が死んでいることを祈るよ、友人として」とつぶやいていて、人間味のないふたりの人間らしい一面が見えた気がした。
■レオについて
レオとオルロックの関係性、めちゃくちゃよくないですか…
大団円ルートではレオが一方的にオルロックにライバル心燃やしてて、かわいいな~もう!と思ってたんだけど、このルートではダンテ&ニコラの仇を討つべくメラメラと復讐心を燃やしていてこれはこれでエモかった。
オルロックは許せないし、ファルツォーネはぐちゃぐちゃだしで心を乱しまくってるレオ、等身大の迷える青年ってかんじですごくよかったな。他のルートでは過剰なくらいいい人だから新鮮だった。
エンディング後、どうするのかなって考えてみたんだけど、ヴィスコンティに加わるレオはなんとなくしっくりこないかな。
彼はマフィアでいるにはいい人すぎるので、これを機に足を洗って普通にカタギで生きててくれたらいいな、と思った。
■ヨハンについて
「兄貴を返してくれよ。それができないなら憎ませとくれよ、最低な人間でいてくれよ」ってオルロックに詰め寄るシーンにグッときた。
兄が死んだことは彼にとって過去のことじゃない。7年経った今も割り切ることができず、どうしようもない激情抱えてここまで生きてきたんだろうな。
オルロックに感情をぶつけてもどうしようもないことはわかってるけど、振り上げた手の下ろしどころがないんだろうな、と思うと切なかった。
最終局面で「お前はもう教国の使徒じゃない。女のために戦うことを選ぶなんてただの人間じゃん」と言っていて、ハッとした。
最終的にオルロックを人たらしめたのはヨハンが戦わない選択をしたおかげってのもあると思う。
ヨハンは最終的にアンリのとこに身を寄せよっかな~って言っていて「絶対に仲良くはならなそうだけど意外と気が合いそうだな」と思った。
二人ともドライだし兄弟を殺されて闇堕ちした者同士、通じる部分も多そう。二人でブルローネの暗部を担ってくれ。
以上です。
オルロックルート予想以上によかった!!
キャラクターもだけど、シナリオがめちゃくちゃいいのよ…
幾人もの愛と憎悪が絡み合って、最後までどうなるか読めないハラハラの展開で…!
でも恋愛シーンはめちゃくちゃ甘くて…!!
楽しかった~~!幸せな時間でした!