【カラマリ】Collar×MaliceFD アドニスルート感想(黒幕編)
【ネタバレを含みます】
本編の重要なネタバレを含むため、未プレイの方はバック推奨です
冒頭の顎クイのスチル、良すぎじゃありませんこと!!???
冴木ってこんなにかっこよかったっけ!!??って心底驚いた。
同僚時代の気やすい感じも好きだったけど、ミステリアスで危うい雰囲気も似合うね!!こんなポテンシャルを隠し持っていたとは…
冴木関連のスチル、ダークで綺麗で物語を感じる構図になってて大好き!!!
市香ちゃんは冴木のことを「ゼロ」と呼び服従の姿勢を見せる。
対して冴木はものすごくフランクだ。
冴木「髪、やっぱりもったいないな。こっちも悪くないが長い方が似合ってたけどな。俺は好きだった」
!!!!????
え、そんなこと気にしてたの?
敬語を嫌がってることといい、明らかに一構成員に対する態度じゃないんよ…
市香ちゃんも周囲の環境もこれまでと何もかもが違うのに、冴木の態度だけは変わらないままなの、すごく混乱する…
あの立ち位置で同級生ポジというのがよくない、とてつもない沼の気配を察知しました…うおおおおおおお!!!!!!
冴木はことあるごとに昔話をして市香ちゃんを苛立たせていた。
「あのころ(警察官時代)言った言葉は、嘘じゃないぞ。ぜんぶほんとのことだ」
「俺、酒に弱かったからさ。酒飲んだら嘘なんてつけないんだよ」
「ひとりでも多く、助けを必要としている身近な存在に手を差し伸べよう。そう、夜通し語り合ったよな」
幸せな時代の記憶を強引に呼び起こされ「もうやめて!!」と叫ぶ市香ちゃん。それを見て冴木は笑う。
「星野、お前はなにも変わってないな。安心したよ」
「お前が意思を貫こうとする姿に惹かれる…空虚なものが満たされる気がするんだ」
「お前は、お前らしくあればいい」
急に白石さんみたいなこと言うじゃん…?
市香ちゃんが苦しむ姿を見てうれしそうなの本当になに…?何に安心しているの?
冴木が市香ちゃんに抱く感情の名前がわからない。
とてつもなく大きくて歪んでいることしかわからない。
光の世界にいた市香ちゃんを自分のいる暗闇に堕とした上に、葛藤している姿を見て愉悦を感じているという点においてはちょっとシンパシーを感じた。
…もしかして私と同じ性癖ですか?好きな人が苦しんでいることに喜びを感じるタイプ?(ちがう)
調査を進めていくと冴木の私生活が少しわかってきた。
・カードゲームや頭脳を使うのは苦手。運もないらしい。
・カラオケ、ボーリング、ゲーセンが好き
・ジャンクフードを好んで食べる
・アクアリムが好きらしい
犯罪組織のボス感ないな…
極めつけは好きな女の子のタイプよ。
「スタイルよくて料理上手で普段は大人しめなんだけど自分の意思ははっきりしてて仕事にはきっちり責任持つ子」
お前…普通に市香ちゃんのこと女として好きでしょ?めちゃくちゃ具体的で笑うんだけどwwもしかして遠回しに告白してる?
その後も「サンドイッチを持って一緒に海に行きたい」とか「二人でまた飲みたいな」とか、平和オブ平和な提案ばかりしてくるので困惑した。
市香ちゃんを地獄に突き落としておいて何を言っている?昔のことを思い出させようとしてない?どういう意図?
やってることは最低なのに、共に過ごした日々を慈しむ気持ちに嘘はなさそうだからどうしたらいいかわからなくなる。
市香ちゃんも憎しみとかつて抱いていた親愛の間で感情が振り回され、苦しげな様子だった。
犯罪組織らしからぬらほのぼのしたやりとりが続いていたが、X-dayが目前に迫り一気にシリアスな空気に。
「弱者が理不尽に虐げられない世界を作ったとして、そんなものは長くは続かないと思ってる」
「アドニスは日陰の存在にしかなれない者たちに少しの勇気と意思を持たせることができれば十分の存在だ」
ん?2年の歳月を経て考え方が変わった?
「人々の闘争心を煽って殺し合いをさせる」と言っていた頃とくらべると、ものすごく考えが丸くなった気がする。
理想の世界の実現を諦めてしまっているからこそ、アドニスというアウェーで抗い続ける市香ちゃんに光を見出しているのかもしれないな…と思っていたらとんでもないことを言いだしたのでびっくりした。
冴木「無駄な行為だとわかっていても今もアドニスを動かしている理由はお前が困るから。俺がいなくなってアドニスという悪が急に消えたらお前の生きる意味がなくなるだろ?」
どういうことだってばよ~~~~!!!!???
市香ちゃんの憎悪を育むためにアドニスを存在させているということ??
もしかして、好きな子に憎まれることが自分の存在意義だって言ってる???どういう感情なの…???
更に衝撃の事実が発覚する。
冴木は「市香ちゃんに人間としての情を思い出してほしい」と思い、執行者たちとの交流を命じたらしい。
にこやかな笑顔で言うことじゃないんよ…発想が完全にサイコパスのそれじゃん。怖すぎる。
冴木は、執行者たちと市香ちゃんの間に親愛の情が生まれることが予測できていたんだよね??
市香ちゃんは、自分が殺す予定の人間と仲良くなるよう、冴木に仕向けられてたってこと??ヤバすぎでは??
そしてそれらは冴木の「市香ちゃんに殺されたい願望」を叶えるためってとこがまじで闇深なんですけど…!!
あの光属性の市香ちゃんを暗闇の世界に引きずり込んで憎ませて人殺しをさせるって、それはある意味「俺の色に染めてやる」的な欲望であり束縛でもあるのでは…?
どんだけ市香ちゃんの心に傷を負わせる気なんだよ…
冴木の「好き」のかたち、厄介すぎる…!!!!!!
X-day2日前。
一人きりの自室でアクアリウムという綺麗な箱庭をたくさん並べ魚相手に独り言を言う冴木!!絵になる!!
めちゃくちゃ孤独拗らせてんじゃん…
話題は市香ちゃんのこと。
「理想の世界を見届けるよりも、星野がどう動くかに興味がある」
「俺だけに向けられる思いの強さを、その可能性を見ていたいんだ」
「あいつには生きるために憎しみを保ち続けるとか向いてない。わかってなおその選択肢しか選べない状況に追いやった」
「俺はあいつにひどいことをしてる」
ひどいことしてる自覚あったんだ…?
というか冴木の中での優先順位は
世界の変革<<<市香ちゃん
なのね…?
とんでもねえ執着だよ…
なんと、X-day計画そのものより市香ちゃんの監視に力を入れていたことが判明。
警察官として勤務しているときも常に動向を監視していたらしい。
「当然です」みたいな顔してるけど普通に怖いんだよなあ…やってることが変質者のそれだもの…!!!
冴木くん、イケメンフェイスでよかったね…
もしもイケメンでなかったら「異常性癖のサイコパス」となりキモさしか感じなかったと思うけど、顔がいいと「美しく悲しい物語」になってしまうから顔面のよさってのはやっぱり大事なんだなあ…などとズレたことを思ってしまった。
攻略キャラと深交深めてる時どんな顔して聞いてたんだよ…岡崎くん√終盤とかさあ…
他の√では好きな女の子を他の男に取られ続けてたんだこの人…って思うと、なんかこう滾るものがあるな…
冴木「俺は…星野市香の心が欲しい。極限に陥った心の変化が見たい。殺意と同じくらいの想いを向けてほしい」
理解者になってほしかった、普通の人間だから、悪意に抗う健全な姿が見たかったから
そんなまっとうな理由で市香ちゃんに執着しているわけではないらしい。
「お前は俺のことを好きでいてくれたから…俺が悪意の塊だと知ってしまったとき、どれだけ強い想いを見せてくれるのか知りたかった。見たかった。試したかった」
!!!!????????
どんな心情でもかまわない、推しのクソデカ感情を浴びたいってこと?????
その感覚、めっちゃ身に覚えがあるな!!!???乙女ゲーやってるときの私じゃん!!!
名前も姿ももたない偶像だったはずなのに、市香ちゃんへ向ける執着、人間らしすぎるよ…
自分が起こした犯罪行為やその結果起こる世界の変化よりも、一人の女の子の心を知りたいと願ってしまうエゴがたまらん!!
冴木にとって市香ちゃんは人間らしい感情を与えてくれた相手であり、冴木が思い描く人間の理想の姿でもあり、好ましい異性なんだろうなって思うと
くっっそアツくないですか???????
そんな相手を地獄に突き落として試して苦しめて、そうして浴びる感情で愉悦を得る冴木!!!屈折してる!!!
私はお前の感情を肯定するぞ!!!!うおおおおおおおお!!!!!!
X-day1日前。市香ちゃんが部屋で暇を持て余していると冴木がやってくる。
デート!!!????????
冴木がデートのお誘いにきた???????
本当に恋愛感情もってたの????????
いやまてこれはたぶん言葉の綾だ
連れ出してなにかを仕掛ける気だな、それ以外ない
と思ったら連れていかれた先が水族館でびっくりした。
普通に冴木が好きそうな場所じゃん…
え?ほんとに冥途の土産に市香ちゃんとデートしたいだけだった??まじで???
市香ちゃんも疑いの目で冴木を見てた。
「気まぐれな行動に見えてもこの男のすることには悪意が潜んでいる」
信用ないなwwwwww
私は冴木の気持ち追ってるから「ふつうにお出かけ楽しみたいのかな」って察したけど、市香ちゃんからしたらハア???ってなるよね。
新宿の街を歩きながら二人で過ごした懐かしい思い出を語る市香ちゃんとそれを哀しそうな笑みで見つめる冴木ィィィィィ!!!!!!!
市香ちゃん「ひどいことをされているのは私のほうだ。なのにそんな悲しそうな顔で笑うとわからなくなる。なにが現実で、なにが悪夢なのか」
市香ちゃん、めっちゃ葛藤してるじゃん………
過去の自分たちに郷愁感じて切なくなっちゃうふたり、良すぎか~~!!!???😭😭😭
クレープスチルのシーン、激エモイベント過ぎて朽ち果てるかと思った。
クレープのうまさに感動するふたりかわいすぎだろ……………
めっっっっっっっちゃふつうのカップルみたいなデートしてる!!!冴木と市香ちゃん!!!!!
と思ったら、冴木が市香ちゃんに触れたァ!!!!!!!
冴木「あんな無邪気なお前久々に見たからさ…ついな」
つい…ですって??
市香ちゃんが楽しそうだと俺も嬉しいってことでいいですか?😭
強い意志をもつ市香ちゃんだけでなく、平常時のかわいい市香ちゃんも好きだってことでいいですか??😭😭
いやまじで普通に恋愛してるじゃないですかあああああ!!!!!!!
ねえええええええええなにこれえええええええええ!!!!!!!!!!!!
冴木「…嫌なら振り払えばいい」
振り払わない市香ちゃん!!!!!!
嘘だろ嘘だろ嘘だろおいなんだこのエモエモイベントは!!!!殺す気か私を!!!なあ!!!!!!
冴木「…ごめんな」
市香ちゃんを地獄に突き落としておいて罪悪感を感じている!!!!!!
市香「この人は私を地の底に突き落としておきながら、ちっとも楽しそうじゃない。こんな風に私を傷つけて、そして自分までも哀しそうな顔をする。だからこそ…理解できないのだ」
冴木がただの性悪サイコパスじゃないってこと、市香ちゃんもわかってたんだ…決して弄ばれているわけではないと
冴木の思惑に振り回され苦しみながらも、心の底から憎んでるわけじゃないんだ…
市香ちゃん「この人はアドニスのゼロじゃない…冴木弓弦だ…」
どうしてこのままでいてくれなかったの…?と思ってしまう市香ちゃん。深い哀しみが伝わってきて切ない…
そこに追い打ちをかける冴木
「今だけでいい…昔に戻って、昔みたいにしゃべってくれないか?」
あああああああああ😭😭😭😭😭😭😭😭
「連れ出してなにかを仕掛ける気だな」とか思ってごめん…
冴木は市香ちゃんと楽しい時間を過ごしたいだけだったんだ…
最後の1日に😭😭😭
一緒に過ごす時間が楽しいほど切なく苦しくなってくるの辛すぎる…
アドニス構成員としてではなく、星野市香として冴木に語り掛ける市香ちゃん。
「冴木くんも苦しんでるはずだって信じて疑わなかった」
「哀しかったし怒りも感じたけど、憎み切れてはなかったんだと思う。心のどこかで理由を探していたから」
「あんなことをしてしまうほど大きな痛みを、並大抵じゃない苦しみをかかえてるんだろうって。そうじゃなきゃおかしいって」
どうしてあんなことをしたの?もっと早く出会っていたらあなたを止められた?
と尋ねる市香ちゃんに対し冴木は「誰かに影響されて変われるくらいなら最初からこんなことはしてないさ」と答える。
市香ちゃんの聖母力をもってしても、どのタイミングで出会っていたとしても、冴木は変わることはないということか…
じゃあやっぱり殺すしかないじゃないか……
生きている限りこういうことを続けるのならば……
市香「あなたの本音を私はたぶん一度も聞いたことがない。あなたの言っていた哀しみはいつも他の人のものだったよね…?」
冴木「…もし、俺が本当は痛みに耐えていて、苦痛を隠していたら。誰かに助けを求めることすらできない人間だったら」
「…そういう姿を見せたら、お前は救われるのか?」(悲しそうな顔で)
市香「…納得はできるかもしれない」
「それが仮初のものでも、嘘でもいい。意味なんてなくても…いいの」
それでも彼を理解できないなら、嘘でもいいから理由が欲しかった。
冴木「…じゃあ、星野。ーー俺を、助けてくれよ」
「自殺願望はないんだ。死にたいとは思わないし、死ねない」(目をつぶる)
「でも…お前の手で終われるなら、それ以上の結末はないと思ってる。お前に、終わらせてほしい」(真剣な表情)
冴木「…そうしたら、あなたは救われる?」
市香「ああ。お前の心に生き続けられるなら」
【殺す】【殺さない】
の選択肢が出てきて震えたよね。
ここプレイヤーに選ばせてくる!!!!????
選択肢どっちにするか2日かけて悩んだ。
最終的にどちらの選択肢も見るんだから悩む意味なんてないんだけど、二人にとってどちらの選択がベストなのかを真剣に考えた。
「殺す」がベターな選択だと思う。
冴木自身が「お前の手で終われるならそれ以上の結末はないと思ってる」と言っていたし、無印での彼の振るまいを見るにこの言葉に嘘はないと思う。
市香ちゃんが冴木を殺すと二人とも願いが叶う。
冴木は「これ以上ない結末」で人生を終えることができる。
市香ちゃんは冴木の望みという大義名分を得て復讐を果たすことができる。
でも私は「殺さない」という選択を推したい。
なぜなら、冴木個人が報われる姿が見たいから。
ゼロという役割ではなく、彼の個としての人格を認めて「死んでほしくない」って願ってあげられる人ががいてもいいんじゃないかって思うの。
それはおびただしい屍の上で成り立つものであり、その先に未来なんてないとわかっていても。
冴木が生き続けるということは市香ちゃんが正義を貫けないということでもある。
香月の死をも飲み込むということ。
市香ちゃんは復讐を諦めることになるけど、それも身近な人の死を厭う生来の市香ちゃんらしい選択だと私は思う。
彼女は常に他者のために頑張る人だ。
新宿に住む人のために警察官として働き、攻略対象を支え、アドニスルートでは香月たちを失った復讐心を糧に行動していた。
だったら…アドニスルートがこれまで見たことのない市香ちゃんの一面を描くというシナリオであるのなら…たまには自分の本能を大事にしたっていいんじゃない?
正義とか誰かのためとかじゃなく「殺したくない」というエゴで冴木を生かす選択をしたっていいんじゃないかな?
アドニスルートで「人間らしい葛藤を抱くことは悪いことじゃない」というのは何度も示されていた。
冴木は「どうすべきか」といった理屈よりも本能で動くことを好む人なので、市香ちゃんの「殺さない(殺せない)」という選択も好意的に受け入れてくれるだろうと思ってます。
ここまで書いておいてなんなんだけど…
たぶん、どっちが正解とかないんじゃないかな。
冴木は以前「お前がお前らしくあればいい」って言ってくれていたし、彼の望みは市香ちゃんの心に自分を刻み付けることなので、殺そうが殺すまいがどちらにしてもその望みは叶うんじゃなかろうか。
ここまできた男女にむごい結末を与えるほどカラマリの製作陣は鬼じゃないって信じてるよ…(白石さんFD中途BADに目を背けつつ)
■殺さないを選んだ
市香ちゃんがすんなり復讐を諦めててびびった。
自分の倫理観を歪め心を殺して2年間かけて準備してきたはずなのに、受け止め方が冷静!!
てっきり感情的に泣き崩れでもするのかと思ってた…!
市香ちゃんの心の揺らぎが表に出ていない…
これは…冴木が見たい市香ちゃんの姿とは違っていたかもしれない…!!
その後スチルもなにもなくスッと1年後に時間がとんだのでびっくりした。
市香「私に殺されたがっていたこの人を、あえて殺さないまま生きていく。
すべてを失った悲しみが癒えたわけではない。それでも、私にはこの人しか残されていない」
予想外の方向で復讐を果たしている…
そして冴木が市香ちゃんの新たな生きる目的になっている!!??
市香「血に濡れた道はどこまでも続いている。その道を歩く私の前には、常に彼の背中がある。
それはきっと、せめてもの救いであり…私に科せられた、一生続く罰だった。」
市香ちゃんが冴木に向ける感情、すっごい複雑だな…
ゼロの配下として付き従うことになったのは正直予想外だった。
彼女はゼロという立場ではなく、彼の個に情を見い出したんだと思ってたので。
いやしかし、水族館にいきたいだの弁当もっていくだの、会話がほのぼのしててびっくりしたな…
びっくりしたけど、これはこれで想像の余白があってすごく好きだな。二人の日常とか、終わり方とか。
無印から冴木を推し続けてた人、このED見て泣き崩れたんじゃない?
どう考えても報われなさそうなキャラ造形してるのに、市香ちゃんが寄り添ってくれるエンドがあるなんてさ。
冴木は市香ちゃんのためにアドニスを存続させ、市香ちゃんは冴木をひとりにしないために生き方を変えて付き従う。
互いにとてつもない感情を抱えているはずなのに仮面をかぶったまま突き進み、その覇道の果てに二人で終焉を迎えるのか…と思うとめちゃエモじゃないですか!!??
冴木は母親の不自由な生き様を見ているので、市香ちゃんと恋愛関係になる可能性は低いだろうなって私は考えているんだけど、想像したり二次創作したりするのは自由だよね。
ゼロでありながらも人として報われる可能性も感じられるエンディングになっていてすごくいいなって思った。
個室のアクアリウムで魚に話しかける程度には孤独を拗らせていた彼に同伴者ができたということなので、これはこれで冴木にとって救いだったのでは?と感じました。
■殺すを選んだ
「お前の手で終わらせてほしい」と言う冴木を見て市香ちゃんは彼を殺す決意を固める。
市香「私にはもうそれしか残っていない。私たちの関係は、これでしか精算できない」
殺すにしても生かすにしても、市香ちゃんには冴木しかないんだ…
「市香ちゃんの心に自分の存在を刻みつけたい」という冴木の願いは、もうこの時点で達成されてるんだな…
どっちのEDを選んでも冴木に報いはあるんだ、よかった…
当初の計画どおりアドニスの拠点を爆破する市香ちゃん。
最後の仕上げ、と冴木の額に銃口を突き付ける。
冴木「俺の負けだな。お前は俺の悪意を乗り越えた。…俺が思い描いたより最高の形で」
ああああああめちゃくちゃうれしそうでいらっしゃる…😭😭
スチルあるし、制作陣が想定しているBESTエンドはこっちの方だったか…!
市香「…冴木くん。あなたの望みをひとつだけ叶えてあげる。私に憎まれたまま、悪意の象徴として死んで。私があなたを殺してあげる」
冴木の人物名が「冴木弓弦」になっている!!!!!!
そして市香ちゃんがタメ口になっている!!!!!!
ゼロとその配下ではなく、冴木弓弦と星野市香として感情をぶつけあっている!!!!!
市香「ここで一緒に死ぬよ」
冴木「…お前はそれでいいのか?」
市香「うん、いいの…だって、私にはもうなにもないから。あなたが最後の、私の生きる意味だった」
自分の命を冴木のために燃やす、って言ってるのと同義だよね…
冴木が市香ちゃんに向ける執着もすごかったけど、市香ちゃんが冴木に向ける感情も相当にすごい。
冴木「俺…これまで生きてきた中で今がいちばん、満たされてる。これでもう…泣かなくて済む」
市香ちゃんに深く自分を刻み込むことができてうれしいってことかな…?
命を賭した想いをぶつけられて生の喜びを感じる冴木、厄介すぎるし哀しすぎるよ…
涙を流す冴木を見た市香ちゃんが「彼が心から満たされたならよかった」と思っていて私は泣いた。
発端は憎しみだったとしても、冴木のために生きて冴木のために死ぬ市香ちゃんにエモを感じずにはいられない。
とんでもない数の犠牲を出しておきながら互いしか見ていない二人、あまりにも身勝手で良すぎる。
「ありがとな、星野」
「さよなら、冴木君、またね」
この世界では無理だった。
どうしても、ただの友人のままではいられなかった。
ーーでも、もしかしたら。ここではない別の世界なら。
冴木くんとも笑顔で共に過ごせる日々が存在するのかもしれない。
…だといいね。
↑市香ちゃんの最後の独白これよ?
憎しみではなく大事な友人を救うためにトリガーを引いたんだなってはっきりわかる。
二人で生き続けるEDも相当好きだったけど、こっちもめちゃくちゃいいね…
とんでもないクソデカ感情の応酬に痺れました。
生き方も命もすべて捧げながらもその根底にあるのは親愛の情で、変に湿度が高くないところも高潔でよかった。
物語としてあまりにも美しすぎるでしょ…
凄まじい物語だった…
正直こんなに刺さるとは思わんかったな。私はまっとうな男が好きな柳さん推しの夢女なので。
名伏し難い感情の数々に精神ぶん回されまくったし、冴木エンドは鳥肌がとまらなかった。
これは私の心にブッ刺さって抜けない傷になる。
冴木がなにを考えているのか終盤になるまでわからなくて、読み物としてすごくおもしろかった。
苦しむ市香ちゃんを見てうれしそうに笑うシーンとか完全にヤバい奴だったのに、魚に話しかけるシーンとクレープスチルのシーンで完全に絆され、最終的にめちゃくちゃ好きになったもんな。
攻略キャラ皆殺しにして市香ちゃんを闇に引きずり込んで苦しめて…
扱ってるテーマも正解が出ない難しいもので、それでもなお「好きだ!!」と思わせてくれるストーリーってすごくない??
「感情がわからない」という性質上、冴木の心情を書きすぎるとおかしなことになるし、書かなすぎると説得力がなくなってしまうと思うのだけれど、過不足なくしかも想像の余地のあるシナリオになっていて見事だなと思った。
人によって解釈がわかれると思うので、他の人の感想を見にいくのがとても楽しみ!!!
冴木が市香ちゃんにどういう感情を向けていたか?っていうのは人によって解釈がわかれると思うんですけど、私は無自覚に恋愛感情もってたんじゃないかって思ってます。
「どんな感情でもいいから気持ちを向けられたい」って相手のこと相当好きじゃないと成り立たないと思うんですよね。
好きなタイプ市香ちゃんにドンピシャだったし、髪の長さ気にかけてたり、クレープのシーンで市香ちゃんの身体に触れていたり…明らかに市香ちゃんのこと女として見てるでしょ?これで女として好きじゃないっていう方が無理があるってもんよ。
でも彼は恋人関係に持ち込む気が全くない。
御國れいから「彼女に恋愛感情をもっているのですか?」と聞かれてポカンとしていたし、「恋愛はめんどう」ってはっきり言い切ってた。
それはなぜか?私は「お母さんの悲惨な末路を見てるから無意識に恋愛感情に蓋してるのかな」って思ってます。
戸籍をもたない冴木はおそらく普通の幼少時代を送っていない。
それはきっと、病院にも学校にも行けず、お母さんと二人だけのすごく狭い世界で。
想像にすぎないけど、互いの存在だけを頼りに身を寄せあって生きていたんじゃないだろうか。
そんなお母さんの最期に立ち会うも自分を認識してもらえず「息子なんていらない、愛するあなたとともにいられるなら」と言われ、父親の代わりを演じる…という壮絶な過去をもっている。
たぶん、この出来事があまりにも辛すぎて自分事として受け止めきれなかったから、極端に感情が薄くなってしまったんじゃないかな。
唯一の肉親が、向けられない愛に縋りついたまま死んでいったのを見ているから、冴木にとって恋愛は大地雷なんじゃないかなって思ってます。
それはそれとして市香ちゃんのことが好きで…自分にない光をもっているのが眩しくて疎ましくて、でも自分の理想を体現してくれる希望でもあるから、ああいうわけのわからない感情になっていたのかな、と思いました。
冴木のことを深く知った今、無印含めすべての冴木の動向を洗い直したいよ…
まだカラマリFD終わってないんだけど、攻略キャラとイチャつくたびに冴木の顔がよぎるんだろうな…という予感がしてる。
とんでもねえ呪いをかけてくれたな、冴木…
【冴木のVOICE RECORDERを聞いたので追記】
「好きな物は酒…あとはお前かも」
って言われて心臓止まった
「さして他人に興味がない俺が唯一執着する相手だ。これが恋心って言えたらよかったんだが、残念ながらそんなかわいいものじゃないらしい。お前がよかった、それだけが事実だ」
すっごいストレートに気持ちぶつけてくるからびっくりする…
「恋心って言えたらよかったんだが」って言ってたけど、恋愛感情をもってるのは否定しないのね?ふーん…?
と思ってたら「主人公への一言」でトドメを刺された
「お前と別の出会い方をしていたらって…普通の友人としてそれを積み重ねて、いつかは恋人として…どこかで当たり前にお前と手を繋げる世界があったらな…って思った」
「そんなことを思うくらいにはお前のことを特別に思ってたし…好きだったよ」
「好きだったよ」の言い方!!!!
めちゃめちゃ恋愛感情じゃねえか!!!!!!!!
おい!!!!ここで言うな!!!!本編で言え!!!!!
いやそれができないからブッ刺さったんだけどさあ~~~~!!!!!!!!なにこれ~~~~!!!!!
こんなところに超ド級の隠し球仕込んでると思わなかったからびっくりして人ならざる声あげちゃった。
お前の不自由な生き様、不憫で切なすぎるよ…
くっそう…よすぎる、冴木ィィィィィ!!!!!😭😭😭😭😭😭😭
【追記】
本編プレイしてて
「個としての自分を認識できない」
「市香ちゃんに殺意を向けられることで救いを得た」
ってのがあまりピンときてなかったんだけど、他の人の感想や二次創作を読んで少しわかってきた気がする。
名前も戸籍ももたず育った冴木を唯一形どっていたのが母親だったのだけど、その母親からも認識されなくなってしまい、冴木は名実ともに「誰でもない存在」になってしまった。
心も存在もあやふやな彼が見いだしたのが「哀しみを受け止める器」という役割。
人格を捨て、弱者の代弁者となり、弱者なりのやり方で世界に抗うこと。
それだけが彼の生きる道であり存在証明でもあった。
だが、同時に力を振るうことに虚しさを感じており、変革の限界も感じていた。
そしてなにより、哀しみの声を聞き続けることに疲れて果てていた。
理想の世界の実現を内心諦めていたからこそ、別の存在証明を求め市香ちゃんに執着したのかもしれない。
彼女に自分を刻みつけ、そうして返ってくる感情で自分の存在を認識したかったのかも。
そう考えると、市香ちゃんの「ここで一緒に死ぬよ。私にはもうなにもないから。あなたが最後の私の生きる意味だった」って言葉は冴木にとってこれ以上ないベストアンサーだったんだな…
「私にとってあなたが全てです」って言ってるようなもんだから。
市香ちゃんは「一緒に死ぬ」と言ってあげた上で彼の哀しみを終わらせるためにトリガーを引いた。
それは同じ闇に墜ちたからこそできる寄り添いだと思うし、冴木のあの生き様で得られる最大級の幸せだったのかもしれない。
【望田先輩のSS「視線の先」を読んだので追記】
第三者目線での冴市エピのご提供、誠にありがとうざいまああああす!!!!!!!
こんなところにこんな激アツ過去話が隠されているとは予想外すぎましたよ???
カラマリFD、いたるところに冴市が散りばめられてて心臓止まる…
冴木と市香ちゃん、周囲に「なんであいつら付き合ってないの?」と訝しがられていたことが判明。
そらそうよな、冴木は市香ちゃんの手造り弁当目当てに昼休みに遊びにくるようなやつだし市香ちゃんもそれを笑って受け入れるような子だもん。
本編は市香ちゃん目線でストーリーが進むからさらっと流されてたけど、周囲がざわつくくらい仲よかったんだ…ってのがわかってニヤニヤが止まらんかった。
望田「冴木は星野に対して気のないフリをしているが…ふとしたときに彼女を見つめる視線が…なんというか、ものすごく愛しそうなんだ」
うおおおおお仄かな好意を瞳に宿す冴木ィィィィィィィ!!!
アドニスルートで「本心を隠すことなんてわけないぜ」みたいなこと言ってたけど隠しきれていなかったようですよ???
望田さん、情報提供あざます…あざます!!!!!😭😭😭😭😭
仕事の失敗で凹んで泣く市香ちゃんを慰める冴木を見て今度こそ私は死んだ
市香「ありがとね、冴木くん。もう大丈夫だから」
冴木「こら、そういうときは”大丈夫”禁止だろ。じゃ、また後で。いつもの店でいいよな?」
市香「うん。楽しみにしてる」
冴木「あ、待った星野。前髪ぐしゃぐしだぞ。目も赤いし。泣いたのバレるだろうな」
市香「え、やだもう…恥ずかしい」
冴木「おいおい、こするなって余計赤くなるだろ」
いやいやいやいやいやいやいや!!!!!
これで「付き合ってません」とかある????
気やすいとか仲がいいとかそういうレベルの話じゃなくない???
望田さんも「背景に花が飛んでいるようにみえる」って言っちゃってるしさあ…職場内で青春ラブストーリー始まっちゃってんじゃん…
もうここからはじまるノンアドニスのスピンオフ作品見てえよ…
ゼロ市めちゃくちゃに好きだけど冴木と市香ちゃんが普通にオフィスラブ育む様子も見たいよ私…月9でやってくれよ…
ていうかこれX-day事件前のエピだよな?首輪で監視しなくとも市香ちゃんが落ち込んでいることを感知してさりげなく慰めにいく冴木、市香ちゃんレーダー高感度すぎん?めっちゃ市香ちゃんのこと好きじゃんね…
飲み会にて。
市香ちゃんが他の男と飲んでいる様子をみかけた望田さんが気を利かせて「放っておいていいのか?」と冴木に問いかける。
しかし冴木は余裕の表情。「ああ、星野は酔ってないし大丈夫ですよ。なぜなら…」ってめちゃくちゃ市香ちゃんのこと詳細に語り始めるから笑っちゃった。
この飲み会エピさ、X-day事件始動から1か月時点での話よ?まだ柳さんたちと出会ってすらない段階での話よ?
もうさ、首輪とか関係ないんだなって。冴木はX-day計画発動させるずーーーーっと前から市香ちゃんに興味もってじっとりねっとり観察してたんだなってはっきりわかった。
望田さんに「お前は星野のことが好きなんだよな?男女の仲になりたいとは思わないのか?」って聞かれて「…恋愛なんてくだらないですよ」と答える冴木。
怖っ!!と思う反面、「あ、やっぱり恋愛は大地雷なんだな」ってすごく腑に落ちた。
自分と母親を捨てた父親のこと、そんな父親にすがることしかできなかった母親のこと、そして母親の心を守るために自我を殺して父親のふりをしたこと、そのすべてが冴木の哀しみの元凶だから恋愛を忌避しているんだろうな。
冴木「他人に向ける感情でいちばん強いものは承認欲求だと思います。」
「だから…誰かに認めてほしい。見つけてほしい。正しい部分も悪い部分も…衝動も、虚しさも」
あああああそれアドニスルートの冴木EDでみたやつ…
市香ちゃんが冴木のことを深く理解し、悪いことは悪いと断罪して一緒に死んであげるエンドって、冴木にとってとんでもない救いだったんだな…
冴木「星野のことは大事だからこそ恋愛の対象にならないんです。
そのへんの軽い恋愛なんかよりもっと、俺はあいつを大事に想ってますよ。…だから安心してください」
安心ってなに????(アドニスルートでされたことを走馬灯のように思い出す)
安心できねえよ???("大事に想う"とは????)
望田さん「どんな感情であれ、お互いを大事に想っていれば問題ないのだろう」
大事に想ってるからこそ命のぶつけ合いに発展したアドニスルートを見た身としては頭抱えるしかないね…
このときの望田さんは「冴木は星野のことをすごく大事に想ってるんだな」くらいにしか思わなかったようだけど、X-dayでの逮捕劇を経て「あれは救いを求める目だったんだ」と認識を改めていて更に頭抱えた。
冴木は誰かに自分を見つけてほしかったんだ。そしてできればそれは市香ちゃんだったらいいなって思ってたんだ。
最後の
「青空に視線を向けた星野の瞳はあいつのように苦しさを孕んではいない。ただ強く、前を見つめていた」
っていうモノローグを見て察した。
これ柳さんルートの話だな?市香ちゃんが冴木を理解することができなかった世界線の話…😭
柳さんFDの冴木、まじで不憫だからね…
拘留されている冴木と面会した市香ちゃん、住んでる世界が違いすぎて思想が全く相容れなくて「なに言ってるかよくわかんなかったな…思想に引っ張られんように忘れよ」って心に鍵をかけて(わざわざ鍵を閉めるSEまでついてる)冴木を忘れようとしてますからね…
市香ちゃんは冴木の主張を理解できなかったけど、望田さんは冴木の心の一端に触れて、何もできなかった悔しさを抱えてるんだよなあ…
なんなら、承認欲求云々の会話を聞いてる分、市香ちゃんよりも望田さんの方が冴木の解像度が高いかもしれん。皮肉…
冴木のこと考えると「切ない」しかでてこない上にどうしても長文になってしまう;;
誰がこんな長文note読むの?苦行すぎるだろ…