ピオフィオーレの晩鐘 ギルバートルート感想
【ネタバレありです】
共通ルートの展開がこれまでと違っていてびっくりした。ピオフィほんとに作り込みがすごい…!
夜、教会の自室に楊が現れた時は「絶対に自室で見たくない男がなぜか枕元にいる!!!!」と恐怖したし、聖堂に元カレたちが大集合してリリィ争奪戦を繰り広げる展開には「やめて!私のために争わないで!(歓喜)」となった。
ここからどうギルが絡んでくるのかな?
と思っていたら、リリィが夜道を逃げてる最中に前方不注意でぶつかった相手がギルだった。棚ぼたじゃないか…
ギルの右腕が弁護士のオリヴァーなの、めちゃくちゃいい。有能さと人柄で側においてるのかな。ファルツォーネと老鼠が身内感強かったのに対し、ウエットなかんじがない。
ヴィスコンティとヴィスコンティが統治しているクレタはすこぶる明るくて、ギルの人柄が雰囲気に反映されてるんだろうなと思った。
直前に攻略したのが楊だったからだろうか、ギルに対して安心感が半端なかった。
やはりメンタルが安定してる男はよい…
ヴィスコンティ初日の夜に
「どんな相手だろうと絶対に手出しできない場所がある。それは俺の隣だ」
「絶対に俺が守ってやる」
などと言われ
きゃーーーーーーーーーー!!!!❤️❤️❤️となったが、翌日ギルが逮捕され即効引き離されてて笑った。ちゃんと私のこと守ってよ!!!
ギルは贋札偽造の罪を被せられていたが、 その真犯人を探すために、ファルツォーネ・ヴィスコンティ・老鼠・ ロベルト+マルコで徒党を組むことに。
主要キャラ勢揃いで集大成感が強い。
攻略キャラの共闘は熱い展開ではあるんだけど、私はギルとの恋愛を楽しみにしていたので、若干出番が食われぎみだったのが残念だった…
話のスケールはでかいんだけど、 ちまちま情報収集してるのがどうも弱火で煮えきらない。
chapter6まで戦闘シーンのひとつもないとは!
ダンテ、ギルバート、オルロックにセコムされてるリリィ、ブルローネ最強では?
そりゃ誰も迂闊に手を出せんわな。
「カジノの支配人が黒幕っぽい。話し合いの場所を変えよう」という流れになり、教会で会合をおこなうことに。
教会でマフィアが雁首揃えて話し合いするの、絵面がおもしろすぎない?
こないだリリィ誘拐事件で聖堂ボコボコにされたのに、ソフィアはよく許可したな。
リリィにイヤリングを贈るギル。
雨宿り中ってところにとてつもない色気を感じる。
ギルは「自分の気持ちに気づいて欲しい」と匂わせ、リリィは「自分の知らないギルを見られて嬉しい」と伝える。両想いになる直前のエモい雰囲気にドキドキが止まらなかった…!
談話室でうたた寝をするリリィを見守るギル。
優しげな眼差しがたまらん!!
このルートのスチル、全部絵面がよすぎるのよ…
ギルはリリィに「(俺への気持ちに)早く気づいてくれよ、リリィ」と囁きかける。その気になればすぐにでもリリィを手にいれることができるのに、リリィの気持ちが固まるのを待っていてくれている…
その上で、早くものにしたい気持ちもチラ見せしてくるとか、大人の男の振る舞いとして100点満点すぎる!!!
ギル!!好きだ!!!
談話室でキスしてるスチルは二人の表情の色気がすごすぎて卒倒しそうだった。
「俺とのことを本気で考えてほしい。今の事件が全部片付いたらもっと触れてもいいか?」などと尋ねてくるギル。恋愛に不慣れなリリィへの気遣いなんだろうけど、わざわざ言葉にして伝えてくる誠実さに「この人めちゃくちゃちゃんとしてる…」と泣きそうになった。
■バット
軍警察の暗躍でギルの有罪が確定する。
ギルと離ればなれになったことに加え、ルカ、オルロックが命を落とし 、大事なものが少しずつ失われていく演出が切なかった。
(話逸れるけど、オルロックを殺ったモブ青年Bすげえな…と思いました)
ギルは「俺の側にいたらリリィを不幸にしてしまう。もう会うのはやめよう」とリリィを突き放すような伝言をオリヴァーに言伝るが、オリヴァーそのことをリリィに伝えなかった。
ギルは脱獄し、オリヴァーの計らいでリリィと再会する。
「あなたと一緒にいることが私の幸せなの!一緒に行きたい」と涙を流すリリィにギルはたまらず口づける。
本当はずっと一緒にいたいのに最後は笑顔で「幸せになれよ」言いギルは走り去っていく。
胸が苦しい……
かわいそうだけど最後の最後までキザでかっこいい…こんなのずるい…!
ギルを失ったリリィは教会に戻る。ダンテは鍵の乙女の役割を失ったリリィを見守り続けていて、公私混同さ加減にちょっとだけほっこりした。
■ベスト
ファルツォーネとヴィスコンティの協力体制を崩す意図でニコラが拉致られる。
ギルは暗に「手を引いても構わない」とダンテに伝えるが、ダンテは「ブルローネを救うために引き続き協力する」と拒否した。
ダンテ…ニコラを人質にとられてなお、ブルローネのためにヴィスコンティに協力するなんて…泣
執務室でニコラの上着を一人握りしめてるダンテがかわいそうで涙腺が崩壊した。抱きしめにいきたい…
ファルツォーネはブルローネを守護する役目も担っているから、ニコラよりそちらを優先させたんだね。甘い、温いと言われてるけど大事なところで芯がぶれない。
他人の痛みがわかり、ブルローネの街を慮ることができるからこそ、ファルツォーネの後継者に選ばれたんだろうな。ダンテはやっぱりカポの器なんだな…と思った。
後日、ダンテはディレットーレの引き付け役、ギルは裁判、楊とオルロックは贋札工場潰し、と分担して敵勢力を追い詰める。
裁判にはロズベルグまで現れ、お前も協力するんかーーい!と笑った。
これまで敵同士だった相手と連携して巨悪を追い詰める様は、シンプルに熱い。
前半の煮え切らなさを後半一気に取り返したな。畳み掛けるような応酬がドラマチックで熱い!
最後はディレットーレを逮捕し終幕。
マフィア3組織の均衡は保たれ、抗争も穏やかになったらしい。
後日談でリリィが教会に帰っていたのは意外だったけど、自由と自立を重んじるギルらしいとも思った。
このルートでのみリリィはお菓子作りをしていない。
これまでのルートのリリィは「守ってもらっているばかりで申し訳ない」という想いから家事をしたりお菓子を作ったりしていたんだけど、このルートではそういう行動はなかった。
ギルは常にリリィと行動を共にし、ちょくちょく助言を求めていた。
それに応えるかたちでリリィはギルをサポートしていたから、家事などで感謝の意を伝える演出は必要ない、ということだろうな。
守るべき存在として庇護するのではなく、パートナーとしてリリィを頼るギルは、先進的な価値観の持ち主だなと思うし、賢くて優しくて余裕があって最高にいい男だ。好きだ…ギル…
ギルはワイルドな見た目に反して誠実さMAXなところがとてもよかった。
最初から最後までギャップがなく一貫して頼れるかっこいい男で、安心して身を任せられたよ…
あと、 スチルの絵面がどれも本当に素晴らしかった!
ギルの服選びのチョイス、最高すぎない?
これとか
これとか!!
スチルのリリィはどれも華やかでかわいくてサイコーにいい女だった!!!
ギルバート、プレゼントのセンスが抜群にいい。
欲を言うなら、ギルの肌色スチルが欲しかったかな。
いつもチラ見せしてる大胸筋をさぁ、ベッドでも見せなさいよ…
次はFINALルートです。
ギルの恋愛描写が薄いのは途中でこのルートに分岐するからだと思われる。許すまじ…
乙女ゲーの隠しキャラってなんでみんな破滅願望もってるの?ディレットーレに恋愛感情抱ける気がしない…