ニル・アドミラリの天秤 クロユリ炎陽譚 汀紫鶴ルート感想

【ネタバレありです!】
翡翠→昌吾→紫鶴の順で進めています





ツグミは紫鶴の愛を嬉しいと思う反面、自分から与えられるものが何もないような気がして少し寂しく思っている。
自分を側においている理由を教えて欲しいと詰めよるがはぐらかされて喧嘩別れに。
うーん、年下ならではの葛藤だ。

鵠居から反政府運動の勧誘を受けたことがきっかけで紫鶴はまたもやフクロウの人々に見張られるはめに。紫鶴って巻き込まれ体質なのね。ちょっとかわいそう。

後日憲兵まで乗り込んでくる。
紫鶴は「フクロウ関係者にまで嫌疑が及ぶのは避けたい」とアパートを離れることに。
なんの相談もなく余裕そうな態度でアパートから消えることが悔しいツグミ。
対して紫鶴は杙梛の店でのほほんとしている。

女学生に恋人がいるかと尋ねられ、ツグミが聞く耳たてているところで「恋人は読者の君たちだよ」と告げる紫鶴。
めちゃめちゃ黄色い声あがってて笑ったw

それを見て更にモヤモヤするツグミ。
こんなに心配で守ってあげたいと思ってるのに全然わかってない、一人でどうにかしようとするなんて、それなら側に誰もいらないじゃんと悔しさを募らせる。

無理もない。
他ルートでは研ぎ澄まされたお察しスキルで有能カウンセラーっぷりを発揮してた紫鶴がツグミの葛藤に気づいてないわけないんだよね。
紫鶴がツグミを遠ざける描写、前作でもあったけど、彼女の気持ちおいといて自分でなんとかしようとするのって優しいようで優しくないんだよなぁ。
この「あなたのためだから」ってやんわり突き放すかんじ、THE・大人の男って感じで誠実さに欠けるよね。昌吾くんを見習え。

捜査網を敷くツグミたち。フクロウの面々は明らかに前作より仲深めてるし、鷺澤と連携がとれている。
この1年でめちゃめちゃ打ち解けたんだね。空白の期間何があったのか妄想が掻き立てられるな。

bad鬱エンドすぎた…
よく心中もの書いてるけど紫鶴は求める殺し殺されるかたちはこんなんじゃないだろ…
意外だったのは鵠居もガチで辛そうだったこと。
やり方はエグいけど、この人は本気で自分の正義を信じているんだな。
良心がないわけではなかったけど、もはや止まることができないところに悲しい狂気を感じた。

goodエンドでは紫鶴の手で窮地を脱する。
鵠居は「俺がみんなに自由を与えるんだ!」って息巻いてたけど、自分が帝都に不要な存在であること薄々わかってみたい。
結局こいつは英雄になりたかったんだな。
平民コンプレックス拗らせすぎ。

事件後、またもや稀モノを所持していた紫鶴。
杙梛とこに逃げ込むも即効見つかる。稀モノは紫鶴が書いたものだった。

紫鶴の照れ顔はじめてみたよ。めちゃめちゃ動揺しててかわいい。
普段余裕ぶってる男が崩れるのたまらんな。
大人だからいつも優位でいたかったの?
嫉妬したり不安になったり醜いところを見られて愛想尽かされるのが嫌だったから大人の余裕演出してたの?
大人の余裕を装うのに必死で、でも抑えきれないから文章にして書き綴ってたの?
現代のオタクと同じじゃん!
かわいすぎるんだが!!

前作で稀モノに憧れてる描写あったもんね。 全身全霊で書いてるのに自分の物語には魂が宿っていないと気にしてたんだろうな。
ツグミへの恋慕の気持ちが稀モノになるとかロマンチックすぎる。よかったね…
フクロウ上層部の皆さんに恋心が筒抜けになったのは笑ったけどw

紫鶴24歳、ツグミが18歳だっけ?6歳年の差がある上に紫鶴は一世を風靡する恋愛小説家だもんね。体面を気にする気持ちはまあわかる。

後日談にてヒタキに嫉妬する紫鶴。
ツグミとのラブラブっぷりを見せつけ大人げなく牽制する。
あまりの衝撃でヒタキが気圧されとるwww
動揺しすぎて「お、お邪魔ですか…?(焦り)」ってなってるのめっちゃ笑ったわ。
他のルートの男たちは引くほど邪険に扱うのにな!

ヒタキ、紫鶴にはなついてるんだよなぁ。
内実はどうであれ、どう見てもあのアパートで一番不誠実そうなの紫鶴なんだけど…
推しの作家だから人を見る目が甘くなるの、子供っぽくてリアルだ。

本編終盤で「僕たちの恋は永遠に続くんだ」って言ってたから恋愛小説家らしい言い回しだなーと思ってたら短編でしっかりプロポーズしてるじゃないですか!
二人のちょっと照れた幸せそうな笑顔!!思わず「ヴッ… (尊い)」ってなったよね。たまらん。

次誰にするかめーっちゃ迷ったけど滉かなー。隼人か滉を最後にしようと思ってたけど公式が累を最後に回すのを推奨してたから素直に従おうと思います。

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