ピオフィオーレの晩鐘 オルロックルート感想
【ネタバレありです】
ニコラ→ダンテ→オルロックの順で進めています
「私は教国の使徒です。聖女たるあなたを救いにきました」と言われ連れていかれた先が老鼠で動揺した。
オルロックさん、言ってることとやってることがめちゃくちゃすぎやしませんか!!??
老鼠めっちゃ治安悪…
ずっとファルツォーネにいたから落差にびびる。ファルツォーネに帰りたい。
リリィがさらわれてまもなくダンテが颯爽と現れたのをみて「頼むダンテ…ここから連れ出してくれ…」と思った。
老鼠襲撃シーンでは、ダンテの右腕として戦場で采配を振るっているニコラがかっこよくて見惚れてしまった。
私、ルートを重ねるごとにニコラのことが好きになってる気がする…不思議!
ニコラが命張ってダンテ支えてるのを見ると、ニコラルートのニコラがリリィを選び自分の恋を成就させたのってほぼ奇跡に近いレアケースだったんだなぁーと思う。
オルロックはリリィを過剰に持ち上げ「忠誠を誓います。何があってもあなたを守ります」などと言ってくる。わけがわからなすぎて怖い。
しかも大見得を切ったわりに周りの状況に流されやすくて全然頼りにならなかった。
ロズベルグ卿を盲目的に信仰してるのがアレだったのに加えて「老鼠の人も神を信じてるはずだ」なんて言い出したときは視野の狭さに絶望した。ファルツォーネに帰りたい。
そうこうしてるうちに、ダンテの父親を殺したのがオルロックであることが判明。
犯行当時10歳前後のオルロックが自らの意思で暗殺を企てたとは考えにくいし、生け捕りにして背後関係を洗うのが定石かな、と思っていたんだけど、ダンテは「オルロック、ぶっ殺す!!!」とキレ散らかしていて私は「いや、そうじゃないだろ…」と嘆息した。そういう感情に流されやすいところが未熟って言われるんやぞ、 ダンテ…
オルロックvsダンテの戦闘中にダンテをかばってニコラが命を落とす。
ニコラがいないダンテなんて闇堕ち不可避じゃん…どうすんだこれ…
「これからは、ひとりでやらなくては」と思い詰めるダンテ。切羽詰まった声色が切ない。
これからニコラを失って傷心のダンテと敵対する展開が待ってるんよね …?辛すぎませんか??
突然だけど、ちょっと公式サイトのこの文面を見てほしい。
…公式さんさぁ、
「オルロックはダンテルートクリア後の攻略推奨です~(∩´ ᵕ `∩)」
じゃねえんだわ。
「重要なネタバレ要素があるのかな?」と思ってたけどそういう意味じゃないな?
ダンテルートでダンテに落ちたプレイヤーの息の根を止めにかかってるよね?死ぬがよいガハハって思ってるよね??ひどい!!!
オルロック&リリィの隠れ家のスチル、清廉な雰囲気でめちゃくちゃ好き。
夜ふたりきりで同じ毛布にくるまってるのに全然いやらしい雰囲気にならないの、逆にいいな。
オルロックとリリィが逃避行の間ほのぼのと仲を深めている間に、ふたりはマフィア全組織から狙われる事態になっていた。ええ~…(困惑)
ヴィスコンティに狙われる理由が納得できない。逃げてたらファルツォーネに銃撃されたんだよ。文句ならファルツォーネに言え。
ダンテはダンテで「リリィは手元に置いておきたいが、抵抗するなら殺すか 」とか言ってるし。ヤケクソすぎる。鍵の乙女を守る任務はあきらめたんか。
オルロックはロズベルグにリリィ殺害を命じられるが、リリィに「自分は死にたくないし誰かの犠牲で成り立つ平和なんて間違っている」と言われ、ロズベルグとの決別を決心する。
このへんのシナリオめちゃくちゃ重いよ…
オルロックルート、 恋愛どころではない。
■バッド
オルロックがロズベルグの息子であることが判明。どさくさに紛れてギルが死ぬ。
なんでギルは毎回死ぬ必要がない局面で死んでしまうん?悲しい…
オルロックとリリィはダンテの手でファルツォーネにとらえられる。
序盤で「ファルツォーネに帰りたいな~」と思ってたけどほんとに帰ってきた…
死亡不可避だ…と絶望していたらダンテが「リリィを俺に差し出せ、そしたら二人とも命は助けてやる」などと言い出して慌てた。
え?え?やってることめちゃくちゃすぎない??
オルロックはファルツォーネの仇なのでは??殺すには手ぬるいってこと?嫌がらせのためにいたぶりながら飼い殺しにするってこと?めちゃくちゃ私怨で動いてない??あなた誰????
というか…
想い人の前でNTRとか性癖すぎるんだけど!!!なにこのご褒美!!!!
このシーンどうしてスチルないの???
オルロックが涙を流してる横でダンテとリリィが致してるスチルをください!!!!!!(大声)
もう私の感情めちゃくちゃだよ…どうしてくれんの??
ダンテの蛮行に図らずも興奮してしまったんだけど、オルロックもよかったんだよ…
リリィを手に入れようとするダンテに「あなたたちはリリィを大切にする?」と尋ねるオルロックが辛い。自分じゃ彼女を幸せにできないと理解してる…
地下牢では「あなたを助けられないなら、少しでもあなたの近くにいたい」とか言っちゃったりさあ、どんだけひたむきな愛なのよ…
絶対に結ばれないけど心が繋がってるふたりめちゃくちゃいいじゃん…好き…
ふたりがいい感じに愛を確かめあってると背後に現れるダンテ。
怖すぎる。
「甘い、温い」と揶揄されてたダンテと基本平和だったファルツォーネの屋敷がここまで恐怖の対象になるのすごくない??
ダンテさぁ、、、ダンテルートではあんなにもだもだしてたのに… めちゃくちゃ純なカップルだったのに…
あれがダンテの本来の性質なんでしょ?
元々リリィのこと好きだったダンテがオルロックへのあてつけの手段としてリリィを強引に手にいれるとか、ダンテにとっても不幸じゃん!!
二重にしんどい!!そして二重においしい!!!!!助けて!!!!!!!!!
■ベスト
「自分の罪深さは理解してるけどこれからも
リリィとともに生きたい。そのためなら罪を重ねることも厭わない」と言うオルロック。
自分で判断することを放棄し状況に流されまくってた彼が、自分の意思でこの決断に至ったのはすごい進歩だ。成長してる…!
老鼠の残党、ヴィスコンティ、ダンテに喧嘩を売られるもオルロックが勝利する。
ギル、なんで毎回登場シーンめちゃくちゃかっこいいのになんですぐ退場しまうん…?悲しい…
ダンテはオルロックに単独でバトルを挑むあたりからして、自分の死を予期していたようにも見えた。
後日談ではふたりが教国でキャッキャウフフしててびっくりした。
ベストエンドな~
これまでの展開、やってきたことと落差がありすぎて手放しで「よかったねぇ~」とは思えないんだよなー。
まじでこのふたり罪深いんだわ。
なにが罪かというと、表だって悪いことはしてないんだけど、周りへの被害が甚大すぎる。
ふたりが状況に流され続けたせいでブルローネのマフィアは壊滅。
教会もめちゃくちゃ。
ファルツォーネの直系が途絶えたことで聖遺物の守護は失敗したし、ブルローネが衰退の一途を辿ることはまちがいない。
ギルが「知らなかったらなにやってもいいのか?そこに責任はないのか?」って責め立ててたけど、今ならその理由がよくわかる。
ふたりは最終的に罪と向き合って安寧の地を手にいれたわけだけど、それはふたりにとってベストなだけで、ブルローネにとってはバッドエンドなんですよねー。
一緒にいるだけで罪を重ねるはめになる、痛みを伴う苦しい愛は美しかったけど、どこか釈然としない気持ちになった。
■グッド
グッドエンドのギルかっこよかった…
これ死の間際の台詞ですよ。めちゃくちゃ呪いかけてくるじゃん。ダンテも「殺し殺される世界で生きているくせに、罪を背負う覚悟すらないのか。お前だけがこの世界から抜け出せると思うな」となじってくる。
最終的にオルロックはリリィの「ダンテを殺さないで」という言葉に絆されダンテにトドメを刺さず立ち去るが、そのせいで永遠に追われ続けることになる。
たぶん「状況に迎合してはいけません、自分の頭で考えて道を切り開きなさい」ってことなんだろうな。
オルロックが最後まで自分の頭で考えず判断を他人任せにしてしまったことが、この結末を招いたように思えた。
いつ終わりを迎えるかわからない逃避行の最中、つかの間の平穏な一時を大切に過ごすふたりが切なかった。
エンディングソングがバッドエンド用の「Fault」なのも震えた。エンド分岐的にはグッドにせざるを得ないんだろうけど結末はバッドだもんね。
悲壮感がすごいけど、私はベストエンドよりこちらの方が好きだな。
後悔と焦燥と愛しさが同居してるかんじ、このふたりならではだと思う。
こんな感じでしょうか。
オルロックルート感想といいつつ、半分くらいダンテについて語っていたような気がするな。
ニコラとダンテはどちらかが死んじゃうと途端に闇堕ちしちゃうのほんといとおしいですね。好き。
バッドエンドで狂気を湛えながら冷酷に追いつめていく様を見て、ピオフィで一番キレさせたらダメのはダンテなのかもしれないって思いました。
次は楊ルートです。
今のところ「大口叩く割りにすぐ死ぬかませ犬」くらいの印象なんだけど、私は知ってるぞ…ピオフィプレイヤーに楊の女が異様に多いことを。
あのエモいエモいニコラとダンテに
匹敵する何かがあるのは間違いなさそう。めちゃくちゃ楽しみです!!