ピオフィオーレの晩鐘 アンリルート感想
【ピオフィリコルド、1926オルタナ、ピオミュのネタバレを含みます】
1926アンリルートプレイ前に書いた感想です
私はギルが大好きなので初見プレイ時は「あんなによくしてくれたギルバートを差し置いてなぜアンリを選んだんだよリリィ!!(ギリィ」って思ってたけど、落ち着いた気持ちで周回プレイして今やっとこのルートのよさを噛み締めている。
自らの罪深さを自覚しているゆえに、リリィを拒絶しようとするアンリと、アンリを失いたくない一心で全てをかなぐり捨てるリリィ、めちゃくちゃいいじゃん…
1926オルタナプレイ後かつ、ピオミュを見た後だから余計そう思うのかも。
めちゃくちゃかわいそうだったもん。アンリ。
アンリルートはほんと難易度高くて白目剥きそうになったんだけど、それだけベストエンドに辿り着くのは難しい、アンリが救われる確率は極めて低いって表現なのかな。
アンリは「自分の罪は許されない」みたいなことずーっといってるけど、罪は2種類あるように思う。
・自分の発言によりクロエの死を招いたこと
・生きるため、マフィアに復讐するために多くの人を陥れ手にかけたこと
シルヴィオの失策のせいでアンリの人生が狂ったのはまぎれもない事実だけど、クロエの死の責任を求めるのは筋違いなんだよなあ。
ファルツォーネに振り回された側面があるにしても、彼女の死のきっかけを作ったのはどう考えてもアンリ。
彼はワールドワイドに人を陥れる術をもっているくらい賢い人なので、アンリ自身もわかっているはず。
アンリは自らの発言がクロエの死の招いたことを受けとめきれなくて「クロエはファルツォーネに殺された」と自分に言い聞かせているようにみえた。
一方で後ろめたさもあるから、姉がでてくる夢にうなされ続けているのかなとも思った。
アンリは悪いことは悪いことときちんと認識しているし、罪の意識も持ち合わせている人なので、地獄みたいな人生送ってきたんだろうなあと想像がつく。
なにかを恨まないと心を保てない気持ちはわかる気がする。
アンリの中でリリィ=クロエになったときなぜ心中エンドを迎えるのか、初見のときはわけがわからなかったけど、「人生には希望も喜びもないから、弟としてせめて一緒に死んであげようという善意」なんだと解釈するとうわああああってなる。
重いしめんどくさいし押しつけがましい男だな!アンリ!
アンリの気持ちはわかってきたような気がするけど、リリィがアンリのことをどう考えているのかは2週プレイした今でもよくわからない。
同情、が一番近いのかな。
アンリが 見捨てられなくて、つい身体が動いてしまったってかんじ?
自分がアンリを救えるとは思っていないけどなんとか支えになってあげたい。人生には幸せなこともあるんだよって教えてあげたい。
そんな感じなのかな?
リリィとアンリにとっての幸せってなんなんだろうって考えちゃう。
アンリはたくさん矛盾を抱えている人なので、それがどう着地するのかとても気になるところ。
1926でどんな展開を迎えるのかバッドもトゥルーも楽しみ。