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【終ヴィルFD】終遠のヴィルシュEpiC:lycoris Encoreリュカルート感想

【ネタバレを含みます】


















本編が恐ろしすぎたのでやる前からビビりまくってたんですが、温かな日常シーンもあって安心した。
リュカ先生の少年時代のお顔かわいすぎ…これだけでEncoreはじめた意義があるわ…

ダハナディ要素も満載でにっこりだった。
ダハトくん、いい仕事するなぁ…ナディアのために車いすを作ってあげるなんて…😭リュカ先生とナディアを苦しめる元凶でもあるのにこんなことされたら憎めない…

「支えられるばかりではなく私も努力したい」と願い続けていたナディアに対し、車いすをプレゼントして頑張る機会を与えるダハトくん、そして「頑張れ」って言ってあげるリュカ先生…もうこの事実だけで涙がちょちょぎれる。この空間、愛しかない…

ナディアたちが心温まる時間を過ごすのを尻目にカプシーヌが「おのれえええええ!!!私の花嫁にべたべたするな!!」と怒りを燃やしていてちょっと笑った。逆恨みにもほどがあるし、そもそもお前の婚約者ではない。
めちゃくちゃにしてやる…と憎悪を募らせる様子をみて、これは惨劇開始の合図だな…と察した。

ブチ切れカプシーヌから「ダハトを殺してこい!!」と命を受けるリュカ先生だったが迷いが断ち切れず失敗。セレスの下にとぼとぼと帰ってくる。

戻ってきた先生にセレスちゃんが畳みかける。
「あなたばかりが耐える人生をナディアは望んでなんかいない」
「先生はナディアを生かすためだけにいる存在じゃありません!」

😭😭😭😭
そのセリフ、本編中に聞きたかった…!!
セレスちゃんが心から向き合ってくれているのを感じたリュカ先生は「ナディアやセレスと温かな時を過ごしたい…」と本音を零す。
ここまで追い込まれないと弱音が吐けないリュカ先生のバックグラウンドを思うと本当に気の毒になる。
人を導く者として強くあらねば、という思念がそうさせてるんだろうなぁ。

「まだ間に合うのでしょうか」とつぶやくリュカ先生に対しセレスちゃんが「間に合いません。先生の罪は許されないし私も許さない。少なくとも普通の人のような幸せを享受するのは難しい」とぶった切っていてびっくりした。
セレスちゃんはどのルートでも攻略キャラ全肯定スタイルなのに、弱っている先生に対してこんな言葉をかけるとは…

続けて
「悲劇をここで止めることはできます」
「人に犠牲を強いる方法ではなく。普通に生かす方法を探しませんか?」
と言っていて「セレスちゃん、強くなったな…」ってしみじみと思った。
実直なリュカ先生相手だからこそ「きれいごとは言いません。問題と正面から向き合いましょう」って言ってあげられるんだろうな。そしてセレスちゃんがそういうまっすぐな強さを持てるようになったのはリュカ先生の影響なんだろうと思う。このルートのセレスちゃん、強くて賢くて全シナリオの中で一番好きかも。

紆余曲折ありカプシーヌの下に戻るリュカ先生。「君の言う通り、嫌だと言えればよかった。抗う勇気のない私をどうか許さないでください」と言いながら去って行くのを見て「行かないでええええええええ」と思った…
カプシーヌの下に戻ったらまたお薬盛られるに決まってんだ…苦しみが待っているのにそばにいてあげられない!!!辛い…

セレスちゃんは自警団やシアンさんと共にリュカ先生を追うことに。
「リュカ先生がやったことは許されることじゃない」と言いながらもまっとうな手段で連れ戻そうと頑張る面々を見て「リュカ先生の罪を罪としたままに、希望が見える…」と感動した。光がちゃんと見える、このシナリオ…

カプシーヌの拠点にて無事なナディアの姿を見たときは、心底ほっとした。よかったああああああ…
まっっじでリュカ先生シナリオで一番の懸念事項だったからね。私前作のナディア魔改造シーンでゲーム投げかけましたから…
車椅子のエピがあまりにもまぶしすぎて「フラグか…?」と怯えていたけど、杞憂に終わってほんとうによかった。このルートを私のなかで正史にしよう…


■殺戮の章 ED2

先生の死の瞬間を目撃してしまうナディア…車椅子…うっうっうっうっ…うわああああああ😭😭😭😭😭😭

リュカ先生とナディアにとって希望の象徴であったはずの車椅子が悲劇を呼んでしまった…ナディアの一声がリュカ先生の命を奪ってしまった!!!

謝るセレスちゃんに対しナディアが「いいのよ、兄様のためにたくさんの人が頑張ってくれたこと、わたしちゃんとわかってるから」と返していて泣いた。そんな大人びた対応しないでよ、大丈夫なわけないじゃん…

虚勢を張るナディアだったが目を見開いたまま事切れているリュカ先生を見て絶望に打ちひしがれる。
その後1週間くらいでリュカ先生の後を追うように亡くなった、とあって「それはそうだろうな…」と沈痛な面持ちになった

二人を望まぬ形で失ったセレスちゃんはさぞ意気消沈しているだろうな…と思いきや「私が二人の居場所を守る」と二人のお墓の手入れをするために生き続けていて、健気さにまた泣いた。

以前のセレスちゃんだったらたぶん後を追ったんじゃないかな。前作断頭台EDでも潔く身を投げ出していたし。今作のセレスちゃんの姿からはリュカ先生とナディアから得た強さと優しさが引き継がれているように感じられる。
リュカ先生は「セレスとナディアの未来のために」と思って教団を一掃してくれたしね、たぶん何もかもが無駄だったわけじゃないんだよ。
リュカ先生もセレスもナディアもみんなそれぞれの幸せを願って動いた結果こうなってしまった、というところがままならないけどね。

胸に迫るような悲しい終焉で、陰惨なストーリーとのコントラストが美しすぎた。
誰も報われてない切なすぎる終わり方だったけど終ヴィルのEDの中で一番好きかも。


■殺戮の章 ED1

セレスはリュカ先生の胸に弾丸を放ち、彼の凶行に終止符を打つ。
自分の所業を忘れてしまったリュカ先生の心を守るために「頑張るあなたを止めにきました」と笑顔で嘘を吐くセレスちゃん…
ナディアとセレスの無事を知ったリュカ先生が心底ほっとした様子で「君とナディアを私の絶望に巻き込まずにすんで本当によかった」と言っていて涙腺崩壊だった、このルート本当に涙腺を刺激してきてだめ…

叶わない夢を笑顔で紡ぎ、リュカ先生に幸福な最期を迎えさせてあげるセレスちゃんの優しさよ…
リュカ先生は「私のやったことは許されない、普通の幸せは手に入らない」と言っていたけど、最後の最後に希望を胸に旅立ったんだなぁ、セレスちゃんの手によって😭😭

章の名前を見て戦々恐々としていたけど、良心のある結末でほっとしました。
このリュカ先生はセレスもナディアも守り切ってるからね…最悪な状況からちゃんと最善を選び取った。これを光と呼ばずになんと呼ぼうか。

それにしても、セレスちゃんがリュカさんって呼んでてすごい違和感があったな…先生ではなく一人の男性として愛しています、ということなんだろうな。

生きて「リュカさん」と呼べるような結末は果たして待っているのだろうか?
Encoreのもう1つの章に期待…!


■贖罪の章

セレスの「もう頑張らなくてもいい、どうしても頑張りたいのなら一緒に頑張りましょう」という声を聞きリュカ先生は正気を取り戻す。

「たとえ一瞬でも君の下に戻ることができてよかった、君が名前を呼んでくれたから私はリュカ・プルーストとして最後まで生き抜くことができる」と言っていて、ああこの人は自分の命を投げうちカプシーヌを討つことで償いを果たす気なんだなぁと確信した。

寿命間近の死に体で必死に戦うリュカ先生。戦闘描写が凄まじい。
「獲物にとびかかったリュカ先生が、片腕を犠牲にしながらも相手の喉元を食いちぎり一瞬で絶命させた」
「偽物の首を掴み、構造上ありえない方向へと曲げへし折った。そのまま2人目にも飛びかかり、頭を握りつぶす」

こええええええええええええ!!!!!!!
死ぬ間際の人間のやることじゃないんよ…人間離れしすぎている…
自らを"化け物"と嘲笑するだけのことはある。確かにこんな恐ろしい存在を野放しにしてはいけない。もうどっちがヒールなのかわからなくなってきました、私…

リュカ先生の凶行を見て「ヒィィィィ!!!」と恐れ戦くカプシーヌ。
カプシーヌの負け犬のボイス、バリエーション豊かでほんと草生える。無様すぎてもはや心地よさすら感じる。
緊迫の場面でも笑いを提供してくれてありがとな…

カプシーヌを倒した後、リュカ先生が血みどろ姿で満足げに倒れているスチルを見て私は叫んだ。

やっぱり死ぬんじゃないか…!!!!!!!!!!
死で罪を贖い、死に救済を求めるしかないんだ、リュカ先生は…

でも前作の地下で人知れず息絶えるエンドとは全然違うよね
ナディアという最愛の家族を殺すのと諸悪の根源たるカプシーヌを殺すのじゃ意味合いがまるで違う。
リュカ先生はセレスとナディアの未来を守り切ったんだ…精いっぱいの贖罪を終えたんだよ彼は…

事件解決後、リュカ先生の家に車いすをお届けするダハトくん。やさしい…
カプシーヌが起こした一連の事件の後も車いすの改良続けてたんだなってはっきりわかるね。
ナディアが生きてるうちはアルペシェールを血で染めない、とか言っちゃってめちゃめちゃ肩入れしてんじゃん…
二度と会わないけど君の幸せな未来を心から願っています、っていう心持ちが美しすぎるんよ…愛…

セレスとナディア、そしてリュカ先生はシアンさんの治療を受けつつ、身を隠して穏やかなひと時を過ごしたらしい。
明らかに悪の組織の手駒だったリュカ先生を救って治療まで施してくれるシアンさん神様すぎるな…南無…

リュカ先生がリライバー化しないのはわかりきっていたから最初から死別エンドは見えていたけど、これ以上ないってくらい幸せな最期だったように思う。
三人とも"特別"に生まれ普通の幸せは手に入らないと諦めていたからね…最愛の人と過ごす何気ない日常が眩い。

まあセレスちゃんは大変だろうな、と思う。死神パワー健在かつリュカ先生の妻だから、元の生活に戻っても周囲と馴染むのは難しいんじゃなかろうか。
それでもセレスちゃんはリュカ先生の想いを胸に死ぬまで強く生き続けるんだろうな。リュカ先生√のセレスちゃんからはそういうたくましさが感じられた。

他のルートでは気軽に命を投げ捨てがちな彼女だけど、このルートのセレスちゃんは「寿命を全うしよう」と強い意志を抱いているところがよかった。
命の大切さを説いていたリュカ先生の精神が息づいていると感じられる、光ある終焉だと感じた。


おわり。

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