【戦ワル】戦場の円舞曲　アベルルート感想　

【ネタバレありです】
アベルが一人目の攻略なので他のルートのネタバレはありません。

クーデレを拗らせた面倒なヤツなんだろうなって勝手に思ってたけど、しっかりと現実を見ている男だった。
私、君のこと脳筋なんだと思ってたよ…あと友達いなさそうだなって思ってた。ごめんな。ニルヴァーナの成績1位は伊達じゃない。

冒頭、アベルに「お前は母親を人質にとられニルヴァーナにいることを強制されたのではないか？」って問いかけられ、「そうそうそうそうなんだよ！！」と思った。
更に「なぜグスタフから脅しを受けていたのに誰にも相談しなかったんだ？」と聞かれ「本当に…そのとおりです」と思った。

道理をわきまえているが、何もかもを言葉通りに受け入れているわけではない。自分の都合で動き信念を貫いている。
案外バランスのいい人物なのかもしれない。
ランちゃん世間知らずで他人にすぐ絆されちゃうところあるからさ、保護者としてずっと側で見守ってあげてくれ…

三人の王に呼び出され「ニルヴァーナに潜むスパイを見つけてくれ」と言われ私は動揺した。

え？この世間知らずで純粋無垢なランちゃんに人を疑う任務を依頼しちゃう～？人選ミスちゃうんか？？

懸念は的中した。ボロを出しまくり「私には向いていない…」と落ち込むランちゃん。

うん。君は何も悪くない。君に任せようとした大人が悪い。
適正な人材に仕事を割り振るのは上司の大事な仕事だぞ☆
オルテシア大陸の上層部、無能すぎる～～～～！！

なんやかんやでアベルとランちゃんの絆は深まっていく。
「俺のことどう思ってるんだ？」とランちゃんに尋ねるアベル。
「できるだけ具体的に頼む」ってすごい圧醸し出してて必死さに笑った。
「優しい人だと思ってるよ」って伝えてあげたら照れ散らかしながら「お前には人をみる目がない」だのと言い出し、しまいには「勘違いするな！別に嫌だったわけじゃないからな！」とテンプレのようなツンデレキャラの挙動をしていてかわいかった。普段のクールさはどこいった。
お前…ピュア系だったんだな…推せる…

アベルとランちゃんの恋愛模様は、学生ならではのもどかしい雰囲気が出ててめちゃくちゃよかった。
相手の一挙一動に浮き沈みしちゃうあのかんじ！
二人ともお互いを意識しちゃって気まずくなってんの甘酸っぱいな～！それを囃し立てる周りの生徒たちの雰囲気…
青春だ～～！！！

両思いになってからはアベルが積極的すぎてびびった。
昨日までは挙動不審の不器用男だったのに、急に詰め寄られていきなりキスされてびっくりした… 
いや、まじで距離の詰め方下手くそすぎんか？？
学生同士だからこんなもんか…？

紆余曲折を経てエンディング！
パシュくんの泣き顔グラがかわいすぎて滾った。うおおおおおおおおお！

HAPPYENDはな…アベルの選択に甘さを感じてしまってうまく感情移入できなかった。
アベルの中で父親を討つことに対して後ろ向きな気持ちがあったから、殺すことができなかったんだろうとは思う。
でも結果的に「親を殺すなんてだめ」と言い張るランちゃんの言う通りになってしまったように見えて「めちゃくちゃ情に絆されてるじゃねぇか」と萎えてしまった。

アベルはきちんと現実が見えている人だし、誰にそしられようと自分の中の正義に基づいて行動できる人だから、ランちゃんとの出会いでそこがブレてしまったところがうーーーん…ってなってしまった。
「実の父親を殺して故郷を変えたい」っていう壮大な願いと「なぜだかわからんがお前のことが好きだ」っていう気持ちが同列で扱われているのもなんだかなぁと思う。

個人的にはBADENDのほうが納得感があったかな。
「くだらない情に流される惰弱者はロムアには不要！死ね！」って切りかかってくるロジオンは敵ながら潔かった。
他国へ侵略してるのも、彼なりの正義があってのことなんだよね。誰に何を言われても自分が信じる道のために全てをなぎ倒してきたであろうロジオンにアベルが勝てないのは必然だろうなと感じた。

次はパシュくんを攻略する予定です。
パシュくんの腹チラ健康によすぎん？？楽しみすぎる！