倉庫バイト・今日のもやもや「片桐さんに声をかけたら」
わたしは倉庫でアルバイトをしている。
先日、出勤時に記入している名簿が見当たらず、社員に尋ねたが「書いておく」とあしらわれるという小事があった。
(この出来事を初めて書いた記事はこちら)
その日、退勤時刻になっても名簿が用意されておらず、改めて社員に確認しようかという考えが過ったが、一度、そのままに仕事場を後にしている。
けれど給与に関わることだと思ったので、階段を下りる前に引き返した。
近くにいた片桐さんに、
「今日、勤務時間の紙、書いたりしました?」
とたどたどしく聞いてみると、
「あ、三山さんに聞いてみてください」
と言われた。
この片桐さんは、わたしを倉庫内で見かけると「おはようございます」「お疲れ様です」と挨拶をしてくれる数少ない同僚で、たどたどしく質問をする前に「お疲れ様です」と声を掛けたのは半ば無意識だった。
無意識に挨拶ができるくらい、職場や片桐さんに慣れたのかもしれないので、僅かに喜ばしく思った。
それ以上に、普段はこちらから挨拶をすることがないことに気づき、用があるときだけ声をかけてくるゲンキンなヤツと認識されたかもしれないと思い胸の中が暗澹とした。
そうはっきりとわたしのことをわざわざ考えないとしても、無意識下にそういう認識がなされるということはありうると思う。
明日から能動的に挨拶をすればいいのだと、胸に太鼓の皮を張るようなきもちで考えた。
(同僚のお名前は仮名です。)