朝焼け、夜更け。続けこのまま。
カラスが鳴くから起きてみる。
光が注ぐ部屋の隅。
遠くの空で煌めく心。
間違いなく、それは朝だった。
いつもと変わらない朝焼けだ。
届くとだか、届かないだとかは二の次に。
伝えるか、伝えないかに重きを。
なんて言ってはみる。
「一期一会」だとか言う
「相思相愛」だとか言う
「七転八倒」だとか言う
「千辛万苦」だとか言う
人はそれを恋と呼ぶ。
恋に恋して、愛を振りまいたあの日。
また日が暮れて、夜を呑む。
纏うコートもだんだんと薄くなり
巻いたマフラーはタンスの中へ。
春が来た。
心伝える
春が来た。