おもってもなかったこと。
今の仕事の話。
今の仕事は派遣で事務職。割と人の多いところにいる。何をきっかけだったか別部署の人とも時々話をする。基本は自分のいる部署からほぼ出ない仕事。でもなんとなく他の部署の人にも名前を覚えてもらえている。
上司が他部署の人と仕事に出向いた時のこと。
その他部署の人が随分私を褒めてくれていたというのだ。その人とはメールで少しやり取りをしたことがあったり、ほんの少しの時間一緒になにやら仕事をした記憶はある。あと時々自分の部署を訪ねて来た時に対応したくらい。
かなり気に入ってるんだろうなと思っていたと上司。
私はそんなふうに思っていなかったのでえらく驚いたし、これまでそんな風にプラスのことを直接誰かから伝えられたことがなかったので、嬉しいやら恥ずかしいやらで、かなり挙動不審に。
そこに更に「だってみわさんは愛されキャラなので!」って言っておきました、と言われて私はキョトンとしてしまった。
前の職場では貶されこそすれ褒められたことなんてほぼなかった(あったのかもしれないけど貶される日常にあまりに慣れてしまい覚えていない)ので、そんなふうに思ってもらえていたなんて。
あまりに嬉しくて泣きたくなった。
自分を大切にしてもらえる職場に。
そんなふうにプラスのことをなんの迷いもなく本人に伝えられる上司の人柄に。
自信もなくてほとんど生きる気力もないくらい落ち込んで、でもとにかく働かねば生きていけないという必死の思いで、私はここにやってきた。
またダメだったらどうしよう、出来なかったらどうしよう、そんなマイナスの感情だけを肥大させた卑屈の塊の見本みたいな人間だった。
でもそこで一人の人として扱われること、丁寧に扱われること、ちょっとしたことにも「ありがとう」と言われること、前の職場では考えられなかった扱いを受けてすくすくと私の感情はプラスの方に伸ばしてもらえた。
自分にとって嫌なことを言われたら怒っていい、怒ったとしてそれをからかって笑われることは無い、嫌なことをされてそれを嫌だと言うことをバカにされることは無い。
たぶん人にとってはそれが普通なのかもしれないけれど、私にとっては普通じゃなかった。
私は一人の人としてちゃんと扱われているんだなあと、改めて感じた。
でもそんなふうに色んな人から大切にされていることは、自然に伝わってきたからわかっていたけど愛されキャラだとは思ってもいなかったので、嬉しかったしびっくりした。
いい意味の思ってもなかったことでした。
ここに来て本当に良かった。