好きな職場に出逢えた話
契約満了で以前の仕事を辞めました。
結局伝わるかわかりませんが自分の気持ちはこっそり手紙を渡すお菓子の中に忍ばせました。本人がそれを見たかはわかりません。あと文章的に伝わったかも分かりません。
最後の日思いのほかたくさんの贈り物をいただきました。お世話になったからと。
私はこんな形で送り出されたのは初めてで、何より派遣で働くのも初めて、なんと言えばいいのか……。
その職場に毎日行くのが私は楽しかった。
それを最後の挨拶で言いました。
素直な気持ちです。
自己肯定感がなく、「私なんか」が口癖だった。
その職場の上司は私のことを愛されキャラだし癒しだったと言ってくれました。たった三年でそんなこと言ってもらえるようにしてくれたのはその職場です。
人を好きになれることを思い出させてくれたのもその職場です。
色んなことがわからなくて何も知らないまま初めての職種に挑戦したんです。
自分の意思で初めてやりたいと思った仕事を選んだのがその職場でした。
もう4月から新しい仕事で、でもどうしても前の仕事が恋しくなる。仕事というより別なところなのかもしれないですが。
私の仕事が決まったことを伝えた時、一緒に喜んでくれました。
不安で仕方なくてその人には何度も弱音を吐いてしまったし、それをちゃんと聞いてくれた。
最後の最後にも大丈夫やっていけますって言ってくれた。
そんなふうに言って貰えるなんて思ってなくて。
「お前はどこに行ってもやっていけない」
とずっと言われ続けていた自分が救われた気がしました。
法律ですから私がそこで働き続けることはできません。
けれど、そこで沢山自信をつけて貰えたことは確かで、そんな職場に出逢えたこととてもありがたいと思います。
だからこそ伝えないつもりだった自分の気持ちも伝わるかは別にして何とか伝えようとすることが出来たんだと思います。
きっと返事は無いと思います。
以前の私ならきっと出来なかったことなので、それは自分が変われたことかなと。
まだきっと暫くは思い出して泣くと思うし、戻りたいと思うかもしれない。
楽しかった記憶として残しておきたい。
そんな三年間でした。