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「永遠の門~ゴッホの見た未来」~映画レビュー~
ゴッホのひまわりがただ見たくて美術館に足を運んだことがある。
1枚の絵画からほとばしる生命力を感じて、ゴッホの魂が伝わってくるかのような迫力があり感銘を受けた。
以前、美術館で勤めていた時に共に働いていた方がこの映画を観たことでゴッホの絵に対する見方が変わったとおっしゃっていて。それ以来ずっと気になっていた作品。
「もしかしたら神は時を間違えたのだと」
「未来の人々のために神は僕を画家にした」
偉大な画家であるゴッホの絵画が生前評価されなかったことが悲しくて、切なくて。
それでも描かずにいられなかったのはゴッホの中に使命感のようなものがあったのではないかと感じる。
それは評価を望んでいたわけではなくて、ただ自分の見る世界を人々と共有したいという芸術家としての想いがそこにあったからかもしれない。
与えられた才能を信じて貫くことの強さ。
「考えるのではなく感じる」
という言葉も心に響いた。
私もたくさんのアートを見てきたけれど、説明なんてできなくて。
考えるよりもただ感じる。
アートを見る時はただそれで良いのだと思う。
次にゴッホの作品を観るときは前回よりもさらに感じるものが深そうで
涙が溢れてしまいそう。
アートは永遠。
ゴッホの魂が込められた作品は今も多くの人の心を揺り動かしている。