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『あの子は貴族』映画レビュー
秋冬になると書きたくなる気持ちが高まる気がします。
寒くなるにつれ、ゆっくり本を読んだり映画を観る回数も増えるからかな( ´ ▽ ` )
以前から観たいと思っていた「あの子は貴族」がNetflixで配信されていたので、観てみました。
率直な感想としては想像以上に面白かった!
生まれた環境や育ち方によって見える世界も、当たり前も違うのだと。そうした言葉では表しにくい心の機微を淡々と表現している映画。
それによって生まれるコンプレックスがあったり、悪気はなくても話していることにピンと来なかったり。
色々な世界を知った方が良いのか、知らないで狭い世界で生きていく方が良いのか…
天秤にかけられることでもないかな。
それでもどんなに恵まれた環境であったり、人から羨まられる身分であっても、自分の人生を生きていない感覚というのはきっと虚しいのだろうなと。
自分に与えられた環境の中で幸せや豊かさを見つけたり、受け取るのも素敵なことだと思う。
けれど、それがあまりにも違和感のある環境だったら?
自分の気持ちに蓋をすることもできるし、生活や世間体を守るために見て見ぬふりをすることもあるかもしれない。
それもひとつの選択であって否定する事はできない。ある意味そこで生きると決める「覚悟」がいるのかもしれない。
覚悟があると人は強くなれるのかもしれない。
けれど、私はそうした覚悟をするよりも、ただ自然体で心地よく生きれるような人生がいいかなと思う。
自分らしくやありのままの自分というのも結局のところわからないこともあるけれど。
誰かに合わせたり協調性は社会では必要な場合もあるけど、あまりにも自分の心や感情に蓋をしていたら、息苦しくなりそうだと思うから。
東京を自転車で二人乗りして笑顔で駆け抜けるシーンがすっごく好きだと思った。
彼女たちは純粋に楽しそうだなと。わたしもあんな風でいたい。そう思えるような表情をしていた。
人の表情って隠せない。
人生が楽しくない時は覇気を失ったような顔になってしまうし。
それってお金があるかないか、それだけの話ではないんだよね。
夢ややりたいことの実現のために歩んでいくことや心を許せる人と笑い合ったり、ただリラックスして話したり、遊んだり。
そうしたお金だけでは手に入らないものが実は幸せに近いのかなって思う