ボタニカル日記アメタカオル1章
1章 アボガト マスカルポーネ 1ダースずつ
1997年 東京 参宮橋駅前商店街 巨体のチーズ屋さん(20年もたっているので、名前が思い出せない。???ピョン ウルピョンだ!イタリアの輸入業者だといっていた、だから本場のマスカルポーネを格安でしかもダース買いでしか買えないけど、あるよと彼はとてもうれしそうにいった。彼とは酒天堂という渋谷の飲み屋で毎日顔をあわせていたけれど何をしてるのかは訊いたことがなかった。そこでは私は地球が宇宙船だったら最初の共同乗組員ともよべる男とも会った。私はその後、彼とこの地球に「息子」と呼ばれる導師をアンドロメダから連れてきた。らしい。導師はアンドロメダから自転車に乗ってきたと私にお腹の中から話しかけた。共同乗組員は男性だったが手がとても美しく、出会ったころ私はよくその白魚のような指に指輪を買ってあげたくなった。彼は飲み屋で毎日会うメンバーのウルピョンについてこういっていた。「とても温厚で大人しいけど、絶対に彼とは喧嘩したくないよ。絶対彼は最強。身体が大きいから。」それを聴いて巨体というのはそんなに強いのか?!意外。と思ったのを覚えている。喧嘩は心だと思っていたけれど、物理的な要因が大きいのかとビックリしたのだ。)からマスカルポーネ1ダースわけてもらった日 アボカドも1ダース買ってしまった。アボカドはダイエットにいいと聞いたし、味が大好きだから。酒天堂でアボカドを縦に2つに割り、種を取り出して、その種の穴に酢醤油をたらしたお通しがあって大好物だった。穴のところからスプーンで穴を広げながら食べていくのもとても気に入っていた。数日後から参宮橋商店街の小さな八百屋さんにアボガドの姿を見かけるようになった。ずっと気になっていた。マスカルポーネは脂肪分が多く香りのよい生クリームのすでに泡たててあるので、もうたてなくてもよいとう便利なおいしいもので、でも確実に禁断の食べ物のような気がしてた、同じかおりのするリコッタチーズ(脂肪分がすくない)にすればいいのだけど、その時はマスカルポーネ1ダースの誘惑に勝てなかった。要するに身体によいといわれる畑のバターにおいしい上に便利な生クリーム。すごい眺めだった。大物量。禁断の味覚として相反するものがそれぞれ1ダースずつ。。せめて半ダースにすればよかった。。。。フィーリングカップル五対五ごっこも2組できるし、その気になればサッカーごっこもできる。しかし、そもそも いつも何かに悪いような気がしてるこの思考のパターン。例えば、すごく痩せているのに自分は太っているのでダメだとか。。そのころから ずっと私は今の自分を許せてなかった。。許せる?!重々しい言葉だ。だれが誰を赦すのか?冷静になるとちゃんちゃらおかしい。今思うと本気で太っていると悩んでいた頃は全然太っている体重ではなかった。今に比べるとガリガリといってもよい体重だったのに太っていると悩んでいたなんて今過去に戻って教えてあげたいくらいだけど、しかしどう話したらつたわるんだろうか?(一体女の子は冷静になるのは いつだっていうんだろうか?)膜宇宙論の世界。今が無数にあるとしても、私には目の前の今しかなくて、今の自分が嫌いで赦せないなんて悲しいことだ。ウルピョンと友達になった酒天堂は渋谷の駅のガードの横にあるのんべい横町の中にあり、ハルちゃんという雇われ店長?がいた。のんべい横町はその頃よく一緒に仕事?していた森さんが鶏肉が食べれない私を無理矢理ここなら食べれるから!と連れていてってくれて、とても感動の体験をした鳥重という素晴らしい焼き鳥屋さん(私は鳥重を渋谷のアトラクションのスターツアーズと呼んでいた。理由はまた後日書くね)に連れて行ってくれた後に連れて行ってくれた店だった。その日からほぼ毎晩参宮橋から渋谷まで散歩を兼ねて通い出した。学校が終わったあとの部活の部室にいく感じだった。いつも同じメンバーがいた。ハルちゃんがアボガドのお通しをつくってくれている人で、彼のことをすごく好きな色んな人が毎晩やってきていた。共同乗組員もウルピョンもたぶんわたしもハルちゃんが大好きだったはず。アボガドはあまり問題にならなかった。しかしマスカルポーネは難しかった。最初はすごくおいしかった。。でもさすがの私にも限界があった。マスカルポーネは半ダースすぐに冷凍庫にいれられた。消費期限というものがある。冷凍されたマスルポーネはとびきり美味しいものではなくなった。ハルちゃんは二の腕が豊満で一緒に酒がたくさんのめる女性が好きだといっていていた。そのとおりの人が現れて、彼は鉄とオイルという猫をつれてドイツに旅立った。ドイツに行く前、一度彼らと彼らの素敵な自宅でワインを一緒に飲んだが、ワインをボトルで1ダース飲みそうな勢いが二人にはあった。楽しいお酒を毎晩飲んでいるといっていた。幸せそうなカップルはそれだけで豊かで世界に貢献している。その点は女の子の笑顔に似ているが、カップルが仲良くやるには、女の子が笑顔をつくるほど簡単なことではないとなんとなく思っていた。だから、とても何か与えられた気がした。