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村井優 解体新書 [世界に誇るべき"キラキラ"な逸材]
光というものは小さな粒が集まれば集まるほど強い明るさを放つが我々はそれを見ることができない。
でもそれを一緒に集めることはできるはず
伝えていきたい、何よりも強い光源。
"キラキラオールラウンダー"って何?
進学先は"櫻坂46"
受験勉強は幼少期からすでに始まっていた。
「ダンスを習っていたのがガールズダンスとロックダンスで、他にもHIPHOP、HOUSEとかR&Bとかシアターとか…色々踊ることができます!」
注目すべき点のひとつは
誰よりも踊りというものに触れてきた、
"ダンサー"ということ。
まさに櫻坂にとってもってこいというような子が加入してくれたのは間違いないだろう。
「高校3年生で、本格的に受験勉強が始まるってなって、すごく進路に悩んでいて
その時に私の母が”櫻坂のオーディション”を進めてくれて、私は初めて櫻坂を知りました。」
だからと言ってダンスだけが持ち味ではない。
彼女はアイドルとファンの関係性をしっかり理解している。
「皆さんが幸せな日だったり、楽しい日だったり、辛い日だったり、大変な時だったり、いつでも私がそばにいて寄り添ってあげられるような、
そんな存在になれたらなって思っています。
皆さんが私のことを思い出してくださった時に元気がでるなとか心が軽くなったとか、そう思っていただけたら私はすごく幸せです。」
アイドルが言うなら当たり前のように聞こえるがここまで正直にファンに対して自分が思っていることを発言できるのはもちろん、なぜ我々が彼女たちを求めるのかという本質の部分をこの瞬間に感じとれていること。
この会場にいた多くの方たちは心を掴まれたと思うし、”助けられたのではないだろうか”
彼女が持つアイドルとしてのマインドは良い物を届けようとか応援してもらおうとか、そういう部分をまず置いて、ファンという自分が存在する意味に対してしっかり向き合うことができる。
自分が今いる意味を考えて、自分が今するべきことを考えて。
まずこのふたつが本当にアイドルになることに対していちばん大切なことではないだろうか。
今そこで起こっていることだけではなく彼女自身がもっている”もの”をしっかり受け取れるような感性をしっかり培わないと、とてつもない後悔が生まれる気がする。
「キラキラオールラウンダー! 東京都出身 18歳 村井 優です!」
彼女は習い事を沢山やってきたから、
"キラキラオールラウンダー"と名付けてたと思うが、私は違うと思う。
アイドルというもののなかにある、
歌、ダンス以外の大切な"ジャンル"に対して全力に向き合えるから、
"キラキラオールラウンダー"なんだと思う。
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アイドルになるためには
能力というものはいくつあっても損はしない。
長い時間をかけて磨き続けてきたものは必ず自分の武器になる。
「まだ、なんかダンサーっぽい動きというか..
パフォーマー感がない。”アイドルとダンサーの区別”をしっかり考えてほしいです。」
彼女が引いた”表現者”という名の最初のくじは吉とでた。
未経験者の壁とはまた違った角度の
”経験者の壁”
完璧を求めているわけではない。クオリティが高いものを見たいのではない。
アイドルというリアルなものを目撃したいのではないだろうか。
「アイドルのようなダンスの、その境目がとても難しくて私もすごい悩んだりして、やっていくうちにアイドルとして認められるようなパフォーマンスができるようになりたいなと思います。」
山下瞳月と同じく加入の発表が遅れ、二人でしか共有できない悩みも沢山あったのではないだろうか。
二人にしか感じられない”経験者”なりのプレッシャー。同じ立場、時間、才能。 偶然だったのか必然だったのか、
たしかに、高い位置にいればいるほど
落とされた時の恐怖は計り知れない。
しかし、この職業は高いとこを必然的に目指さないといけない
目指したから、彼女たちは選択したのではないだろうか。
その位置にいく過程においてダンサーからパフォーマーになるのではなく
ダンサーとパフォーマーの狭間にいてほしい。
”村井優”というジャンルを狭間におけば
それは誰も超えることができない怖い存在になれる。
あなたが今、ぶつかっている課題こそがアイドルというものに変化できた瞬間ではないだろうか。
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「優ちゃんのを見て練習した、BANのダンス。
それ見て覚えたの。」
この山下瞳月の言葉に対して、彼女は
「本当?本当?嬉しい!本当? 今日一嬉しいかも。」と正直に返した。
思わず笑みが溢れてしまうくらい正直で素直な子なんだと感じた。
BAN 山下瞳月、村井優ふたりでの課題曲発表会。
「感情を入れるのが苦手とか言われたんじゃない?
多分、今まで自分が技術でやってきたから。
でもそれをすぐ感情が入るかっていったら、この三日で一気になれるわけじゃないと思う。
この中の誰よりもテクニックをもっていて、テクニックで誰よりも引っ張れるって人にまずなることを目指して。
そこに感情の入れ方っていうものをどんどん学んでいくといいと思います..
偶然かもしれないけど、”摩擦係数”みたいな振りも入っていたんだよ。
音楽に対する体の使い方のアイデアがいっぱいあると思うんだ。
そこを誰よりも一番に目指してほしいと思う。」
TAKAHIRO
磨いてきたものがまた磨かれた。
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目指すべき存在
「傷つかなくていいことで傷つかなくていいので」
傷ついてきた人じゃないとこんな言葉出てこない
どう感じたのだろうか、
彼女、彼女たちに贈った最後の言葉。
「承認欲求のイントロ、近いじゃないですか?
後ろ姿を見て「よし頑張ろう!」って」
パフォーマンスの支えとなっていた存在。
小林由依、もしかしたらもう少し早かったのかもしれない
でも、”2023年”この年まで残ってくれた。
また多くの人を支えた。
もしかしたら誰よりも焼き付けていたのかもしれない。
村井優 彼女の中での表現者としての景色は”小林由依”という存在の中にあったのではないだろうか。
「私、(承認欲求の)フリ入れの時に居れなくて、動画観てたりしたけど結構、優ちゃんの観てた笑。
ダンスの面では三期生だけじゃなくて、櫻坂としても本当に引っ張っていってほしい。」
お世辞でもなんでもない。小林由依から見た彼女に対する率直な意見。
光がもうひとつ輝くための偉大すぎる光子。
2024年 1月31日 2月1日
小林由依卒業コンサート
あまり注目を浴びることは少なかったかもしれない。
”摩擦係数”
小林由依とシンメを組んだのは
村井優だ。
間近で見たその歴史は彼女にはどのように映ったのだろうか。
先輩のポジション、歌割りをこの二日間
誰よりもこなした。
彼女の表現は”かっこつけない”
誰よりも全力で誰よりも力強い。そして
名前が薄れるくらい誰よりも努力している。
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その強さがこちらにも漲ってくるような勢い。
今はまだ未熟かもしれない。不安なこともあるかもしれない。
けれども前を見て、ただ前だけを見てあなたなりのアイドル像を描いていってほしい。
あなたが描く作品は多くの人、ことを、支えられる力があります。
ときには何を創っていけばいいのか、わからなくなるときもあるかもしれない、
でもきっと大丈夫。
あなたが見てきた大きな大きな背中が必ず教えてくれるはずです。
必ず叶うであろう。
「本当にいつか、何年後になるかもわからないけど
櫻坂の表題曲センターになれたら。」 村井優